関東人にとっては、なかなか行く機会のないエリア、福井。
私にとっても遠い地で、福井ってどんな県なのかイメージがなかったです。
しかし京都に近く、豊かな歴史に裏打ちされた街並みなど、素晴らしく魅力的な土地でした。
SOL’S COFFEE LABORATORY（鹿児島県 霧島市）
通称、鯖街道という通りの宿場町、熊川宿。
古い街並みがそのまま残っています。
そこに、築100年以上の建物を改装したロースタリーがありました。
お店の特徴
古い建物を活かしており、とてもオシャレなロースター。
店内喫茶や豆売り、雑貨販売など、いろいろと楽しいお店でした。
特に、オリジナルのサバ缶には驚きました。
サバ缶コーヒー店でオリジナルの鯖缶を発売しているところは、世界でここだけかと思いますw
お土産として、とても良いアイテムかと思いました。
サバサンドもやっているとのことでした。
コーヒーの特徴
お店の奥に焙煎機があり、もちろん豆売りもやっていました。
品質も粒揃いといった印象。
私は店内でアイスコーヒーを飲みましたが、質感のよいまろやかな苦味で美味しかったです。
ドリップバッグは、インドネシアのワイニーナチュラル。
品質が良くて個性的豆を取り揃えている様子でした。
パッケージデザインも素敵でした。
商売上気になった点
古い旅館の一部を改装してコーヒーショップになったようです。
外からみると、独立したコーヒーショップに見えます。
この古い街並みの通りに、このような雰囲気のコーヒーショップがあるのは、ものすごい吸引力かと思います。
ショップデータ
SOL’S COFFEE LABORATORY
営業時間：10時〜17時
定休日：火・水
»お店公式HP
新田珈琲（福井県 敦賀市）
市の中心、商店街の中にある豆売り専門店です。
私の中で、福井NO.1の焙煎店はこちらです。
お店の特徴
店内席はなく、ただしテイクアウトでコーヒーは飲めます。
豆売りに本気のお店のようでした。
通常の豆販売はもちろん、
ドリップバッグ
関連のスイーツなどの商材
ギフト類
器具
など、ここに来れば何でも揃う感じでした。
豆売り店として理想的な商品ラインナップかと思います。
珈琲羊羹も。
コーヒーの特徴
コーヒーの種類はかなり多かったです。
地方都市で、
そんなに大型でもないお店で、
注文焙煎ということでもなく、
これだけの種類を発売できるお店は少ないです。
それだけ、ファンが付いている証拠かと思います。
商売上気になった点
こちらのお店には良い意味で違和感を感じました。
このエリアでコーヒー店として成功する水準を、はるかにオーバーしている様なレベルの高さを感じたんです。
マスターのこだわりやホスピタリティのなせる技でしょうか？
こんな感じの、オーバーキル感を感じたのは、こちらのお店と北海道の珈琲きゃろっとくらいです。
おめでとうございます！
ショップデータ
新田珈琲
営業時間：12時〜17時（曜日による）
定休日：火・水
»お店公式HP
WoodWood Coffee Roast Serviceファクトリー&ラボ（福井県 福井市）
名前通り、ファクトリー感のある、コーヒー豆売り専門店。
お店のとなりがガレージになっており、独特な雰囲気があるお店でした。
お店の特徴
豆売り専門店で、ドリンクはテイクアウトのみ。
ガレージただ、となりのガレージにキャンプ用の椅子が設置してあり、そこで飲むことができます。
お店に入ると、所狭しとコーヒー豆売りや関連商品がディスプレイされています。
紅茶の販売もやっているようで、色々とパッケージがおしゃれでした。
コーヒーの特徴
コーヒー専門店としては、定番的なラインナップ。
ブレンドのネーミングが面白く、
サンビームス
ウッドテラス
ダークジャングル
など、自然のフレグランスを感じさせるものでした。
フレグランス系の単語の使用は、私も真似しようと思いましたw
商売上気になった点
ネット通販や卸売に力を入れているようです。
お店のつくりも、どちらかというとBtoBを意識されている作りなのかな、という気がしました。
ファクトリー感とか、プロ御用達のお店、のような雰囲気です。
一般的ではない雰囲気ですが、それがこちらのお店の魅力となっていて、一般の消費者も惹きつけているだろうな、と思いました。
業務用スーパーの戦略ですねw
ショップデータ
ヴォアラ珈琲 霧島国分本店
営業時間：10時〜18時
定休日：木曜日
»お店公式HP
The Grand coffee（福井県 福井市）
上記WoodWood Coffee Roastのすぐ近くに、これまた独特なコーヒー豆売り専門店がありました。
こちらは、高級志向のお店です。
お店の特徴
白を基調とした店内は照明も明るく、まるで高級なショコラティエ。
多分、そのようなお店作りを意識されていると思います。
2階はラウンジカフェになっており、値段もホテルラウンジのカフェのような高級な価格帯。
地域の富裕層を取り込む店作りをされています。
コーヒーの特徴
豆の種類は多く、品質も良い感じです。
ものすごく高品質で希少な豆ばかり、といった感じではなく、定番のスペシャルティを満遍なくという印象。
ですが、ディスプレイの見せ方が秀逸ですね。
こんな感じで、高級なショコラティエ風に見えるお店は、ありそうで無かった。
豆売りの演出として、素晴らしいと思いました。
ギフト商品も抜かりはなく、高級感に溢れています。
また、お店の中央に堂々とディスプレイするのも素晴らしい。
これは、売れますね。
商売上気になった点
これだけ高級感を演出しておきながら、コーヒー豆の品質は実はそこまで高くない。
どちらかというと、品質が良くても価格が抑えめな、コスパ重視なラインナップでした。
なので、100gあたり640円〜とお値段も抑えめ。
この雰囲気で、このような価格帯なら、お客さんは割安感を感じると思います。
これは、売れますね。
お値段以上を強く感じさせてくれるお店でした。
非常に勉強になりました。
ショップデータ
The Grand coffee
営業時間：10時〜19時（土日は18時）
定休日：月曜日
»お店公式HP
カメイ珈琲店（福井県 福井市）
上のふたつのお店のすぐ裏側にある豆売り専門店。
このエリアには3店舗、豆売り店が密集していました。
お店の特徴
大通りから少し入った場所にあるマンションの1階。
やや分かりにくい場所にあって、
「こんなところにコーヒー店が！？」
とびっくりする立地でした。
マスターに聞くと、このお店が入居する以前からカフェだったとのこと。
近所の人々にとって、重要な憩いの場なのかもしれません。
コーヒーの特徴
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、エチオピアなど王道のラインナップ。
それぞれ、良質な豆をちゃんとピックアップしている様子でした。
エチオピアはグジ地区シャキッソ村のナチュラル。
TADE GG農園ですね。
学者さんがオーナーの、名農園です。
商売上気になった点
この立地でやっていけるのか、おせっかいながら心配になるテナントでした。
近くの大通り沿いには2店舗、強力な豆売り店もあります。
マスクを付けて入店したら、お礼にとドリップバッグひとつもらえました。
ありがとうございました。
オーナーさんのつながりとか、マンションの住民とか、そんな縁を大事に商売をやられているのかも、そんな気がしました。
ショップデータ
カメイ珈琲店
営業時間：10時〜18時（曜日により異なる）
定休日：火曜日
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Enzo Coffee（福井県 福井市）
おしゃれで硬派なロースター、福井県代表。
マスターもダンディーな方でした。
お店の特徴
滋賀県の漕人を思い出しました。
硬派すぎる内装。
ワインセラーのような雰囲気です。
１枚板のカウンターが、高級感をこれでもかと演出します。
店内では飲むことができませんが、テイクアウトは可能でした。
コーヒーの特徴
実際に生産地まで訪問して買い付けも行っているお店のようでした。
種類は多いとは言えませんが、なかなかの高品質。
また、ここまで美意識の高いお店だと、ブレンドの味への期待が膨らみます。
ドリップバッグやコーヒーリキッドなどの販売もやっていて、ロースターとしての戦闘力の高さを感じました。
商売上気になった点
豆の瓶詰めのディスプレイはよく見かけますが、ここまで高級感を出せるのは素晴らしいです。
プライスカードも、高級感たっぷり。
でも味覚チャートが表示されていて、分かりやすい。
素晴らしいです。
ショップデータ
営業時間：10時〜18時
定休日：月曜日
»お店公式HP
滋賀県、福井県と、格調高いお店が多かった印象です。
京都が近い影響があるのでしょうか？
