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雑記

サードウェーブコーヒーの次を考えてみる

サードウェーブコーヒー時代の終わり

サードウェーブコーヒー時代の終わり
2019年末、
NOZY COFFEEが破産しました。

私にとってはショックな情報で、
サードウェーブコーヒーの時代の終わりを
象徴するニュースの様に思えました。

NOZY COFFEEは日本における
サードウェーブ時代の、
ある意味で象徴的なお店でした。

  • シングルオリジンという言葉の普及
  • 豆100gあたり1,000円という価格
  • スッキリしておしゃれな内装
  • 自家焙煎で新鮮なコーヒー
  • 慶応大出身の若いオーナー
  • ワークショップの開催

このように、
まさに「ザ・サードウェーブ」。

マスコミが放っておくハズもなく、
雑誌のコーヒー特集には必ず登場。

そのお店が破産。
木更津のイオンモール出店の失敗が
引き金とのことです。

この破産の原因も印象的で、

サードウェーブは人々の生活に
組み込まれなかった。
サードウェーブとは一過性のもので
幻想だった。

このように感じてしまいました。

サードウェーブコーヒー時代の今まで

サードウェーブコーヒー時代の今まで
東京エリアでは今まで、

  • 丸山珈琲
  • 堀口珈琲
  • ミカフェート
  • やなか珈琲

このようなお店が、
サードウェーブとはまた別の動きで、
高品質なコーヒー豆販売を追求して
伸びました。

純サードウェーブ系のお店は、

  • ONIBUS COFFEE
  • OBSCURA COFFEE ROASTERS
  • 猿田彦珈琲
  • FUGLEN COFFEE
  • ブルーボトルコーヒー

このへんが有名どころです。

それぞれ焙煎機を持っており
マイクロロースターとしての
一面を持ってます。

近年では、
有名店でも上手くいかない
店舗は多く、
堀口やOBSCURA、猿田彦でも
撤退した店舗があります。

withコロナ・アフターコロナはどうなる?

withコロナ・アフターコロナはどうなる?
2015年のブルーボトルコーヒーの
日本上陸が、日本のコーヒー業界の
盛り上がりのピークでした。

それ以後、コーヒー業界に
ビッグニュースがありません。

雑誌の特集も減りました。

しかし、サードウェーブに憧れ、
それこそ無数のおしゃれな
マイクロロースターが
全国に誕生しました。

いや、今も続々と増えています。

おしゃれで高品質な
コーヒーの焙煎屋たちですが、

一見、個性的に見えて、
その実、金太郎飴のように
どこも同じ様な、
そんな店が量産されてます。

一方で閉店する店舗も
増え続けてます。

昨年末はついに
NOZY COFFEEという有名店まで
潰れました。

もう、
美味しいコーヒーや
おしゃれさだけではダメですね。

そんな店ばかりなので、
差別化になりません。

「もっとおしゃれに、もっと美味しく」
この動きは限界にきているのでは
ないでしょうか

NOZYのイオンモール出店の失敗は、
行き過ぎたサードウェーブは
大衆に受け入れられない

ことを示唆している気がします。

ここまでの動きの反動で、
人々の生活に寄り添うスタイル
コーヒーショップが
今後は注目されるのでは、
と期待してます。

そろそろ、
次世代型コーヒーショップのスタイルを
模索しなければなりません。

そしてそれは、
サードウェーブのように輸入された
動きではなく、

日本発のものだったらいいな、
と思います。

普遍的なコーヒーショップの価値

普遍的なコーヒーショップの価値
人々の生活に寄り添うコーヒーショップ
とは何かを考えるうえで、
今の日本で広く受け入れられている
コーヒーチェーンが参考になります。

今回の外出自粛で、
カルディは大勝ちしました。

食材屋としてのコーヒーショップ、
強いです。

自宅でのコーヒー豆需要は
高まり続けてますし、
今回の外出自粛で
家で料理する人が増え、
食材も売れに売れました。

withコロナ時代の勝ち組ですね。

一方で、
相変わらず強いスターバックス。

スタバだけではありません。
ドトール
ルノアール
どこも堅調ですね。

サードプレイスと呼ばれる、
家と職場以外の居場所を提供する
カフェたちです。

リモートワーク勢が多くなっているので
都心の店舗は低迷中ですが、
住宅地のカフェニーズは増えており
好調です。

猿田彦珈琲も、
今はスタバ化してますね。

  • 食材屋としての機能
  • (コーヒー豆も食材です)

  • サードプレイスとしての機能

これらは普遍的なコーヒーショップの
価値と言えるのではないでしょうか?

次世代型コーヒーショップの種

次世代型コーヒーショップの種
新しいコーヒーショップとしての
取り組みも、続々と誕生中です。

ネットでサブスクを活用した試み
「ポストコーヒー」。

コーヒー診断に基づき、
好みの味のコーヒー豆が
毎月お届けされる仕組みです。

リアル店舗で月額定額制で
コーヒー飲み放題となる
「コーヒーマフィア」。
新宿にあるお店で、
一時期話題になりました。

また、
コーヒーショップでYouTubeチャンネルの
開設も増えました。
今後はこれが当たり前になってなっていく
と思います。

このように、小粒ですが
新しい試みの種は出てきてます。

コーヒー業界に限らない
今の動きですが、

  • ローカライズ(地域密着)
  • webマーケティング(特にYouTube・インスタ)
  • コミュニティ機能
  • 体験に課金できる仕組み
  • サブスクリプション

これらがヒントになるかと思います。

まとめ サードウェーブコーヒーの後にくるもの

まとめ サードウェーブコーヒーの後にくるもの
サードウェーブコーヒーの後にくる
コーヒーショップのスタイル。

まだまだその全体像は見えません。
しかし輪郭はうっすらと
見えてきた感じはします。

今年は世の中の変化が激しいので、
それに対応したスタイルを
確立できるかが緊急の課題です。

ひとつ確実なのは、
YouTube×リアル店舗
はメッチャ強いですね。
注目です。

オンライン飲み会が流行りましたが、
オンラインお茶会も
あちらこちらで開催されているようです。

ネットを主戦場にする
コーヒーショップなら、
取り入れたいネタですね。

今は、
所有ではなく体験にお金を払う時代
とも言われています。

コーヒーショップで行う
ワークショップは盛況です。
ハンドドリップやカッピング、
焙煎教室も人気です。

自宅焙煎も広まっています。

オンラインサロンが流行っていますが、
コーヒーを軸としたコミュニティ形成。

専門特化型のオンラインサロンに
そのヒントがあるかもしれませんね。

このように新しい種は
色々と出てきており、
芽吹く直前といった印象です。

これらの新しい種を、
普遍的なコーヒーショップの価値
という土壌に植えること

  • サードプレイス機能を兼ね備えたカフェ×新しい種
  • 食材屋としてのコーヒー豆売り店×新しい種

このような店が出てきたら、
面白いと思います。

おしゃれで美味しい
サードウェーブコーヒーショップの
限界突破ですね。

アフターサードウェーブコーヒーの時代、
私も頑張ります。

今回の記事はこんな感じです。

お付き合いいただき、
ありがとうございました!