訪問するのに日本国民でもパスポートが必要なエリア、グンマー。
私の地元でもあります。
なので、紹介するのも自然と気合が入ります。
当ランキングの基準
本記事のランキングを決定する基準は以下の4つです。
- コーヒー豆売り店であること
- マニア層だけではなく、ライト層を取り込むお店であること
- ユニークでオリジナリティがあるお店であること
- 利用して、気持ちの良いお店であること
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大和屋 高崎本店(群馬県 高崎市)
群馬が誇る、我らが大和屋。
今や全国区になりつつある、チェーン店になりました。
その本店は、高崎市郊外のハナミズキ通り沿いにあります。
お店の特徴
旅館のような大きな建物でありながら、喫茶席はありません。
広い店内には、膨大な量のコーヒー関連商材が販売されています。
カルディは海外の食品販売に力を入れていますが、その国内版。
そして、量と質ともに上位互換といった感じです。
店外にコーヒースタンドはあって、そこでコーヒーを飲むことはできます。
コーヒーの特徴
最近は関西にも進出し、全国区になりつつあるチェーン店です。
それだけに量を確保しなければなりませんので、良質なマイクロロットなど面白い豆はありません。
豆は昔ながらのコーヒー店といったラインナップで、コモディティクラスやブレンドが中心です。
木炭による炭火焙煎を売りにしています。
商売上気になった点
地方発でありながら、全国的なコーヒー豆売りチェーンに拡大している大和屋。
先発のカルディは、もはや国民的チェーン店です。
二つのチェーンに共通しているのは、「食品販売店」を徹底すること。
コーヒーにはあまりこだわらず、その時間と労力を他の食材や商品開発を徹底してます。
売り場作りも、豆売りよりも他の食材が優先。
カルディとか、コーヒー豆売り店として認識してないお客さんの方が多いんじゃないでしょうか?
しかし、自宅でコーヒーやお茶の時間を楽しむための、全てのものがここで揃います。
幅広い層を集客でき、しかも絶妙にスーパーやコンビニとの棲み分けもできています。
ショップデータ
大和屋 高崎本店
営業時間:9時半〜18時
不定休
»お店公式HP
YAMATOYA COFFEE 32(群馬県 前橋市)
群馬県県庁の32階、展望階にコーヒーショップが入っていました。
この地方のコーヒー界のエリア覇者、大和屋が運営するカフェです。
お店の特徴
広い店内。
展望階なので、窓からは前橋を一望。
客席がとにかく多く、この県庁で働く職員やシェアオフィスなどの利用者に愛されているお店のようでした。
自分が働く場所の近くに、こんなカフェがあったら生産性上がるよなあ。
と思わせられるお店でした。
店作りやメニューはスタバっぽいイメージ。
しかし、豆売りに関してはさすが大和屋でした。
コーヒーの特徴
コーヒーは昔ながらの味。
木炭焙煎が特徴で、コクと苦味が強い風味だった気がします。
豆の品質は、ひと昔前だったら良い部類だったんでしょうが、今となっては正直見劣りがします。
200gあたり1,400円程度なので、価格も安くはありません。
むしろやや割高にすら感じます。
なのに、なぜこれだけ店舗を展開できているのか?
今や関西にも出店しており、全国区になりつつある成功したチェーン店になっています。
ここが、コーヒービジネスの面白い部分ですね。
商売上気になった点
大和屋はコーヒー豆をチョコでコーティングしたやつが有名です。
お菓子やギフト、カップなどの瀬戸物など、コーヒー関連商品がとにかく充実。
高崎の本店にいってみると驚きますが、もはや道の駅のコーヒー専門店バージョン。
ありとあらゆる商品が売ってます。
しかし、決してコーヒー豆の品質は良いというわけではありません。
これって、何かに似てないですか?
そう、カルディです。
カルディは、輸入食材の販売とコーヒー豆販売の融合で成功しました。
大和屋は、そのもっとコーヒー関連商材の特化版と言えます。
コーヒーの品質は、お客様満足度のほんの一部に過ぎない、ということを教えてくれるお店です。
ショップデータ
YAMATOYA COFFEE 32
営業時間:9時〜19時
不定休
»お店公式HP
13 COFFEE ROASTERS(群馬県 前橋市)
新・群馬を代表するコーヒーショップは、こちらのお店かもしれません。
数年前、SCAJで見て知っていたお店です。
商品のパッケージがカラフルで楽しかった記憶があります。
お店の特徴
生活道路沿いの小さなコーヒーショップです。
カウンター席が数席あり、店内でも飲むことができます。
コーヒー専門店らしく、スイーツやフード類はほぼ置いてません。
ただコーヒー豆の品質やドリップバッグなどの関連商品は高いレベルで充実しています。
コーヒーの特徴
もちろん、良い品質のコーヒー豆を揃えている様子ですが、私が気になったのはブレンド。
MTOGI(妙義)
AKAGI(赤城)
HARUNA(榛名)
という、上毛三山の名前となっています。
頭文字Dで全国区になった?山々。
我々グンマー民が愛する山です。
その他、デカフェはメキシコ産だったり、中国のダブルファーメンテーションの豆があったり、個性のちゃんとある面白いラインナップ。
商売上気になった点
やはり、パッケージ力が優れていると思います。
また、群馬の小さなロースタリーでありながら、果敢にSCAJ出展にチャレンジしたこともすばらあしい。
私が訪問したときに接客してくれたお兄さんの対応も素晴らしかった。
ショップデータ
13 COFFEE ROASTERS
営業時間:10時半〜18時
不定休
»お店公式HP
BROWN WORKS COFFEE 群馬町店(群馬県 高崎市)
群馬県に2店舗展開している、少し大きめのロースタリーカフェです。
今回は、群馬県の施設である土屋文明記念文学館の2階に入っているお店に行ってみました。
お店の特徴
店内には広めのスペースで客席が設けられており、一面のガラス窓からは遠くを見渡すことができ、開放的な店内です。
メニューはスイーツが充実しており、ケーキ・焼き菓子_ドーナツ・かき氷などがありました。
豆売り店というよりも、おしゃれスイーツカフェ、といった雰囲気です。
施設に付随したお店ですが、こちらのお店目当てに来る人も多いのではないでしょうか?
コーヒーの特徴
コーヒーは8種類。
ギリギリスペシャルティグレードになるかならないか程度の、平均して質が高いラインナップ。
しかし、100gあたり375円〜と非常にリーズナブルでした。
値段が安い割に高級感のあるディスプレイ。
豆それぞれにカードも用意しています。
お値段以上の、非常に満足度の高い豆売りをされているかと思います。
商売上気になった点
これだけ優れたコスパを実現している豆売りですが、しかし売れるようには見えませんでした。
やはり、カフェのイメージが強いこと。
あとはテナントの立地条件的なものもあると思います。
施設の集客力があるとはいえ、ショッピング施設ではありません。
なので、施設の客層と豆売りのミスマッチはあるかと思いました。
ショップデータ
BROWN WORKS COFFEE 群馬町店
営業時間:11時〜17時
定休日:火・水
»お店公式Instagram
COFFEE PORT heim(群馬県高崎市)
私が群馬県で今までで一番美味しいと思ったコーヒーを出してくれたのは、こちらのお店です。
高崎市中心部の裏路地的な通りにある小さなコーヒー専門店です。
お店の特徴
カウンター席数席とテーブル席が2つあるだけの、小さなお店。
窓には遮光カーテンがかかっており、薄暗いとまでは言いませんが落ち着いた雰囲気。
クラシックがかかる店内で、おしゃべりもせずに一人でゆっくりするためのお店のようです。
コーヒーの特徴
コーヒーは8種類くらい。
厳選されたスペシャルティ数種類と、ブレンドは1種類。
もちろん豆売りもしてくれます。
価格は全種類統一で、100gあたり800円です。
コーヒーは1杯ずつドリップで丁寧に淹れてもらえます。
アイスを注文しましたが、ガラスの器ではなく陶器での提供でした。
新鮮。
商売上気になった点
古き良き自家焙煎喫茶店の伝統を、そのまま継承しているかのような印象を受けるお店でした。
コーヒーが好きなマニア層には刺さると思います。
落ち着いた雰囲気のなかで本でも読みながら、美味しい珈琲を静かに一人だけで楽しみたい。
そんな人には最適なお店ではないでしょうか?
群馬どころか、関東でも有数のおいしさではないかと思います。
ショップデータ
駐車場はパーキングステーション田町第一を利用(1時間無料)
COFFEE PORT heim
営業時間:10時〜18時
不定休
»お店公式Instagram
tonbi coffee(群馬県 高崎市)
群馬県でスペシャルティコーヒーの老舗といえば、このお店。
確か、堀口珈琲の流れを汲むオーナーさんだったと思います。
今やってるか分かりませんが、昔はディーンアンドデルーカでも豆を販売していたこともあり、群馬を代表するコーヒー店のうちのひとつです。
お店の特徴
豆売りの専門店ですが、ケーキの販売もされています。
昔は店内席があったのですが、今はなく、ドリンクはテイクアウトのみ。
店内にはフジローヤルの焙煎機が2台あって、アルバイトスタッフもいて繁盛している様子でした。
店内の写真はお断りとのことで、撮影できませんでした。
コーヒーの特徴
生豆の種類は多く、品質も安定して良いイメージ。
仕入れは、多分多くを堀口珈琲より買っているのではないでしょうか?
ラインナップの多くが堀口にあるもの同じです。
堀口珈琲クオリティを、群馬でも楽しめるので貴重なお店です。
商売上気になった点
カフェバッハや、コーノ式、丸山珈琲などでもみられる、教え子たちが独立して開業したら、そこに生豆を卸すシステム。
昔ながらの日本のコーヒービジネスエコシステムです。
のれん分けの、もっとゆるいカタチですね。
こちらのお店は、そのひとつの成功例と言えるかと思います。
(もちろん、これだけ長い間営業を続けられたのは、マスターご本人の力だと思いますが。)
爆発的に増力したサードウェーブ系のコーヒーショップ。
やなか珈琲のようなジェットロースターによる注文焙煎店。
カルディ方式の食料品販売店タイプ。
昔ながらのコーヒービジネスエコシステム系のお店。
今の日本には、大きく分けてこの4つの形態があると思います。
もしくは、この3つではなくて別の何かなのか?
今はまだ分かりません。
ショップデータ
tonbi coffee
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日
»お店公式HP
Little Light Coffee(群馬県 高崎市)
高崎には珍しいサードウェーブ系のお店がありましたので、行ってみました。
完全住宅地のエリアに、いきなり山小屋のような佇まいなお店があって、驚きました。
お店の特徴
となりがLittle Light教会という教会になっており、その併設されたコーヒーショップなのかと思います。
英会話カフェなど、いろいろな取り組みをやっている様子でした。
お店はふつうにオシャレロースタリーです。
光がテーマなだけあって、窓からたくさん日差しが差し込む、明るくて雰囲気の良い、多幸感のあるお店でした。
コーヒーの特徴
コーヒーの品質は本気でした。
コロンビアのエルパライソアナエロビックなども置いてあって、現在日本で手に入る最高級の豆が楽しめます。
パッケージも独特で、すごくおしゃれ。
このへんの感覚は日本人には無いものかもしれません。
商売上気になった点
普通に見ると、ただのおしゃれコーヒーショップです。
後ろの教会と繋がっているようには、注意してみないと分かりません。
下手に融合させず、それぞれを独立したものとして成り立たせるやり方は、とても賢いと思います。
そのように考えがちな人は、まずはランチェスター戦略を学びましょうw
ショップデータ
Little Light Coffee
営業時間:9時〜19時
不定休
»お店公式HP
語洲燈コーヒー(群馬県 伊勢崎市)
焙煎機メーカー、アイシー電子工業の直営店。
先代社長が趣味的に始めたお店だとか?
お店の特徴
トルネードキングというジェットロースターのメーカーの直営店。
なのでもちろん、注文後にその場で焙煎するスタイルです。
スタッフさんがみなさん笑顔で歓迎してくださったのがすごくありがたく、印象的でした。
コーヒーの特徴
オンデマンドロースティングなだけに、豆のラインナップは多いです。
豆の品質も、石光商事系の豆が多くて高品質なものでした。
高品質な豆で、焼きたてを買えるというのが当たり前になりつつある日本。
なんて贅沢なんだと改めて思います。
商売上気になった点
今後、トルネードキングのショールームも兼ねたいとのことでした。
今年末にトルネードエースという新機種も発売されますので、気になる方は一度見にこられてはいかがでしょうか?
消煙・消臭のマシンも開発中とのことで、そちらも期待したいです。
お店の裏がオフィス、2階が会議室になってまして、そちらでいろいろとお話しをお聞きすることができました。
ショップデータ
語洲燈コーヒー
営業時間:9時半〜18時
定休日:水曜日
»お店公式HP
私もそのうち、地元にお店を出店することもあるのかな・・・。
群馬のコーヒーショップ巡りをしながら、そんな思いが湧き上がってきました。