ただ、通常のバイトだと一番重要な売上げの作り方が学べないんです。
この記事では、開業後に重要なオプションとなる、豆売りが学べるバイトをご紹介します。将来コーヒー屋を開業したい方、なんとなくカフェを開業したい方に向けての記事となります。
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コーヒー豆屋でバイトしよう!
将来、個人でカフェ開業したい人は、コーヒー豆屋でアルバイトをすると有利です。
個人でやるとなると小規模なカフェになるかと思いますが、小さい店舗でも席数に関係なく売上を伸ばせるものはいくつかあります。
- コーヒー豆
- ドリップバッグ
- ギフト商品
- ネット販売
- 焼き菓子
- 雑貨
などです。
そして、
- コーヒー豆
- ドリップバッグ
- ギフト商品
- ネット販売
これら全てに、コーヒーの豆売りが直接的に絡みます。つまり、小さい店舗が売上を作ろうとすると、コーヒー豆売りに取り組むことがとても効果的なんです。
しかし、コーヒー豆の売り方って少し特殊で、普通のカフェが売っても簡単には売れません。
そこで、コーヒー豆屋でのアルバイトの経験が有効になってきます。コーヒー豆の豆売りが学べるからです。
カフェやコーヒーショップの売上の構成
カフェやコーヒーショップの主な売上げの内訳は以下の通りです。
①ドリンク
②フード
③コーヒー豆販売
④ギフト商品
④コーヒー関連雑貨
⑤ネット販売
このうち、コーヒーショップの売上げの柱となるのは①ドリンク③コーヒー豆販売となります。カフェなら①ドリンクと②フードです。
特に開業後に苦労するのは③コーヒーの豆売です。カフェチェーンでバイトしている人は体感で何となく分かると思いますが、喫茶メニュー(ドリンクとフード)と豆売りの売上げ、どちらが売れますか?圧倒的に喫茶ですよね。
開業後に喫茶メニューだけに頼るのはリスクが高いです。もしドリンクが売れない地域特性だったら・・・・。考えるだけで怖いですね。
コーヒー豆販売の売上のつくり方が分かっているか、分かっていないかは、ものすごく大きな差です。豆が売れれば④ギフト商品、⑤ネット販売も伸び、売上に大きく貢献してくれます。
そして通常のカフェチェーンではコーヒー豆販売は学べません。豆があまり売れないからです。せいぜい、ポイントカードを作ったり、豆売りの特売日を月に数回やる程度の取り組みです。
コーヒー豆販売を学ぶ為には、豆が売れているお店で働くのが一番です。←考えれば当たり前ですね。
コーヒー豆売りを学ぶことができるバイトは豆屋です
豆の売り方の重要性はおわかりいただけたでしょうか?
コーヒー豆売りを学びたいのであれば、豆が売れているお店で働くのが一番です。つまり、コーヒー豆屋、専門店で働くのが一番。
でも、コーヒー豆が売れている店って、見ただけで分かるものでしょうか?
豆売りが得意な店の見分け方
安心してください。見分け方は簡単です。
売れている商品ほど、店のなかでディスプレイが広く使われています。
つまり、店の広さに対して、コーヒー豆売りのディスプレイの割合がより多い店、このようなお店の求人を探しましょう。
注意して欲しいのは、割合だということ。
お店全体が広く、しかも喫茶スペースが広くとられているなかで、豆売りのスペースの割合が少ししかないような店ではダメです。このようなお店は喫茶が主力で豆が売れていない店です。
店が小さくても、豆売りのスペースをしっかりと確保している店、これが狙い目です。
コーヒー豆売りの求人の探し方
実際にカフェやコーヒーショップを回って、またはネットでお店の情報をチェックして、豆売りの売り場がどのくらい確保されているのか、確認しましょう。それが第一です。
バリスタの技術や、焙煎を学べるか、などは小さい問題です。独学で大丈夫。
そもそも一番重要なのは、「コーヒーの豆販売のやり方」ではなく、「なんでもいいから売上をつくるやり方」です。
アルバイトの記事をここまで書いておいて身もフタもないことを言いますが、実は店長が一番、開業しても失敗しにくい体質を作れます。売上に対する責任を持ち、まいにち試行錯誤しなくてはいけない職種だからです。自然と力がつきます。
今は飲食専門の求人サイトがあるので、そこでコーヒー関連職種を探すのもアリです。下見で店を見るためのクーポンをくれるサイトもあって便利です。
それでも焙煎を学びたいという方
それでも、焙煎の技術を身につけられる職場で働きたいという方、いると思います。
そのような方は、ガスの焙煎機を使用しているコーヒーショップで働くことをおすすめします。焙煎士の募集しているところは少ないですが、たとえホールスタッフで採用されても、焙煎を学ぶチャンスはあります。
ありがちなのが、電気の焙煎機を使用しているコーヒーショップです。これはボタン1つで全自動で焙煎してくれますので、技術は身につきません。風味の面も、電気ならではの個性がない味に仕上がるので、デメリットが大きいです。技術を身につけたい方にはおすすめできませんが、豆売りの勉強にはなります。
豆が売れている店であれば、電気式でも個人的にはアリだと思います。自家焙煎のチェーン店は電気式焙煎機の利用が多いです。コーヒー豆販売で求人が多いのはこのタイプのお店です。
重要なのは、「コーヒー豆の売り方のノウハウ」であって、「コーヒー豆の焙煎のノウハウ」ではありません。
焙煎機のタイプにこだわらず、コーヒー豆の豆屋として成功しているお店を選ぶと良いでしょう。
豆を売る力がつくコーヒーバイト
それでは、具体的にどのようなお店がバイト先として良いのか?
お店の総面積に対し、コーヒー豆販売の売り場面積を大きくとっているお店で働く。
これ一択です。
この視点からみると、コーヒー豆販売で有名なお店が良いことが分かります。
東京なら、堀口珈琲、やなか珈琲、丸山珈琲、といったところが有名店ですね。神奈川なら南蛮屋、群馬は大和屋。地域それぞれ、コーヒー豆販売が強いチェーン店があります。
チェーン店ではなくても、豆売りに強いお店を見つけたら、電話してアルバイト募集していないか直接聞いてみましょう。タイミング良ければ面接を組んでもらえます。
スターバックスなどのコーヒーチェーンでのバイトは危険
大手カフェチェーンでフリーターをやりつつ、カフェ開業を夢見る人は多いですが、本当に必要な力はつくでしょうか?
アフロの経験談
私は一般的なカフェ数軒、豆売りの専門店も数軒、勤務しました。しかも、お店の立ち上げも両方とも経験させてもらいました。それぞれのやり方、長所や短所をそれなりに知っているつもりです。
その経験から分かったことは、カフェが豆売りを普通にやっても売れない、ということでした。お客様のカフェへの来店動機は、やっぱり喫茶なんです。豆を買いたい人はカフェに行きません。カルディのような店か専門店に行きます。
豆売りの基本を学ぶ機会が豊富にあったことは、私のなかで大きな財産になりました。今、私のお店ではドリンクとコーヒー豆の売上げ比率は、ちょうど1:1程度となっており、理想的です。
売り方を体で覚えられる環境に身を置く
ドリンクを作る技術、豆を焙煎する技術、このようなものは独学で追求できます。やり方はネット上にあふれており、セミナーは毎週のように開催されています。あえてお店に勤務しなくても身につけることはできます。
スタバなど大手カフェチェーンでは研修も充実し、コーヒーや技術に詳しくなることはできます。でもそれって、独学でもできませんか?(社員で店長クラスなら売上つくりを試行錯誤するので、十分アリだとは思います。)
しかし、売る方法は実際に中で働いてみないと、なかなか分からないものです。せっかく働くなら、しっかりと「売り方」を身につけることのできる環境に身を置くべきです。
コーヒー豆屋でバイトしよう!【カフェ開業したい人は豆売りすべし】 まとめ
個人でやるような、小さなカフェの開業には、コーヒー豆屋での豆売りのアルバイト経験が力になります。
さらに言えば、開業前に副業で豆売りをすることを、私は強くおすすめします。今はネット上で簡単に無料でネットショップをつくれます。リスクなく、バイトをしながら自分ビジネスをやっていけます。
副業ではカフェ開業に必要な
- 商品開発力
- 集客力
が身につきます。コーヒー豆屋でバイトをするより、直接的に力がつきます。カフェチェーンでフリーターをやっている人ならば、尚更、副業に取り組むと良いでしょう。
もちろん最初は売れません。SNSなどで情報発信して、少しずつ影響力を増やして、自分で集客する必要があります。
ただし、その集客を試行錯誤する経験って、カフェ開業にすごく重要なんです。やり方やノウハウはネット上に落ちてますし、このブログでも解説しています。
コーヒー豆屋でバイトしつつ
自分でもコーヒー豆売りの副業をして
コーヒーの知識と
コーヒーの売り方を
身につけてしまいましょう。
これがリスク無くカフェ開業をする、一番の近道です。
今回は以上です。
ありがとうございました。