挽き目による味の違いを中心に解説します。
コーヒー豆の美味しい挽き方
コーヒー豆の美味しい挽き方のために、気をつけることは2つあります。
- 抽出直前に挽く
・・・粉にするとガスとともに香り成分が逃げてしまいます。香りはもちろん、酸化による味の劣化も早まりますので、抽出直前に粉にすることが望ましいです。
- 器具や好みの味によって、挽き目を変える
・・・器具によって推奨される挽き目があります。
また、挽き目を調節することによって、味を調節することもできます。
以上2点です。
ゆっくりグラインドして摩擦熱を抑えた方が良い、と言われることがあります。しかし、これは気にしなくても大丈夫。家庭で使用する分には少しの摩擦熱なので、味に違いが出るほどの影響はまずありません。
器具別に挽き目を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
コーヒー豆 挽き目による味の調整
挽き目を調節することによって、好みの味を引き出す方法を解説ます。
味の好みによって挽き目を調節する
- 濃い味・苦味が好きな人は細挽きに
- あっさり味・酸味が好きな人は粗挽きに
抽出される成分で、
酸味成分は早めに抽出される
苦味成分は遅めに抽出される
という性質があります。
細かく挽くと成分が抽出されやすいので、全体的な成分の抽出量が多くなり、コク・苦味が増します。
豆の焙煎レベルによっても、調整しても良い
- 浅煎りの豆は、細めに
浅煎りは、豆の組織が比較的しっかり保たれており、成分が抽出されにくい。
そこで少し細かめに挽いて、苦味成分も抽出されやすくし、味のバランスを保つように心がける。
- 深煎りの豆は、粗めに
深煎りは焙煎が進んでおり、豆の組織がもろくなっています。その為、中の成分が抽出されやすい。
極端な苦味など、あまり抽出されたくない雑味成分を抑える為に、少し粗めに挽くとバランスがとれます。
風味のバランスを意識する
濃い味が好きな人で、深煎りの豆の場合ですが、
・濃い味にしたい→細めに挽いた方がいい
・深煎りの豆を使用→雑味細分を抑えるために粗めに挽いた方がいい
このように相反します。
正解は、間をとって中挽き、ということになります。
結局はバランスです。
その上で、好みに応じて調節してみてください。
おすすめの手挽きミル
初心者におすすめな手挽きミルを紹介します。
以下3点の理由で選抜しました。
- 挽き目の調節がやりやすい
ダイヤル式で調節がカンタン。ネジをハズさなくても調節できます。
- セラミックの刃
錆びず、摩耗せず、切れ味が長持ちします。水洗いもできます。
- 価格が抑えめ
手挽きミルは、価格と性能が比例しません。なので、特に初心者の方は、なるべく安いものをおすすめします。
ハリオ コーヒーミル セラミックスリム
ダイヤル式で調節もカンタン。セラミックの刃なので錆びず、水洗いも可能です。
粉受けにメモリがついており、メジャーカップが不要です。場所もとらないスリムな設計もありがたいです。
価格も安い。良いポイントがたくさん詰まったミルです。私もこれを利用しています。
デメリットは、本体が細いために挽いている間、安定しないこと。ミルが動かないように抑えるのに、少し力がいります。
カリタ コーヒーミル セラミック
ハリオのセラミックスリムとほぼ同じ長所を持ちます。
本体の底が拡がっている為、挽いている間の安定感も良いです。女性でも扱いやすいと思います。
デメリットは、価格がやや高いこと。
まとめ コーヒー豆の美味しい挽き方【初心者向け解説】
コーヒー豆の美味しい挽き方で、把握すべきポイントは以下の4つです。
・・・・苦味・コクが強調される
・・・苦味成分が抽出されにくい、あっさりさっぱりした味に。
・・・組織がしっかりしており、成分が抽出されにくい→細かめに挽く
・・・組織がもろく成分が抽出されやすい→粗めに挽く
以上の特性を掴み、バランスをとりつつ自分好みの味に調節できるようになると、楽しいです。
これだけでコーヒー豆の美味しい挽き方は、カンタンにマスターできます。
ちなみに、粉の量を量るときにはメジャーカップではなく、スケールで重さを量る方が望ましいです。
なぜなら、浅煎り・深煎りで体積が変わるから。深煎りになるほど豆がふくらみ、体積が大きくなります。メジャーカップだと、ほんの少しですが、ズレるんですね。
ご自宅にスケールがない方は、浅煎りは気持ち少なめ、深煎りは気持ち多めの粉量を心がけてください。
今回はこんな感じです。
ありがとうございました!