コーヒー豆 有名な国で選ぶのは危険です
コーヒー豆を買うとき、有名な国ってつい選びがちじゃないですか?
でも、コーヒー豆って
「有名な国=美味しい」
というワケではありません。
しかし、コーヒー屋にとって
「有名な国=よく売れる」
これは事実です。
だから
「美味しくないコーヒー豆でも、有名な国だからそこそこ売れてしまう」
このような状況になっています。
そのようなコーヒー豆のなかには、高い価格の豆もあります。
一方で、美味しいコーヒーを生産する国は、どんどん増えてきています。
マイナーな国でもびっくりするくらいの風味を出すことがよくあります。そのようなコーヒー豆は知名度が無いので安く、もっと注目されて欲しいと思います。
コーヒー豆有名な国 コスパ悪い国5選
有名なコーヒー生産国で、コスパ悪い国を5つピックアップしてみます。
- アメリカ
- ジャマイカ
- タンザニア
- インドネシア
- ケニア
どちらの国もコーヒー豆では有名な国です。
アメリカはハワイコナ
ジャマイカはブルーマウンテン
タンザニアはキリマンジャロ
インドネシアはマンデリン
ケニアはこれといった銘柄はありませんが、世界的に人気はある国ですね。
ハワイコナとブルマンは別格としても、
どちらのコーヒー豆も、価格はそれなりに高いです。
これらの国はなぜコスパが悪いのでしょうか?
GNI(国民総所得)でみるコーヒー生産国
GNIとは、GDPと似た指標ですが「国民総所得」です。
国民1人当たりのGNIを見ると、その国の人件費の高さがある程度推測できます。
コーヒー豆生産でもっともコストがかかるのは、言うまでもなく人件費です。トップクオリティのコーヒーは手摘みで収穫する必要があり、手間がかかります。
なので、コーヒー豆の価格と各国の1人あたりGNIには相関性があるのではないか、と思って調べてみました。しかしその結果、全く連動しないことが分かりました。
7位 アメリカ
57位 パナマ
76位 コスタリカ
68位 メキシコ
70位 タイ
74位 中国
78位 ドミニカ
79位 ブラジル
85位 コロンビア
90位 ペルー
94位 インドネシア
105位 エルサルバドル
111位 ジャマイカ
115位 グアテマラ
117位 エクアドル
120位 インド
125位 東ティモール
132位 ニカラグア
137位 ホンジュラス
141位 パプアニューギニア
153位 ケニア
155位 タンザニア
163位 ルワンダ
165位 エチオピア
179位 コンゴ
192位 ブルンジ
人件費が高い国でも、ブラジルやペルーなど比較的安価に手に入るコーヒー豆があります。
一方で、人件費コストが低い国であるにも関わらず、コーヒー豆の日本での仕入れコストが高い国って、結構あるんです。
ここに少しコーヒー業界の流通の闇を感じます。
GNIから見るコスパが悪い国
上記のコスパが悪い国をGNIから見てみましょう。
コーヒー豆が非常に高価な国、もしくはGNI順位が低いにも関わらずコーヒー豆が比較的高価な国です。
アメリカ(GNI 7位)
アメリカなので、人権費は納得の高さです。ハワイコナは確かに品質は素晴らしいのですが、生産コストが高すぎるために価格が高くなってしまっている豆です。でもこれはしょうがないですね。
ジャマイカ(111位)
ジャマイカは111位と低い人権費なのに、ブルーマウンテンのあの価格の高さは、ちょっと意味が分かりません。
ケニア(153位)
アフリカの生産国はどこも順位が低いです。しかし、なかでもケニアのコーヒー豆は価格がトップクラスに高いです。これは人気が高騰しているからだと思われます。
タンザニア(155位)
古くからキリマンジャロが有名で知名度があります。低いクオリティの豆がそれなりの値段で販売されていることが多いです。
インドネシア(94位)
インドネシアのコーヒー豆は、アジアのなかではダントツで価格の高さです。アジアだから輸送費は低いはずだし、しかも人権費は低いのに・・・。
アメリカの人権費は別格として、それ以外の国はGNI順位が低い国々です。
人権費が安いのに、コーヒー豆が高いのはなぜなのでしょうか?
コーヒー豆に支払われるお金はいったいどこに消えてしまっているか、気になるところです。
上記の一覧でGNIワーストのブルンジにも注目です。
近年日本にもブルンジのコーヒー豆が入ってきていますが、COEという品評会の受賞豆で、一般のコーヒーよりかなり高い価格で販売されています。これは適正な価格なんでしょうか?COEがマネーゲームの道具に使われてしまっているんじゃないか、と危惧しています。
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