どのような機能が必要なの?
この記事を読むと
- カフェのレジに求める機能
- 逆にいらない機能
- おすすめのレジの機種
- クレカ・電子決済端末のおすすめ
このようなことが分かります。
カフェ開業 レジスター失敗しない選び方
カフェ開業で必要になるレジスター。
今は色々な選択肢があって、迷いますね。
無料をうたうPOSレジ(本当は無料ではない)などもあって、いろいろなトラップがあります。
そこで、
「カフェ開業において本当にレジに求めること」
をリストアップして、それを満たすレジスターの機種は何か、考えてみます。
カフェがレジに求めること
まずは、カフェが最低限レジに求める機能を挙げてみます。
レジを打つスピードが早い
単純にボタンを押したときのレジの反応速度です。
お会計にはある程度のスピードが求められます。
iPadのようなタブレットを使用したレジは、どうしてもスピードが遅いです。
これは地味ですが、かなり大きなストレスになります。
操作が簡単
操作はシンプルで単純な方が良いです。当たり前ですね。ミスも少なくなるし、会計スピードも上がります。スタッフを雇う場合はなおさらです。
売上管理、商品管理ができる
日々の売上管理はもちろん、商品毎に何個売れたのか、など詳しいレポートも必要です。
経営戦略を考える上で、必要な情報です。
場所をとらない
レジスター自体が小さく、場所をとらないことも重要です。
特に小さいカフェだと、大きいレジを置く余裕なんてありません。
コストが安い・耐久性がある
導入にお金がかかるレジが多くなっています。
タブレット型だと、本体や周辺機器でコストがかさみます。
また、毎月の利用料がとられるサブスク型サービスも増えています。
また、耐久性も大事です。
10年くらいは普通に使えて欲しいですね。
個人店とチェーン店の違い
小規模な個人店と、多店舗展開をするチェーン店では、当然レジに求める機能が異なります。
自分がマスターとなって、ひとりで、もしくは少人数で回すような個人店の場合、レジは最低限のもので大丈夫。
安い2万円くらいのレジを購入し、別途キャッシュレス決済端末を申し込めばOKです。
一方、多店舗展開するチェーン店では、オンラインで繋がっているレジの導入が必須です。
- 商品管理や登録が一括管理できる
- 売上の管理や分析が楽
- 自動釣り銭機能などオプションも豊富
などなど、お金はかかりますが、チェーン店に欠かせない様々な機能があります。
スタッフなどにお店を任せることになりますが、高機能レジを使うと不正を予防する効果もあります。
レジスターの種類
レジスターの種類は、ざっくり分けて3種類です。
- 通常のレジ(キャッシュレジ)
- POSレジ
- タブレット型
・・・昔ながらのボタンで入力する、旧タイプのレジです。
旧タイプといっても商品別に売上管理ができたり、ネットと繋げることができたり、進化しています。
・・・POSレジとは、タッチパネル操作によって商品を呼び出し、会計するものです。
販売数や売上管理に優れており、大手企業であれば必ず導入しています。
しかし、その分価格が高いです。
個人でカフェをやる分には、オーバースペックとなります。
iPadやiPhonsなどを使用する、新しいタイプのレジです。
オプションで色々な機能を付け加えることができます。
現在、主流となりつつあります。
タブレット型はサブスクのサービスとなり、毎月の料金がかかります。
その為、当ブログでは個人店向けには通常のレジ(キャッシュレジ)を推奨します。
タブレット型 無料POSレジは毎月の料金がかかる場合も
iPadなどタブレットを利用したレジを導入するお店が増えています。
スマレジ・ポスタス・エアレジなどが有名ですね。
見た目はカッコ良く、高機能。
キャッシュレス決済にも対応。
時代の流れは、完全にタブレット型レジです。
ネットで繋がり、商品登録や商品管理、売上管理も中央で一括に行うことができます。
ただし、次のようなデメリットがあります。
- レジ打ちの速度に難がある
- コストがかかりがち
- 耐久度が劣る
・・・反応スピードは通常のレジのボタンに比べると、やや遅いです。
・・・周辺機器にお金がかかるし、毎月の利用料をとられるケースも。
・・・落としたら故障して終了です。通常のレジは10年以上使えることも。
無料のようで無料ではない
無料POSレジをうたっているのですが、本当に無料ではありません。
当然ですよね?
有料な部分がないと事業として成り立ちません。
レシートプリンターやクレジット決済端末など導入費用がかかったり、毎月の利用料が数千円かかるケールも。
これは各社似たようなものです。
毎月の利用料が無料だと、導入時に金額がかかります。
反対に導入時が無料だと、毎月の利用料がかかるケースが多いです。
メリットもたくさんある
当然ですが、タブレット型のレジにも利点は多いです。
まず、チェーン店のような多店舗展開を見据える店舗にとっては、第一の選択肢となります。
商品登録や商品管理、売上管理も、中央でパソコンの管理画面で一括管理できるからです。
店舗毎に設定して回る必要がありません。
また、各店舗の売上や商品別のレポートの集計も自動でしてくれます。
あとは、会計ソフトとの連動性ですね。
freeeeなどと連動しているものがありますので、決算など省エネで済みます。
自動釣り銭機もオプションでつけることができ、不正予防の効果も期待できます。
3店舗以上、展開することになったら、タブレット型を導入。
こんな流れでも良いかもしれません。
ただし、最初から多店舗展開を狙っているお店は、最初からタブレット型を選ぶと良いと思います。
個人のカフェ開業で買うレジスターは、普通のレジが良い
通常のレジスターとは、上のような画像のもので、シャープ製やカシオ製のレジが有名です。
私はこれらが一番、小さな個人カフェには適していると考えています。
なぜなら、カフェがレジに求める機能を全て満たしているからです。
- レジ操作が早い
- 操作が簡単
- 売上管理、商品管理ができる
- 場所をとらない
- コストが安い・耐久性
反応スピードが早くてノーストレス
操作は究極的なまでにシンプル化できます。PLUという機能を使います。
機種によっては売上管理はもちろん、商品毎の売上管理もできます。
PLUという機能を使えば、どの商品が何個売れているのか、細かく把握することが可能です。
これで、実質的にPOSレジとしての役割を代替できます。
PLU(Price Look Up)機能とは、商品名と名前を番号とヒモ付けてレジに登録する機能です。
例えば 「1・・・ホットコーヒーRサイズ、300円」という感じです。
お会計時には、この番号を使ってレジ登録をします。
商品に対応する番号をレジ打ちするだけなので、操作も簡単に覚えることができます。
全ての商品を登録することで、商品別の売上が把握することができ、通常のレジでもPOSレジのように扱うことができます。
多くの機種が発売されていますが、小さいものはコンパクトで最小限の場所しかとりません。タブレット型のように、周辺機器を別に用意する必要もありません。
コスパは抜群です。2〜4万円ほどで新品が購入できます。毎月の利用料は、もちろんありません。耐久性も抜群で、今まで長年積み上げてきた信頼性があります。
このような理由から、通常の安いレジをおすすめします。
おすすめは、カシオのレジスター
私が使用しているのは、カシオのレジです。
といっても、シャープのレジと機能はほぼ変わりません。
どちらでも良いかと思います。
私がこの機種を使用する理由は、
- カフェが求めるレジ機能を満たしていること
- 本体がコンパクトでカラーも選べること
- PLU機能が使え、登録可能数も多いこと
- レジロール(レシート)が手に入りやすいこと
(ネット通販や家電量販店も購入できる)
このような理由からです。
もちろん、軽減税率にも対応済みです。
どこで買うのが安いかなと思って調べてみましたが、家電量販店でもAmazonでもあまり変わりませんね。
レジロールの交換も簡単
フタを開けて、レジロールを入れるだけです。人類であれば誰でもできます。いや、もしかしたら少し賢い猿でもできそう。
PLUはこんな感じ
PLU機能を使用すると、こんな感じでデータが取れます。商品別に売れた個数や金額を把握することができます。POSレジの機能を代替できます。
キーの配列
キーの配列は、基本的なものだけがあり、迷うことがありません。早く打ってもしっかり反応してくれるので、処理スピードが速いです。
レジスターおすすめの機種
おすすめの機種を2つ、挙げてみます。
ウチが使用しているタイプです。PLU登録数(商品登録数)が多く、ネットとも繋がる機能がある優秀なヤツです。
レシートや領収書にお店のロゴを入れることもできます。
部門数も多いのが助かってます。
PLUで登録した商品を1〜10の部門に仕分けて管理する機能です。
例えば、
部門1はドリンク
部門2はフード
といった感じで、ざっくりと分野毎の売上げを把握するのに役立ちます。
こちらは部門が少ないタイプです。とはいえ、8部門あれば十分。機能的には問題無く、お値段も安いです。レジは最低限の機能でいいよ、という方はこちらで良いのではないでしょうか? (最低限といっても、基本的には優秀なレジです。)
シャープのレジもざっと見てみましたが、大体似たような機能を持ってますね。
カシオでもシャープでも、どちらでも良いと思います。
クレジットカードなどキャッシュレス決済端末は?
クレジットや電子マネーの決済端末が気になる方も多いかと思います。
今や現金決済を上回るボリュームになりつつあります。
導入は必須です。
カシオなどの通常タイプのレジの場合、電子クレジットなどの決済は色々なサービス提供会社がありますので、それに別途申し込むカタチになります。
この分野は競争が激しく、導入は通常無料です。
決済端末は無料で貸し出してもらえます。
毎月の基本料金も無料が多いですが、決済金額の約3〜4%程度を手数料で引かれます。
現在の接客している体感だと、このコロナ禍でクレカや電子マネー決済は確実に倍増しました。
お店にもよりますが、売上全体の5割以上を占めるまでになっています。
おすすめのクレカ・電子決済サービス
各社に似たり寄ったりです。
JMSという会社が大手で、JCBや三菱UFJの関連会社なので安心です。
ウチも利用していました。
ただし、最新の端末ではレシート紙が有料化しました。
また、レシートの印字スピードも遅く、会計がもたつくようになってしまいました。
元々、決済手数料も業界標準で安くもありません。
また、ペイペイなどQRコード決済にも未対応です。
- 初期導入コスト無料
- QRコード含め全ての決済手段に対応
- 月額の固定費3,000円
- クレカ・電子マネーにも対応
- クレジットカード手数料が安い(キャンペーン中)
- レシートプリンター付きオールイン端末
ほぼ全ての決済手段に対応しつつ、オールインワンで使い勝手も良い。
完璧なCAT端末です。
今のところ、隙がありません。
- 初期導入コスト無料
- 月額の固定費無し
- クレカ・電子マネーにも対応
- 交通系決済の手数料が安い(1.98%〜業界最低水準)
- 振り込み手数料が無料
なんといっても、電子マネー決済の手数料1.98%が断然安いです。
デメリットとしては、
- PaypayなどQRコード未対応
- レシートプリンター無し
どちらも資料請求無料です。
よろしければ、合わせて読んでみてください。
レジとクレカ・電子決済端末の連携方法
やり方は、単純です。
- 通常のレジを打ち、合計金額を出します。
- クレジットや電子マネー決済の端末を画面の指示に従ってすすめ、合計金額を入力し、決済します。
- 最後に通常のレジの処理をして終わりです。
現金決済の場合は「現/預」ボタンで終了ですが、クレカや電子マネー決済の場合は「クレジット」または「信」のボタンで終了させます。
こうすることで、現金決済ではないことをレジに記録させることができます。
高性能のタブレット型POSレジを使いたい方向け
POSレジで商品管理をきっちりやりたい。
キャッシュレス決済全てに対応したい。
今後、他店舗展開もするかも・・・。
でも、コストをかけたくない。
キャッシュレス決済の手数料も最小限に抑えたい。
スマレジとは・・・?
iPhoneかiPadがあれば、無料で導入できます
キャッシュレス決済も、いくつかのサービス事業者のなかから選ぶことができます。
なんと、都合の良いことにPAYGATEやSTORES決済とも連携していたりもします。
1店舗だけならば、ランニングコストもゼロで済ませることができます。
(周辺機器などオプションは有料です。)
デメリットは、
iPhoneかiPadが必要なこと。
レシートを発行するためにはプリンターが必要なこと。
2店舗目からは月額固定費用4,400円がかかること。
- レジは「スマレジ」
- 電子マネー・クレカ決済は「PAYGATE」
これが使い勝手が最高で、高機能かつ低コスト。
最強の組み合わせです。
ポスタスとは・・・?
ポスタストは、特に飲食店で求められることに全て対応できる、高機能タブレット型POSレジです。
- 商品管理
- キャッシュレス決済
- 自動釣り銭機
- 自動券売機
- QRコードなどによるセルフオーダー機能
- テイクアウトやデリバリー注文対応
- スタッフのシフト管理
- 複数店舗の一括管理
などなど、おおよそ考えられる必要な機能は全て盛り込まれています。
デメリットは、初期費用が10万円以上かかること。
また、月額6,000円〜のランニングコストがかかること。
それでも、今までは高機能POSレジを購入するのに、1台100万円以上はかかったことを考えると、破格の安さです。
また、キャッシュレス決済の手数料なども、優遇を受けることができます。
(※導入コストも応相談とのことです)
店内席が20席以上あるような、中規模以上のカフェ。
もしくは他店舗展開をやるうえで、レジ周りの対応を万全にしたいお店。
そんな方には、「ポスタス」がおすすめです。
こちらも、資料請求無料です。
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2023年10月からインボイス制度始まります。対象となる店と対応方法とは?
2023年の10月からインボイス(適格請求書等保存方式)が始まります。
対応する必要があるお店は
- 2年前の売り上げが1000万円以上の課税事業者
- 取引先に企業やお店が多いお店
- 領収書の発行が多いお店
そして、対応方法としては
- 適格請求書発行事業者として登録する
- インボイス対応の適格請求書を発行する
この制度を簡単に説明すると、
「何か原材料などを仕入れた業者が、消費税に対する控除を受けるため」
に必要な書類を、お店側が発行する処置です。
なので、お店や企業などの取引先が多いお店にとっては、必須の措置となります。
販売先から「インボイスをください」と言われることが、今後起こってきます。
対象となるお店は「課税事業者」つまり、2年前の売り上げが1000万円以上です。
そして「適格請求書発行事業者としての登録」を受ける必要があります。
ピークタイム時など混雑したときは、なおさらせす。
それを解決する為に、インボイス制度対応のレジスターを使う方法があります。
スマレジはインボイス対応のレシート、領収書の発行にイチ早く対応しています。
会計時に負荷がかかりませんので、今から新しいレジを導入する方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
»スマレジの資料請求はこちら(無料)
カフェ開業 レジスター失敗しない選び方 まとめ
将来的には分かりませんが、現状では
「個人店の小さなカフェ開業に適したレジは、昔ながらの普通のレジで大丈夫。」
というのが私の結論です。
昔ながらのレジといっても、機能は十分。
最近はネットと繋がる機能も兼ね備えだし、スマホでリアルタイムの売上げチェックができたりもします。このように、エアレジなどのタブレット型レジの長所を奪うような機能も、実装されました。
さらにクレジット・電子マネー決済の導入も、通常型のレジであれば無料です。
このように、カフェがレジ求める
- 日々の使い勝手の良さ
- 充電池の劣化なども無く、壊れず、耐久性が良い
- クレジット・電子マネー決済端末の導入も無料
これらを満たすレジスターを考えたとき、カシオやシャープの普通のレジスターが選ばれるというワケです。
ただし、多店舗展開を考えている人は、最初からタブレット型のレジの導入が良さそうです。
最低限のプランや機能で始めて、お店の規模が大きくなるにつれて、オプションや機能を追加していくと、コストも抑えられて良いでしょう。
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