グアテマラは中米、メキシコの下に位置する国です。
コーヒー産業は盛んで、全国的に行われています。地域によって色々なキャラクターを持つコーヒー豆が生産され、世界的にも、日本でも人気の高いコーヒー生産国です。
グアテマラ産コーヒーの特徴とは
グアテマラコーヒーの特徴は、中米ならではの華やかでフローラルな風味を持つ豆と、ずっしりとしたボディのコクが豊かな豆と両方、またはその二つを兼ね備えた豆が生産されていることです。
中米の中では高い緯度に位置すること、山岳地帯が多く標高が高いことなどが影響していると考えられます。
古くから外国資本が入り、近代的な設備がある大農園も多いです。一方で、田舎ではマヤの末裔たちによる小規模農家も多く、全体のこーヒー生産量の7割程度を占めると言われています。
グアテマラな国を上げでコーヒーの生産を後押ししています。
- シェードツリーの利用(コーヒーの木を木陰で生産する方法)
- 中央による積極的な技術指導
- 品種改良や生産方法の改良
- COEという品評会の開催
- 近代的な設備
これらの取り組みにより、品質のレベルは非常に高い国です。
グアテマラコーヒーの特徴は、
- 中米の中なかでトップのコク
- 全体的に高品質
- 人気、知名度がある
こんなところでしょうか?
グアテマラコーヒーの酸味
グアテマラコーヒーの酸味は独特で、この国のコーヒーを特徴付けています。
大きく分けで3種類の酸味を持つ豆に分かれます。
軽く明るい、フローラルな酸味
代表的な産地はアンティグア。
やや浅煎り〜中煎りで焙煎することによって、フローラルな香りとスッキリした風味が楽しめます。
少し軽めのフルーティな酸味
代表的な産地はアティトラン。
中煎りで焙煎することによって、軽めのボディで、カラメルやハチミツのような甘みをもつ風味に仕上がります。
ずっしりと重い酸味
代表的な産地はウエウエテナンゴ
やや深煎りでしっかり熱を入れることによって、重い酸味が豊かなコクに変化。重厚なボディが楽しめます。
グアテマラ産コーヒーの産地
グアテマラコーヒー アンティグア
アンティグアはグアテマラ第二の都市。歴史のある町並みが特徴です。外国の資本が入った、近代的で大規模な農園もあり、観光客のツアーも受け入れています。
風味はフローラルな明るさが特徴。豆によっては、しっかりとボディがあることも。
世界的な知名度も人気も高く、スタバでもこの地域の豆を発売しています。
グアテマラコーヒー アティトラン
2つの火山に囲まれた風光明媚な湖、アティトラン湖。その周辺では小規模農家によるコーヒー豆の生産が行われています。
風味の特徴は、やや軽め。カラメルやハチミツのような甘みを持ちます。バランスがとれていて、飲み易いコーヒーです。
生産技術はグアテマラの中なかでは低い方で、品質の安定には欠けるかもしれません。
グアテマラコーヒー ウエウエテナンゴ
ウエウエテナンゴは、グアテマラ北部、メキシコと国境を接する山岳地帯です。
田舎ですが大規模な農園があり、同国NO.1農園と見なされているエルインヘルト農園もこのエリアです。
風味の特徴は豊かなコクと重厚なボディ。深煎りにすることによって、ずっしりとした重い酸が強い旨味に変化します。
グアテマラ産コーヒーの等級
グアテマラの等級は、単純に生産された標高によって分けられています。
SHB | ストリクトリーハードビーン 標高1,350m〜 |
---|---|
HB | ハードビーン 標高1,200〜1,350m |
SH | セミハードビーン 標高1,050〜1,200m |
EXP | エクストラプライムウォッシュド 標高900〜1,050m |
PW | プライムウォッシュド 標高750〜900m |
スクリーンという豆の大きさを表す数字も併記されることが多く、標高が高くてスクリーンが大きい豆が価値が高いとされます。
グアテマラコーヒー【おすすめ農園】
グアテマラ エルインヘルト農園
名実ともにグアテマラNO.1農園。
多様な品種を栽培している。
グアテマラ エスペランサ農園
ウエウエテナンゴ地区。
毎年のように品評会で優勝争いをする名門農園。
パカマラ種が有名。
グアテマラコーヒーの特徴 まとめ
グアテマラコーヒーの特徴をひとことで言うと、
「中米のフルーティな風味を持ちながら、しっかりとしたコクとボディを持っていること」
こんな感じでしょうか?
近年は色々な品種も試験的に栽培されています。
・ゲイシャ
・パカマラ
・マラゴジッペ
・ビジャサルチ
などなど、色々探してみると面白いです。
グアテマラコーヒーの特徴と言っても、いろいろありすぎですね。
私は何と言っても、ウエウエテナンゴ地区のボディ豊かなコーヒーが好きです。
グアテマラのコーヒー豆は、コーヒーの魅力がギュッと詰まったような、魅力的な豆です。
みなさんも、是非お試しください。