結論から言いますが、冷蔵庫はダメです。
冷凍庫も、ベストとは言えません。
コーヒー豆の冷蔵庫保存はダメ
コーヒー豆の冷蔵庫保存は、ダメなんです。実は、ほぼ意味がありません。それどころか、悪影響が大きいかもです。
コーヒー豆が劣化する4つの原因とは
- 空気
- 水分
- 温度
- 光
と、言われています。影響の大きい順です。
冷蔵庫では、
- 空気
- 水分
- 温度
- 光
・・・密閉された容器に入れればOK。冷蔵庫は関係ない。
・・・冷蔵庫内は通常、湿気があるからダメ。
・・・冷蔵庫内は常に定温だから良いと言えるが、ベストな温度ではない。
・・・冷蔵庫内は暗いので、OK。
こうしてみると、ほぼ意味がないことが分かります。唯一優れた点は光の遮断ですが、これは缶など用意すればOKで、保存容器でクリアできる問題です。
コーヒー豆の冷蔵庫保存は、それどころか、悪影響が考えられます。コーヒー豆はハニカム構造の為、他の食材のニオイを吸収しやすいです。魚や野菜などのニオイが移る、またはニオイを移す可能性があります。
コーヒー豆のベストな保存方法とは?
結論から言うと、「密閉された容器での常温保存」です。ただし、条件がひとつあります。「焙煎されてから新鮮な状態のコーヒー豆であること」です。
新鮮なコーヒー豆は熟成が必要
焙煎されて3週間以内のコーヒー豆を常温で保存すると熟成が進みます。
味がまろやかになる、まとまってクリアになる、など良い影響があります。日々、味が変化するので、その変化も楽しむことができます。そして常温というは大体16〜23℃くらいです。
劣化の4要素を遮断する為、「空気も光も遮断する容器で、家のなかの温度が安定した冷暗所に保管」するのが、豆の保存としてはベストです。
コーヒー豆の保存にベストな容器とは?
コーヒー豆の保存には、お茶缶が実は優れています。
日本茶を入れるお茶缶て昔からありますが、中蓋もついており、空気や湿気から中身を守ります。また、缶の為に光を透しません。
この為、コーヒー豆の保存容器として、とても優れています。
最近では、中の空気を抜いて真空に近い状態で保存してくれるタイプの、ハイテクな保存容器もあります。豆の劣化で最大の原因である「空気」をシャットアウトできるので、最強の保存容器と言えます。
容器が家に無い場合は、ジップロックでせめて空気を遮断してあげると良いでしょう。
新鮮じゃない豆は冷凍庫へ
焙煎されてから3週間以上経つと、コーヒー豆の劣化が進み、熟成というよりは劣化の悪影響が出はじめます。酸化が進んで少し酸っぱさを感じるようになります。多くの方が嫌う、コーヒーの酸味の正体は、コレです。
また、粉の状態のコーヒーも、空気に触れる面積が大きくなる為に劣化が早いです。
ですので、
- 新鮮じゃない豆
- 粉に挽いている豆
これらは、熟成を諦めて「冷凍庫での保存」をおすすめします。
冷凍庫は、
- 湿気が無くドライな環境
- 温度が定温で一定
- 暗い
と、それ以上の熟成が不要な豆にとって、保存に優れた環境です。
コーヒー豆のおすすめ保存容器
プロの目からみて、おすすめのコーヒー保存容器をいくつかご紹介します。
豆劣化の4要素を遮断できるものを優先してますが、一部デザイン性が良いモノもおすすめします。
ダイアルを回すと、容器の中が真空になるという、究極の保存容器です。光もシャットアウトし、完ぺき。
・・・と言いたいところですが、徐々に空気が入るようなので、数日に一回はダイヤルを回す必要があるとのこと。
伝統技術に裏打ちされた、日本茶の缶です。デザインも良し、で完ぺき。
コーヒーグッズで有名なKINTOから、こんなステキなキャニスターが出てました。お茶用ですが、コーヒー用としても使いたいです。
珍しいグリーンのキャニスター。ブラックもあります。スプーン付きで便利です。
コーヒー豆の冷蔵庫保存はダメ!【常温がベスト】まとめ
コーヒー豆の冷蔵庫での保存はダメです。
意味がほぼ無いですし、ニオイを移し移されるなど悪影響があったりするからです。
焙煎直後の新鮮なコーヒー豆を購入して、密封された容器で(缶のような光も遮断できるものが良い)、常温保存がベストです。
そして毎日、熟成によるコーヒーの味が変化していく様を味わう。
これが一番豊かにコーヒーを楽しむ方法です。という説を、私は掲げていますw
もちろん諸説ありますので、反論は認めますw
一方で、冷凍庫での保存であれば、一定の効果はありますので、
- 粉に挽いた状態のコーヒー
- 焙煎日より3週間以上経ったコーヒー
は、冷凍庫での保存をおすすめします。
今日はこんなところです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
保存について、詳しく書いた記事はこちらです。