仕事の関係もあり、香川県は高松市中心というか、高松市のみですw
香川のロースターの印象としては、「アーティスティック」です。
現代アートや建築とのつながりが深い土地柄ですが、美意識の高い土壌があるのではないでしょうか?
プシプシーナ珈琲(香川県 高松市)
有名店で、都内のお店でもコーヒーを買うことができたりします。
なんといっても、独特の美的センスが素敵なお店。
お店の特徴
実は、かなり歴史の長いお店のようです。
でも、昔ながらの自家焙煎店という雰囲気は無く、しかも最近のサードウェーブ系のオシャレな雰囲気でも無く・・・。
一軒家を改装したお店で一家で切り盛りされている様子。
若干のイートイン席があって、アットホームで柔らかい感じが。
独特で唯一無二な雰囲気がある、なんとも魅力的なお店でした。
コーヒーの特徴
コーヒーは100gあたり600円くらいから。
20〜25種類くらいのラインナップで、種類が豊富でした。
その全てを、店内で飲むこともできます。
ラインナップは、良質なスペシャルティコーヒー中心。
これだけの質でこの値段は良心的だな、と思わせてくれるものでした。
ただし、この店をこれだけ有名にしているのは、デザインの力だと思います。
イラストのセンスが突き抜けています。
商売上気になった点
高松市郊外の、工業地帯にポツンとある、不思議な立地でした。
こんなところに人が来るの!?
って思いましたが、繁盛されている様子。
店内は、カウンター内が工場のようになっていて、製造作業がメインで、店内喫茶はオマケのような位置付けかと思います。
つまり、こちらのお店は通販や卸売のお店なのだと思います。
かなり商品に魅力がないと成り立たない方法ですが、
- 独特の世界観であること
- 長年営業されていること
- お店の方の人柄の良さ
これらのことが影響しているのかもしれない、と思いました。
ちなみに、おはぎがめっちゃ美味しかったです。
ほかほかでした。
店内でしか食べれないとのことですが、お店行けた方は是非。
ショップデータ
プシプシーナ珈琲
営業時間:11〜18時
定休日:火、水、木
»お店公式HP
LABOREMUS(ラボレームス)(香川県 高松市)
市内で、評判の良いカフェとのことで、行ってみました。
バーのような落ち着いた雰囲気のお店で、近所の若い客層に人気があると思われる良店でした。
お店の特徴
コーヒーに本気のカフェ、というお店の印象です。
豆売りもやっていますが、イートイン席が広くて店内喫茶中心のお店でした。
トーストやスイーツ類も充実していました。
こちらはウクライナ産のハチミツを使ったというトースト。
コーヒーの特徴
コーヒーのラインナップは少ないですが、オシャレなパッケージにこだわりのセレクションでした。
150gあたり1,000円くらいから。
頼むと、ドリップバッグも作ってくれました。
ラベルがかっこいいです。
商売上気になった点
「苦いだけがコーヒーじゃない」
とHPにありましたが、水出しコーヒーがとてもフルーティで美味しかったです。
豆はブルンジで、チャート付きの説明書きがついてきました。
このように情報付きでドリンクが提供されると、3割増しで美味しく感じますね。
フルーティなアイスコーヒーと、チャート付き説明書き。
とてもインパクトが強く、とても良いやり方だと思います。
多くのお店のお手本になるやり方ではないでしょうか。
ショップデータ
LABOREMUS
営業時間:11〜18時(土曜日は12時〜)
定休日:日曜日
»お店公式Instagram
LIMA COFFEE ROASTERS TAKAMATSU(香川県 高松市)
琴電瓦町駅前の、ロケーションの良いお店。
店内にディードリッヒの焙煎機も設置されていました。
店内席も広く、豆売りもやっており、エスプレッソもあるという、総合力の高いお店でした。
お店の特徴
お店の外から見た限りでは、コーヒースタンド、という印象です。
フラッと立ち寄って、気軽にラテをテイクアウトできる。そんなお店です。
ただし、お店を奥をみると客席スペースがかなり広く、20席以上はありました。
コーヒーの特徴
コーヒーのラインナップは少なく、ブレンド中心でした。
100gあたり650円くらいから。
焙煎機は、お店入ったところにありました。
DIEDRICHです。
エスプレッソ用の豆を購入するお店としては、良いのではないでしょうか?
ドリップバッグもあります。
なんとなく、昔のアメリカを連想させるデザイン。
商売上気になった点
気になるのは、駅前立地で広い店内、ということですね。
家賃や人件費などのランニングコストを、どうやって凌ぐか。
この店は、
- テイクアウトドリンクの売上を伸ばすこと
- 営業時間を長くとること(9〜20時)
この2つで対策がとれているように見えました。
広いお店でしたが、カウンターを入り口のところにもってくることで、テイクアウト需要を拾いやすくしていると思います。
このレイアウトは参考になるのではないでしょうか?
豆売りのディスプレイについては、やや残念な印象がありました。
それだけに、まだまだ伸び代のあるお店かと思います。
ショップデータ
LIMA COFFEE ROASTERS TAKAMATSU
営業時間:9〜20時(土曜日は12時〜)
定休日:火曜日
»お店公式Instagram
珈琲と本と音楽 半空(香川県 高松市)
なかぞら、と読むそうです。
旅の途中、高松の方と出会って教えてもらったお店。
その方によると、高松でコーヒー屋はこの店とのことでした。
お店の特徴
喫茶店とバーが一体になったようなお店です。
カウンター席主体で、店内は薄暗く、たくさん本がディスプレイされています。
オーナーマスターの個性がそのままお店になったような、そんなお店でした。
お店の方とお客さんの距離が近く、会話が自然と交わされていました。
コーヒーの特徴
上質な喫茶店のコーヒー、という印象です。
コーヒーはもちろん、いろいろなドリンク類に本気のお店なんだろうな、と思いました。
軽いスイーツがありまして、私はベーグルを頼みました。
ほかほかのあったかいベーグルで、とても美味しかったです。
商売上気になった点
路地裏の、さらに2階のテナントで、集客に苦労しただろうなあ、と思いました。
しかし、繁盛している様子で、2店舗目もあるとか。
私のコンサル先のスタッフに聞いてみたところ、みんな知っている有名店でした。
独特の美意識の高さがウケているのだと思います。
プシプシーナといい、この店といい、高松は美意識高いお店が多く、またそれが人々に指示されているようでした。
ショップデータ
珈琲と本と音楽 半空
営業時間:13〜翌3時
不定休
»お店公式HP
マタタビ珈琲豆店(香川県高松市)
幹線道路沿いにあって、偶然発見したお店です。
すごく綺麗なお店ですが、もう6年くらい営業されているようです。
お店の特徴
イートインスペースが確保されており、落ち着いて飲食できる雰囲気です。
トーストや確かワッフルなどスイーツ類がメニューにありました。
家族連れでも安心して入れそうです。
ランチなどのフードはありません。
コーヒーの特徴
スペシャルティコーヒー専門店です。
種類は15種類ほどとそれなり。
かなり良い豆を使用している印象でした。
200gで1,300円くらいから。
商売上の気になった点
幹線道路沿いで看板が目立ち、駐車場も広く入りやすい。
地方の車移動客狙いの基本をしっかりと抑えられていました。
外観もコーヒー豆売り店と分かりやすく、珈琲好きなら思わずブレーキかけてフラフラと入ってしまう吸引力があります。
商売上で微妙な点としては、猫モチーフを全面に押し出していることでしょうか?
店名も、パッケージのデザインも、オリジナルグッズも猫・猫・猫です。
もちろん悪いことでは無いのですが、これではコーヒー豆売り店として、印象がぼやけると思います。
真剣にコーヒーを追求していても、
「猫好きな人の為の店」
の印象寄りとなってしまうからです。
それでも長年営業されているのはすごいですが、この印象のコントロールがコーヒーに一本化すると、すばらしい繁盛店になるのではないでしょうか?
ショップデータ
マタタビ珈琲豆店
〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分563−3
営業日時:10〜18時 水・木定休
»お店公式HP