小さなカフェ開業の準備は、
何を
いつまでに
どのくらい
やればいいのか?
- 勉強のやり方
- 資金集め
- テナント探し
- 内装
- 役所への手続き
- 仕入れ
- オープン準備
- 販売促進
などをトータルに解説したまとめ記事です。
私の経験やノウハウをかなり盛り込んでいますので、割と有料級の情報かと思います。
将来カフェ開業したい夢の段階の方でも、
もうテナントを探している段階の方でも、
失敗しない為のヒントが見つかるかと思いますので、是非最後までお付き合いください。

カフェ開業したい方向け。
3年以内に小さなカフェを開業したい人が読む本【資金ゼロ・経験ゼロからはじめる5つのステップ】 Kindle版
副業を通じてカフェ開業に必要なスキル・お金・自信を獲得していこう、という内容です。
- 小さなカフェ開業までの準備と必要なものリスト
- 小さなカフェの開業準備資金はいくら必要?
- 小さなカフェの開業資金はどうやって集める?
- カフェ開業や運営の勉強は、どうやればいいの?
- カフェ開業の手続き・資格は?「喫茶店営業許可」が無くなった!
- カフェ開業準備でホームページやSNSの運用はどこまでやるの?
- 小さなカフェ向けの立地・テナントはどう選ぶ?
- カフェの内装はどうやってやればいいの?
- カフェ開業の厨房設備や機材は中古で揃えよう
- カフェ開業に必要な仕入れ業者を確保しよう
- パッケージやプライスカードやPOP、ラベルを作成しよう
- 釣り銭や売り上げ金の管理について
- カフェ開業準備で、販促活動・宣伝はどうやればいいの?
- カフェ開業までの流れ・必要期間
- カフェ開業準備 私の体験談
小さなカフェ開業までの準備と必要なものリスト
まずは、小さなカフェ開業までの期間別に、必要な準備・必要なものをまとめてしてみました。
カフェ開業の2〜3年前の準備
- 開業の自己資金を貯める
- 金融機関に行って借り入れの相談をする
- 助成金の相談をしておく
- SNSを運用してフォロワーを伸ばす
- 副業で一足先に顧客と売上を確保する
できるだけ早い段階から、開業資金にいくら必要か、大体でいいので計算します。
そして、日本政策金融公庫に行って、お金をどうすれば借りられるか・いくらくらい借りれそうか相談しましょう。
具体的にいくら貯めれば開業できるかが分かるからです。
準備する自己資金額が分かったら、貯金したり、副業で稼いだりして貯めていきます。
同時に、SNSでの情報発信に取り組みましょう。

テナント物件契約前(オープンの3〜6ヶ月前)
- テナントを探す
- 厨房設備・機材の見積書を集める
- 仕入れ業者の選定
- 商品パッケージの選定
- 食品衛生責任者取得
- プライスカードやPOPの基本デザイン作成
- 事業計画書作成
- 融資申請(物件申込と同時くらいに)
かなり早いと思われるかもしれませんが、設備機材の見積書集めや商品パッケージ作り、プライスカード作りなどは、テナント物件が決まる前から行います。
テナントが決まると忙しくなり過ぎるので、時間がとれなくなるからです。

テナント物件申込後(オープンの3ヶ月前)の準備
- 前テナントと内装の交渉
- 内部レイアウトの作成
- 内装打ち合わせ
- 融資申し込み
- 補助金申請
テナントが決まるまでの流れは、
- テナント物件申込
- 内定
- 契約締結
- 物件引き渡し
という感じです。
物件申し込みの段階で、少し早いんですが、レイアウトを決めて内装業者と打ち合わせを行い、概算見積を出してもらうまで、やってしまいましょう。
物件を契約すると家賃が発生するため、そこからはスピード勝負です。
契約前にできることは全てやっておきます。
テナント物件契約後(オープンまで2ヶ月程度)のやること一覧
- 保健所にレイアウト確認
- 消防署に設備設置の確認
- 内装
- 設備機材の手配
- ライフライン開通
- 配送業者選定
- ポスター・チラシの設置
- HP・FBページ作成
- 開業届けの提出
- 屋号での口座開設・クレジットカード取得
- 会計ソフト導入
テナント物件契約後は一気に忙しくなります。
時間がかかるものから優先順位をつけて手配していきましょう。
などが、特に時間がかかります。
また、内装工事前に保健所や消防署へレイアウトや設備の相談をしましょう。
内装完了、引き渡し後(オープン2週間前)のやること
- 設備・機材の搬入・設置
- 保健所の検査
- 消防署の検査
- 設備試運転
- 商品の試作
- 原材料の仕入れ
- 商品の陳列
- 両替金・釣り銭の準備
- プレオープン
保健所や消防署の検査を受ける必要がありますが、検査申し込みは早めに行っておきます。
オープン直前は、商品の陳列やプライスカード作り、レジの設定など、細かい作業が無限にあります。時間がいくらあっても足りません。

小さなカフェの開業準備資金はいくら必要?
小さなカフェの開業準備資金の目安は、300〜1000万程度です。
テナント物件の家賃や内装費によって、本当にピンキリなので、なんとも言えないのが正直なところです。
概算で良いので開業資金を計算し、
- 融資を受けられそうな限度額
- 自分で用意しなければならない自己資金額
がいくらになるのか、見積もっておきましょう。
開業資金の計算方法。物件取得費・内装費・設備費が7割
カフェ開業資金の内訳の大半、7割くらいが
- テナント物件取得費用
- 内装工事費
- 設備・機材費
この3つで占められます。
- テナント物件取得費
- 内装工事費
- 設備・機材費
家賃の12倍程度を見込みます。
内訳は、
・保証金(家賃の6〜10ヶ月くらい)
・礼金(家賃1ヶ月)
・仲介手数料(家賃1ヶ月)
・家賃の前払い(家賃1ヶ月)
こんな感じです。
テナントの坪数×40万円程度、という計算で見込みます。
例えば10坪の広さのテナントの場合、400万円です。
ただし、これも本当にピンキリです。
100万円かからないこともあれば、500万円以上かかることも。
冷蔵庫などの厨房設備や、コーヒーマシンなどです。
新品で買うと高くなるので、中古で状態の程度の良いもので、見繕います。
小さいカフェであるならば、100万円以内で十分収まります。
※ただし、本格的なエスプレッソマシンやコーヒー焙煎機を導入する場合には、プラス100万円以上を見込みます。

カフェ開業資金を安く抑えるためには?
開業資金を安く抑えるためには、上記の
- テナント物件取得費
- 内装工事費
- 設備・機材費
これらを抑える必要があります。
テナント物件取得費のコストカットは難しいです。
良い物件は、そのまま集客力につながるため、ここはケチるべきではありません。
なので、内装工事費と設備機材のコストを、可能な限りカットしていきます。
小さなカフェの開業資金はどうやって集める?
カフェ開業資金は、全て自己資金で用意する必要はありません。
金融機関から借りることができます。
借りられる金額の目安としては、
- カフェでの勤務経験が無い方なら、自己資金と同額〜2倍。
- 勤務経験がしっかりとある方なら、自己資金の3〜5倍。
このくらいを考えておくと良いかと思います。
都市銀行からは借り入れは難しいので、日本政策金融公庫や信用金庫などから融資を受けることになります。
日本政策金融公庫には「新創業融資制度」があり、もちろん審査がありますが、無担保・無保証人で融資を受けることができます。

そして、自己資金は貯金で貯めるのではなく、「副業で稼ぐ」ことをおすすめします。

カフェ開業や運営の勉強は、どうやればいいの?
カフェ開業のために必要な勉強は色々ありますが、本当必要なコアスキルは「マーケティングスキル」です。
・コーヒーの抽出(バリスタのスキル)
・コーヒー焙煎
・フード調理
・スイーツ製造
などのスキルは、あまり重要ではありません。
カフェの学校に行って勉強したり、
カフェでアルバイトして修行したり、
そのような方が多いですが、おすすめはできないです。
コスパの悪い努力だからです。
そのようなことをしても、マーケティングは身につきません。
カフェ開業に本当に必要な勉強は、「副業」することによって学べます。
- 自分で商品をつくり
- SNSなどで情報発信して
- 自分で集客して
- 自分で売ってみましょう
これらを実践することによってはじめて、マーケティングスキルが身に付きます。
しかも、独学で十分です。
本を読むのもいいし、ネット上でもノウハウが無料で公開されています。
このブログでも発信しています。
学びながら、同時進行で副業にチャレンジしましょう。
副業で結果を出すことには、たくさんのメリットがあります。
- カフェを成功させるマーケティングスキルが身に付きますし、
- 開業資金が貯まりますし、
- 開業後のお客様も一足先に獲得できますし、
- その実績が融資にも有利に働きます。
結局はこれが一番、力が付きます。


カフェ開業の手続き・資格は?「喫茶店営業許可」が無くなった!
まずは保健所に、「飲食店営業許可」の申請が最低限必要になります。
2021年(令和3年)6月1日より食品衛生法のが改正になり、「喫茶店営業許可」がなくなりました。
その為、カフェ開業において店内でドリンクの抽出や調理を行う場合には、「飲食店営業許可」を申請して取得することになります。
-
カフェ開業に関わる許可・届出としては、
- 飲食店営業許可
- コーヒー製造業の届け
- 防火管理選任届け
- 開業届け
-
カフェ開業に関わる資格としては、
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
などがあります。
色々とありますが、必ずしも全てが必要というわけではありません。
該当するもののみ、取得や申請をしていきます。
保健所には、テナント契約後すぐに訪問しよう
カフェの開業に「飲食店営業許可」が必要です。
取得には色々と条件があり、
- 食器洗い用シンクの設置
- 手洗い用シンクの設置
- トイレの設置
- カウンターの設置
- 食器用戸棚の設置
- お客様からトイレへの動線の確保
などなど、けっこう複雑です。
お店のレイアウトや内装にダイレクトに関わることです。
なので、内装業者さんとの打ち合わせと並行して、必ず保健所の窓口に事前に相談しましょう。
その時に、その時点で考えている店内レイアウト図を持参してください。
シンクやカウンターの配置など、具体的なアドバイスが受けられます。
この資格があれば、調理もできますし、お酒の提供も可能です。
飲食店営業許可の取得には、1名の食品衛生責任者の資格保持者が必要になります。
各都道府県の食品衛生協会が開催する講座を1日受講することで、資格を取得できます。
そして令和3年6月より、コーヒー豆の販売をする場合には「コーヒー製造業の届出」も必要になりました。
これも、保健所に対して届出を行います。
焙煎をしたり、粉に挽いたり、豆の加工を店内で行う場合には、必要です。
ただし、袋に入ったものを仕入れてそのまま販売する場合には、届出は必要ありません。
消防署にも、場合によっては届出が必要に
テナントとして入る建物の大きさがある一定以上の場合、防火管理者の選任が必要になり、最寄りの消防署へ届出を行うことになります。
ざっくりとですが、50人以上の人が出入りするような規模のビルの場合には、必要になります。
この場合、防火管理者という資格取得者が1名必要になります。
この資格は、消防署で2日間の講習を受けることによって、取得できます。
税務署に開業届を提出する
開業までに、税務署に「開業届け」を提出します。
同時に、「所得税の青色申告承認申請書」を提出しておくと良いでしょう。特別控除が受けられることになって、後々税金面で有利になります。
開業届けや申請書は、税務署に行けばもらえますし、国税庁のHPからダウンロードすることもできます。
クラウド会計ソフトFreeeeを利用すると、無料で開業届けが作成できます。


カフェ開業準備でホームページやSNSの運用はどこまでやるの?
カフェ開業で、ホームページの作成はテナントの契約を済ませてからで大丈夫です。
ただし、SNSの運用とネットショップでの販売は、開業の2〜3年前から取り組むべきです。
ネットショップで副業に取り組む
カフェ開業準備の早い段階で、ネットショップを開設して副業に取り組みます。
カフェ開業希望者のおすすめの副業は、
- コーヒー豆
- 焼き菓子
- 雑貨類
などです。
カフェを開業したときに、売上の柱のひとつになるものが望ましいです。
ネットショップは、BASEを利用すると、誰でも30分ほどで簡単に開設できます。
カフェ開業時の商材となるものを、副業でいち早く販売しておくと
・顧客
・開業資金
・マーケティングスキル
を獲得することができ、非常に効果的です。
また、売上がある程度見込めるようになると、融資にも有利に働きます。

SNSも本気で取り組み、販売に繋げる
ネットショップを開設しても、最初は売れません。
誰もアクセスしてくれないからです。
そこで、TwitterやInstagramのフォロワーを伸ばし、発信力を高めます。
今はBASEなどで、ネットショップとSNSが連動しています。
インスタやフェイスブックから販売につながるようになっています。
フォロワー数がそれなりに増えてくると、ダイレクトに売上に響きます。
SNSでフォロワーを獲得するにはコツがあり、それを身につけるのも時間がかかります。
2〜3年かけてじっくり取り組む必要があり、カフェ開業前の早い段階から取り組みましょう。
テナント契約したら、お店のHPを開設する
テナントを契約したら、HPの開設し、Facebookでもお店のページを開設しましょう。
HPの開設は、できればオリジナルドメインを使用したいところです。
【オリジナルドメインとは】
○○.com のように、お店オリジナルのアドレスのことです。
自分でサーバーを契約し、WordPressでHPを開設すると一番安いですが、少し難易度が高いです。
そこで、BASEのオリジナルドメインサービス(有料)を利用したり、カラーミーショップ
などのHPサービス(無料あり)を利用すると良いでしょう。
40代以上の年齢層には、Facebookからの訴求が有効です。
そこで、フェイスブックでお店のページを作り、それをお客様にフォローしてもらうように、作り込んでいきます。


小さなカフェ向けの立地・テナントはどう選ぶ?
テナント選びは、カフェ開業の一番大切な部分です。
カフェ向けの良い立地や物件には条件があり、テナント探しにはちょっとしたコツがあります。
カフェ開業に良い立地・テナントとは?
良い立地・テナントとは、とにかく、集客に有利なテナントです。
そのために重要なポイントは3つ。
- 人通りが多い通り沿いの立地であること
- 1階路面店であること
- 間口が広く開放感があること
しかしこのような良い物件は、当然家賃が高いです。
そこで、狭いテナントを探します。
もちろん、良い立地で狭い坪数のテナントは人気です。
早い者勝ちとなります。
そのため、ネット上に公開され募集されることは、ほぼありません。
良い物件は、公開前に申し込みが入ってしまいます。

カフェテナントの探し方
ネット上にはメールアドレスを登録しておくと、飲食店のテナント物件情報を流してくれるサイトがあります。
それを利用しつつも、やはり自分の足で探すことが必要となります。
出店したいと思う地域を歩き回り、その地域に店舗がある不動産業者には全て訪問しましょう。
希望条件を伝えておき、該当する物件が出たら連絡をもらえるように頼んでおきます。
カフェだとテナントの大家さんが喜んでくれる場合が多く、業者の方も覚えておいてくれます。
ただし、良いテナントが出てくるまで、平均3〜6ヶ月はかかると思っておいてください。
狙っている地域の不動産屋さんには、定期的に顔を出すようにすると完璧です。

スケルトンと居抜きの違い
テナント物件にはスケルトンと居抜きがあります。
スケルトンとは、全ての造作物が取り除かれており、コンクリートが剥き出しの状態です。
基本的にテナント物件は退去するときに、スケルトンにすることを求められます。
居抜きは、前テナントが営業したいた状態を、そのまま引き継ぐことです。
造作代として、費用が請求されることが多いです。
一番良い方法は、前テナントが退去する前に交渉することです。
もし交渉が可能であれば、使えるものだけ残してもらいましょう。
・エアコン
・トイレ
・テント
・入り口のサッシュ
これらを残してもらえたら、内装費を大幅に節約できます。

カフェの内装はどうやってやればいいの?
カフェの内装は、多くの費用がかかる部分です。
ただし、以下の4つのポイントを抑えることで、大幅に費用を削減することが可能です。
- 前テナントに残置物の交渉をする
- 相見積もりをとる
- できるだけ自分で手配する
- 家具はヤフオクを活用
前テナントに残置物を残してもらえるように交渉する
前テナントが退去前、原状回復前でしたら、必ず交渉しましょう。
上でも書きましたが、
- エアコン
- トイレ
- テント
- 入り口ドア・サッシュ
- 壁の石膏ボード
- 照明
などなど、
使えそうなものがあれば、できるだけ残してもらいます。
うまくいけば、これだけで100万円以上の内装費の節約につながります。

内装業者への見積もりのとり方
内装業者さんは、3社くらいに声をかけて概算見積を出してもらいましょう。
概算見積を見比べ、1社に決定した後に正式な見積を出してもらいます。
手順としては、
- 店内のレイアウトを考え、手書きで良いので図面にする
- 厨房設備や機材の配置も、図面に盛り込む
- 電源や照明、上下水の接続の有無も図面に盛り込む
- 内装業者さんと現地で打ち合わせる
- やって欲しいことを図面をもとに細かく伝える
- 最後に、予算を伝える
- 概算見積を提示してもらう
- 1社を選び、正式な見積を依頼する
こんな流れとなります。
コツとしては、やって欲しいことを細かく全て伝え、その後に希望の金額を伝えましょう。
この伝える順番が大切です。
こうすることによって、内装業者さんの言いなりになるのを予防できます。
多少厳しめの金額を伝えて、内装業者さんが知恵を振り絞って、なんとかやりくりしてくれるように仕向けるのです。
内装業者はクラフトバングを使えば探せます。
東京都内であれば、私が紹介できる業者さんもおりますので、お問い合わせよりご連絡ください。

電気・水道・ガス工事などは自分で手配する
- 電気工事
- 水道工事
- ガス工事
- オーニングテントの設置
- 看板の設置
通常、これらは内装業者さんが手配されますが、これも自分でやってしまいましょう。
クラフトバンクを使えば業者さんは見つかります。
これで、数十万円は節約できます。
デザインなど自信がなくても大丈夫です。
業者さんもプロなので、手書きのイメージを書けば伝わります。
ただし、事前に内装業者さんに、電気工事などは自分で手配したいことを伝えておきましょう。
家具は自分で作るか手配しよう
カウンターやテーブル、棚などを内装業者さんに発注すると、かなり費用が高くつきます。
大工さんを雇って作るからです。
そこで、ヤフオクやminneなどで家具のセミオーダー業者さんを探し、そちらに発注しましょう。
簡単な棚などは、自分で作ってしまうのが一番です。
この際、性能の良い電動ドライバーをひとつ購入しておきましょう。
これから頻繁に使うことになります。


カフェ開業の厨房設備や機材は中古で揃えよう
カフェ開業の厨房設備や機材は、一般的には以下のようなものになります。
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- 製氷機
- 給湯器
- 浄水器
- コーヒードリップマシン
- コーヒーグラインダー
- アイスディスペンサー
- 電子レンジ
- コンロ
- レジ
- エアコン
このほか、必要であれば
- エスプレッソマシン
- コーヒー焙煎機
などを導入することもあります。

テナント物件探しと同時進行で、必要な厨房設備や機材の見積を集めましょう。
融資を申請する際に必要になります。
見積は中古でも新品でも構いません。
テナント契約後くらいのタイミングで、実際に購入していきます。
ヤフオクなどには中古取扱業者が多数出品しています。
テナントを契約したら、すぐに購入していきましょう。
購入後、1ヶ月くらいなら取り置きに対応してくれます。
購入するものは、大手メーカーの中古をおすすめします。
業務用冷蔵庫や製氷機は、新品だとかなり高いです。
中古であれば、その何分の1の価格で手に入ります。
内装がある程度進んだ段階で、搬入のスケジュールを組んでいきます。
注意点がひとつありまして、水道工事が入る前に製氷機は必ず搬入しておくようにします。
浄水・下水との接続が必要だからです。
【note記事】カフェ開業準備 内装工事中に水道工事を入れるタイミングについて



カフェ開業に必要な仕入れ業者を確保しよう
- 食材なら西原商会
- 乳製品ならタカナシ
- パッケージ関連はニコノス
などが代表的なところです。
比較的小さい単位での取引もしてくれるので、小さいカフェ向きの業者さんです。
卸売り業者から仕入れるのは、便利です。
配送してもらえますし、サンプルをもらうことができたりします。
ただし値段は、ほぼ定価です。
安く仕入れたいのであれば、スーパーなどを利用した方が良い場合が多いです。
コーヒー豆の焙煎をするのであれば、コーヒー生豆の卸売り業者が必要になります。
少量の生豆の取引では、ユーエスフーズやセラードコーヒーが便利です。
ユーエスフーズからは、コーヒー関連の器具も卸してもらうことができます。


パッケージやプライスカードやPOP、ラベルを作成しよう
気が早いと思われるかもしれませんが、商品パッケージの選定・プライスカードやPOPの作成は、テナント探しを並行して行います。
物件を契約してからは、やることが多過ぎて、時間がいくらあっても足りない状態になるからです。
カフェ関連のパッケージ業者は、以下のところが有名です。
東京在住であれば、シモジマが実店舗があるので、一度行ってみることをおすすめします。
デザインに関しては、イラストレーターなどを使えるようになるのが一番です。
ただし最近は、無料デザインサイトも優秀です。
Canvaなど使えば、簡単におしゃれにデザインすることができます。
ちょっとしたPOPなどであれば、Excelでも十分です。
作ったプライスやPOPは、ラミネートして切り取ると、プロっぽい仕上がりになります。

またラベルシールは、エーワンのラベル屋さんというサイトを使うと自宅でも簡単に作成できます。
ただし、高級感を出すのであれば、ラクスルなどに発注すると良いでしょう。


釣り銭や売り上げ金の管理について
釣り銭や売り上げ金、電子マネーなどの取扱について説明します。
釣り銭や両替金について
オープン前になったら、釣り銭や両替金の準備を行います。
10万円くらいの売り上げが見込めるようなお店で、
釣り銭は5、6万円程度
両替金は3〜5万円分程度
あれば安心かと思います。
それぞれ、必要そうな小銭にしておきます。
また、両替は日常的に行うことになりますので、近くの銀行で両替カードを作っておきましょう。
売り上げ金の管理について
売り上げ金は、1日毎にまとめて小分けの袋に入れておくと良いでしょう。
後の管理に便利です。
また、エクセルで表を作って、項目別で数字を管理していくことをおすすめします。
項目としては、
・総売上
・消費税
・ドリンク
・コーヒー豆
・フード
・雑貨
・通販
などです。
自分で売上を知りたい項目があれば、追加していきます。
電子マネーやクレジット決済について
昨今では電子マネーやクレジットカード決済が、かなりの割合を占めるようになりました。
もはや、利用しないわけにはいきません。
などなど、色々な会社があります。
端末は基本的には無料で借りることができ、手数料を3〜4.5%ほど取られます。
つまり、1万円の決済に対して、400円ほどの手数料がとられます。
ほぼ全ての決済端末が、主要なクレジットカードと主要な電子マネーをカバーしています。
手数料の率も、どの会社も同じようなものです。
ですので、好きな端末を選んでもらって大丈夫です。
決済端末の申し込みから開通までは、2ヶ月くらいの期間がかかります。
テナントを契約したら、早い段階で申し込みを済ませましょう。
ちなみに、今のところPaypayは、利用してもしなくても、どちらでも良さそうです。
Paypayを使っている人は、電子マネーも同時並行で使っていることが多いからです。
会計ソフトを導入する
経費や売上の計算は、会計ソフトが便利です。
初心者でも簡単に扱えるように、ユーザーフレンドリーな作りになっていてわかりやすいです。
日々の売上や、仕入れなどでかかった経費を入力していくだけです。
会計ソフトは、弥生とFreeeeが有名です。
小さなカフェであれば、BASEなどのネットショップと連動できるFreeeeが便利かと思います。
無料期間がありますので、まずはいじってみることをおすすめします。
カフェ開業準備で、販促活動・宣伝はどうやればいいの?
カフェの開業の販促活動は、SNSやチラシ・ポスターで行います。
SNSの活用は開業2〜3年前から
Instagram・Twitterに関しては、開業2〜3年前から取り組みたいです。
フォロワーを伸ばし、アカウントの影響力を獲得するには時間がかかるからです。
ただし、アカウントが伸びるとダイレクトに売上につながります。
3,000人のフォロワーをまずは目指して運用を頑張りましょう。
いかにも宣伝っぽい投稿をするのではダメです。
フォロワーさんに役立つ、有益な情報を発信する必要があります。
SNSを伸ばすコツについては、ネット上に無料でノウハウが出回っています。
探して勉強してみてください。
ホームページを作ってみよう
カフェのホームページを作ってみましょう。
無料サービスを利用して作成するのも良いですが、どうせならお店独自のオリジナルドメインを取得したいものです。
自分でサーバーを借りて、
ドメインを取得して、
WordPressでページ作成して、
とやってみると、手間はかかりますが、意外と簡単にできます。
外注すると少なくとも数十万円。
自分でやれば、スキルが身に付きますし、その後の更新が楽ちんです。
ショッピング機能を実装して、ネットショップの開設もできます。
やり方はこちらの記事で解説しています。

チラシやポスターを作ってみよう
店舗を契約して引き渡されたら、すぐにポスターを貼り、チラシを置いて宣伝するべきです。
近隣の人も新しい店舗には興味を持ってくれるので、チラシを置いておくと、かなりの勢いで持っていってくれます。
また、オープン直前には、チラシを大量に刷って近所にポスティングしても良いと思います。
オープニングセールのお知らせをしたり、割引券を付けて配布することも、非常に効果的です。
そのようなことを行って、テナント契約からオープンまでの間で認知度を上げていきます。
これらも、イラストレーターかCanvaなどでデザイン作成できます。
カフェ開業までの流れ・必要期間
カフェ開業までの流れと必要な期間をご説明します。
ざっくり言うと、物件探しを開始してからオープンまでは、最短でも半年程度の期間が必要になります。
実際には、優良テナントはなかなか見つからない為、もっと期間が必要になるケースがほとんどです。
テナントの内見〜オープンまでの期間
テナントの内見〜オープンまでの期間は、最短で2ヶ月です。
通常は3〜4ヶ月程度かかります。
テナントの契約から一気に状況は加速します。
そこから内装など、色々な物事を進めていけるようになるからです。
※テナントの内見から契約までは、そのテナントの状況やオーナーさんの意向によります。
ですが、通常は内見〜契約まで1ヶ月〜2ヶ月程度と見ておけば良いのではないでしょうか?
カフェ開業までの流れ
テナント内見からオープンまでの、流れを大まかに解説します。
大体は、上の表のような流れとなります。
この表は、色々なことを効率的に詰め込み、最短でのオープンを目指したモデルです。
※実際には、もっと期間がかかるケールが多いかと思います。
カフェ開業までの流れは、以下のとおりです。
- テナント内見
- テナント契約締結
- 役所への手続き
- 内装工事開始
- 引き渡し〜開店準備
- オープン
テナントを決める際には、同時進行で融資の申請と内装の見積の手配を進めます。
契約日から工事が開始できます。
内装や設備などの発注を開始します。
内装工事開始前には、保険所や消防署など、必要な申請や届出を済ませます。
内装工事は、早ければ2週間程度で終わります。
もうオープン間近なので、資材の手配やプライスカードの作成など済ませておきます。
HPなどの準備も行いましょう。
工事が終了したら、資材や機材を搬入し、試運転や試作を行います。
ディスプレイも整え、オープンに備えます。
関係者を招いてプレオープンすると、良い予行練習になります。
カフェ開業準備 私の体験談
私はカフェ開業までの準備として、サラリーマンを辞め、実際にコーヒーショップや喫茶店での勤務を経験しました。
ただ、今から振り返ると、これらの勤務経験はあまり意味がなかったように感じます。
- 焙煎とか抽出とか、
- キッチン作業とか、
- マシンのメンテナンスだったり、
- 店の運営だったり、
いろいろと経験させてもらいました。
しかしこれらは、カフェ開業しながらマスターしていけば十分だったと思います。
一瞬でマスターできますので。
このために、何年もかけて修行したのは、ほんともったいないことしたと思います。
カフェ開業準備で一番必要なものは、マーケティングスキルを身につけることです。
言い換えると、
- 商売に有利なテナントを見極めることだったり
- 売れる商品を作ることだったり
- 集客ができることだったり
- 販売して売上をたてることだったり
- マーケット感覚を身につけることだったり
- 売上をつくる力を身につけることだったり
このようなことに取り組む必要があります。
ただ、これらはカフェなどで普通に働いても、身につけることはできませんでした。
カフェ開業に必要なマーケティングスキルを身につけるには、次の4つが重要です。
- 繁盛店をよく見て回ること。
- テナント募集物件を数多く見ること。
- 副業を通して商品を販売すること。
- SNSなどで情報発信を継続しアカウントを育てること。
これらに取り組み、
良いテナント物件を見極める目利き力を持ち、
売れる商品作りと店作りができ、
情報発信で集客力を高めれば、
カフェ開業がギャンブルではなくなります。
- 準備期間を2年程度設け、勉強と挑戦に取り組むこと。
- 副業を通して自分の事業を小さく始めてしまうこと。
今、私が過去の自分に会ったら、このようにアドバイスをします。
カフェ開業を目指す方の準備の参考になれば嬉しいです。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。


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無料部分もボリュームが多く、比較的有益かと思いますので、その部分だけでもよかったらお読みください。