趣味としてのコーヒーを始めてみたい。
道具は何を買えばいいの?
コーヒー豆はどう選べばいいの?
抽出のやり方は?
この記事ではそんな悩みにお答えして、コーヒーの初心者がつまずくポイントを全て解説。
読むだけで、失敗無くコーヒーの第一歩を踏み出せるようになります。

コーヒー初心者の始め方・まずはペーパードリップ
コーヒーの淹れ方には色々ありますが、まずはペーパードリップから始めるのが定番です。
なぜなら、
- 道具が安く揃えられる
- 手入れが簡単
- 微粉や油分をカットし、飲み易い
このようなメリットがあるからです。
ただ、デメリットとして
- お湯の注ぎ方にコツがいる
- 風味が安定しない
このようなことが言われます。
この記事を読むだけで、抑えるべきポイントが分かり、簡単に美味しくコーヒーを淹れることができます。
コーヒーの始め方・最低限揃えるべき道具
コーヒー初心者が揃えるべき、最低限の道具をご紹介します。
ドリッパーとペーパーを買おう
まずはコレがなくては始まりません。ドリッパーを選び、それに合うペーパーを購入しましょう。
ドリッパーには台形と円すい形がありますが、ほぼ一緒なのでどちらでも構いません。
ドリッパー・ペーパーともに100円均一で購入できます。この2つだけあればコーヒーを始めるには十分です。

サーバーはいらない
ドリッパーとセットになっていることが多いサーバー。抽出したコーヒーを受けるガラス製の容器です。
ただ、ドリッパーはマグカップの上に直接セットできます。なのでサーバーは必須なアイテムではありません。
ただし、家族の分も一緒に淹れたい方は、サーバーも買った方がいいです。2杯以上の抽出をするときには、必要になってきます。また、コーヒーをSNSにアップしたい方も、買った方がいいかも。「映え」ます。
コーヒーを趣味とする方向け・始め方
ドリッパーとペーパーがあれば、十分美味しいコーヒーを始めることができます。
でも、それじゃ満足できない。もっと本格的に始めたい。という方には、ミルとドリップポットをおすすめします。
コーヒーミルを買おう
「コーヒーを趣味に」という本格派のあなたの第一歩目は、コーヒーミルです。
コーヒーは生鮮食品です。焙煎した日から3日後〜5日目が最も香りが強く、飲み頃と言われています。特に粉にしたあとは劣化が早まります。空気と接する部分が増えるからです。
蒸らしのときにブクブクと泡立ち、ハンバーグのように膨らむのは、豆が新鮮な証拠。あれをやる為にも、新鮮な豆を購入して、飲む直前に挽きたいものです。
手回しミルは、何でも性能に大差ありません。デザインや価格で選んでOKです。
ドリップポットを買おう
ペーパードリップで注ぎ方にこだわりたい方は、ドリップポットを買いましょう。
狙ったところに、狙った湯量、狙ったペースで注げるようになります。ドリップが楽しくなるアイテムです。
タカヒロというメーカーのポットが良いと言われていますが、少し高いです。ただ、今は色々なメーカーがこだわりのポットを次々と販売するようになりました。安くても使い勝手がよくてデザインが良いものもあります。
1杯分の抽出ができるミニポットもおすすめです。

初心者のコーヒー豆選び・挽き方
コーヒー豆選びで、初心者の方にチェックしてもらいたいのは、次の2点です。
- 焙煎日
- 焙煎レベル
生産国や銘柄で選ぶよりも、この2点が重要です。
コーヒー豆選びのポイント・焙煎日
コーヒー豆を買うとき、まずは焙煎日をチェックしましょう。
焙煎後3日目から飲み頃で、3週間以内には飲みきりたいです。美味しく飲むことのできる期間は限られています。
賞味期限しか記載がなく、焙煎日が書かれていないお店も多いですが、避けた方が無難です。
コーヒー豆選びのポイント・焙煎レベル
自分の味覚の傾向に合った、焙煎レベルの豆を選んでください。
スッキリした風味が好みなら、浅煎りの豆を。苦味が好きなら、深煎りの豆を。
人の味の好みはそれぞれ異なります。まずは焙煎のレベルを見ることで、好みの風味を外さなくなります。
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
・・・浅煎り。酸味が際立つ。
・・・やや浅煎り。まろやかな酸味。
・・・中煎り。酸味と苦味のバランスのとれた風味。
・・・やや深煎り。まろやかなコクと苦味。
・・・深煎り。強いコクと苦味。
・・・極深煎り。かなり強い苦味。

コーヒー豆の挽き方
ペーパードリップの場合、通常は中挽きです。グラニュー糖より少し大きめくらいが目安となります。
ただし好みの味によって、挽き目を調整しても良いです。
- 苦味やコクが好き
- スッキリした風味が好き
・・・少し細かめ
・・・少し粗め

コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆の保存方法の基本は
「密閉した容器に入れて常温保存」
です。
空気を遮断することが、最重要。
あとは、
- 光
- 温度変化
- 湿気
も遮断できれば最高なので、冷暗所で保管して下さい、
ただし、豆を粉に挽いて保管する場合は、
「密閉した容器に入れて冷凍庫で保存」
するのが良いでしょう。
よく、「冷蔵庫に入れた方がいいですか?」と聞かれることがありますが、入れない方がいいです。(※諸説あります)
冷蔵庫は湿気があって単純に保管には適しません。また常温の方が、豆の熟成が進むので美味しい変化が楽しめます。

コーヒー初心者・ドリップの始め方
それでは、実際にドリップです。難しく考えることはありません。
しっかり蒸らしを行い、ゆっくりと粉全体にお湯がかかるようにドリップする。まずはこれだけでOKです。
①粉を計る
1杯分は約10gです。
コーヒーのメジャーカップ1杯分は10gの設定になっています。豆でも粉でもすりきりで10gになります。
色々なレシピがありますが、私のおすすめは豆12gに対してお湯200ml(蒸らし含む)です。
②お湯の温度
お湯は沸騰直後のものを使うのではなく、少し冷ました状態で使用します。
80度〜90度くらいの湯温が適正です。
温度計が無い場合、沸騰後3分くらい待ってからドリップしましょう。
③蒸らし
お湯が粉全体に浸る程度注ぎ、30秒から1分待ちます。これが蒸らしです。
コーヒーの旨味成分をより抽出しやすくする為の工程です。
④抽出
お湯を粉全体にかけるように、ゆっくり細く注ぎます。
ある程度の量を注いだら、いったん待ち、ドリッパー内の水位が下がってきたら、また継ぎ足します。これを3回くらい繰り返すイメージです。
お湯の注ぎ方を神経質になる方が多いですが、実はここではあまり味に差が出ません。適当でも大丈夫です。
⑤美味しく淹れるコツ
美味しくないと感じる原因の多くは、「濃度」です。
初心者はまず濃いめに抽出し、あとで味見をしながらお湯を足して濃度調整すると、失敗しません。簡単なので、おすすめです。
約3分の動画に簡単にまとめました。

おうちコーヒーの始め方 まとめ
コーヒーの始め方、初心者が抑えるべきポイントをまとめます。
・道具編
まずはドリッパーとペーパーだけでも良い。
次に買うのはミルとドリップポット。
・豆選び編
買うときにチェックするポイントは、
- 焙煎日
- 焙煎レベル
・・・できるだけ焙煎直後の豆を買う。賞味期限しか書いてないお店は避けよう
・・・自分の味覚に合う豆は焙煎レベルで選ぶと、好みを大きく外さない。
浅煎り・・・スッキリ
深煎り・・・苦味とコク
・淹れ方編
1杯分は10〜12g
湯量は200ml
湯温は低め。沸騰後3分待つ。
濃度がポイント。
濃かったら、お湯で薄めて調整する。
コーヒーの風味に影響が大きいのは、
- 豆の品質
- 焙煎日からの鮮度
- 抽出濃度
です。
お湯を注ぎ方など抽出の技術的なことは、実は影響が少ないです。あまり神経質にならずに、まずは気軽に楽しみましょう。
コーヒーは、
- 香りで、人の神経をリラックスさせる効果
- カフェインで、神経を覚醒させる効果
があります。
コーヒー豆を挽いているとき、ドリップしているとき、その香りでまずは気持ちを緩めます。その後、コーヒーを飲むとカフェインの作用で覚醒し、シャキっとします。
緩めて、締める。
とても合理的な飲み物と思いませんか?
香りのリラックス効果を最大限に受ける為には、ご自身で豆を挽き、ペーパードリップされるのが一番です。
まだの方は、是非コーヒーを始めてみてください。
今回の記事は以上です。
ありがとうございました!

