缶コーヒーを監修したり、カンブリア宮殿に出たり。
今の日本のコーヒーシーンにおいて、猿田彦珈琲のプレゼンスは高まるばかり。
忖度なしで、検証していきます。
記事の後半ではカフェ開業希望者向けに、猿田彦珈琲のビジネス面を考察します。
猿田彦珈琲はまずい?
猿田彦珈琲もググると、例によって「まずい」が検索候補で出てきます。
これは、多くの人が「猿田彦珈琲 まずい」で検索をしているということ。
実際のところ、味はどうなんでしょうか?
焙煎士として、厳しくチェックします。
猿田彦珈琲とは?
猿田彦珈琲とは、東京・恵比寿に1号店のあるコーヒー専門店です。
コーヒーのクオリティにこだわりながらも、スターバックスを思わせるお店作りで、人々にサードプレースを提供しています。
缶コーヒーの監修をしたり、カンブリア宮殿に出たりと、TVでもおなじみのお店です。
猿田彦珈琲に行ってみた
何店舗か行ったことあるのですが、今回は恵比寿店に行きました。
恵比寿には3店舗あります。
店内席がある通常のタイプのお店と、そのすぐ近くにコーヒー豆の豆売り専用のお店があります。
猿田彦珈琲のコーヒー豆を買ってみた
豆売り専用のお店で、コーヒー豆を買ってみました。
こちらのお店は客席がなく、コーヒー豆やドリップバッグ、ギフトや器具などが購入できます。
コーヒー豆のラインナップは、ブレンドを中心に6〜8種類程度。
コーヒー豆の種類は少なめでした。
猿田彦珈琲の看板ブレンド、猿田彦フレンチを飲んでみた
購入したのは、「猿田彦フレンチ」です。
エチオピアがベースとなった、深煎りのブレンドでした。
油がテッカテカに出ています。
かなりの深煎りでした。
裏のラベルを見てみると・・・
賞味期限が3ヶ月先・・・。
購入したのが12月7日なので、焙煎日はたぶん12月3日ですかね。
このへんの基準のゆるさは、チェーン店の限界かもしれませんね。
焙煎直後の新鮮なコーヒーが欲しいガチ勢にとっては、残念なポイントかもしれません。
そして、その味は・・・
という感じでした。
エチオピアがベースなだけあって、香りや味が豊か。
味が強い!
強いボディでガツンときます。
そしてまた、深煎りしたエチオピアならではの、強い苦味がガツンときます。
苦味好きにはたまらないかもです。
苦味が苦手な人は、やめた方が良いでしょう。
良くも悪くも、好き嫌いの分かれる味かと思います。
試飲で飲ませてもらった浅煎りのブレンドも、とても美味しかったです。
猿田彦珈琲の評判・口コミは?
ネット上の猿田彦珈琲の評判と口コミを見てみました。
ネガティブなコメントはなく、評判がかなり良かったです。
コーヒーマニアというよりは、ライトにコーヒー好きな人が多い印象ですね。
このへんは知名度の高さからくるものだと思います。
猿田彦珈琲のフレンチローストのブレンドをいただきました。フレンチと言っても苦味はそこまで強くなく、香りはビターでキレがよくチョコレートのような甘味のある味、酸味は皆無#猿田彦珈琲 pic.twitter.com/9USNxoNnkw
— 岳 (@take_0912coffee) December 10, 2021
猿田彦珈琲の回しもんじゃないけど!
バレルドエイジの香りめっちゃ良かったから、ウイスキーの香り楽しみたい人は行くべき
原宿店のみだけど— いなまる (@thrones19game) December 7, 2021
猿田彦珈琲にてドリップコーヒーとチョコチップクッキー。
お豆は季節限定のメリークリスマスブレンド。おおっ!意外にも明るい味わい。
クリスマスブレンドって、豪華でどっしりのイメージだけど、今年の猿田彦さんは明るくチョイ軽め。上品なチャラさ。
うん、美味しい。 pic.twitter.com/6fSCSA30R8— 半 ズーボン (@techno_hanzubon) December 10, 2021
猿田彦珈琲のおすすめコーヒー豆・ギフト
私がおすすめする猿田彦のコーヒーをピックアップしてみました。
私が思うに、猿田彦珈琲はブレンドのレベルが高いです。
堀口珈琲とか丸山珈琲など、大御所のコーヒー店を上回るクオリティを感じました。
猿田彦珈琲のおすすめコーヒー豆
猿田彦珈琲のおすすめギフト
猿田彦珈琲は、ドリップバッグのギフトセットも充実してます。
ドリップバッグは、相手がコーヒー器具があるのかないのか、気にしなくて良いのでギフトとして適しています。
そして、猿田彦珈琲のギフトは、Amazonや楽天でも購入可能です。
決済が楽で嬉しいですね。
猿田彦珈琲の人気の理由
ここからは、コーヒーショップ開業志望の方向けです。
猿田彦珈琲のビジネスを考察します。
猿田彦珈琲の特徴
猿田彦珈琲の特徴をひとことで言うと、「スターバックスの上位互換」です。
落ち着ける店内席で、人々にサードプレイスを提供しています。
そのうえで提供されるコーヒーは、スペシャルティグレード。
明らかにスタバより品質が良いです。
そのうえで、パンに力を入れたり、ジェラートをやったり、旅行会社とコラボしたり・・・
本当にいろんな取り組みをしています。
チャレンジの数も半端じゃないです。
(その分、失敗も多いでしょうが・・・)
猿田彦珈琲がまずいは嘘。むしろ・・・
猿田彦珈琲のブレンドを飲んでみて、そのクオリティの高さに私は驚きました。
今まで、
ミーハーでコーヒーのことがわかってない人が行くとこでしょ?
スタバっぽいし、コーヒーの品質もどうせ大したことないでしょw
って思ってました。
すいませんw
しかし飲んでみて、印象が変わりました。
ブレンドの配合に、素直さと誠実さを感じました。
原価調整のために安い豆を使おうとするのではなく、美味しいハーモニーを作ることを第一の目的とした配合のように、私には思えたんです。
大御所のコーヒー専門店と比べても、勝っているよな・・・。
って思わせられました。
正直、意外でした。
猿田彦珈琲は、日本人らしく「カイゼン」されたサードプレース
日本人は、海外で発明されたものを学んで取り込み、改良を加えることを得意としています。
古くは鉄砲がそうでしたし、近代では家電製品や自動車がそうでした。
その日本人としての伝統芸を、猿田彦はコーヒー界で実践しています。
猿田彦珈琲は、「スターバックスの業態を日本人が本気でやるとこうなる」、というコーヒーショップです。
オリジナリティは感じませんが、でも全てのクオリティが高い。
なんとも、日本的なコーヒー店だと思います。
猿田彦珈琲の恵比寿本店を参考にしよう
現在の猿田彦のビジネスを真似ようとすると資金力が必要です。
特に、立地・テナントですね。
実はあの場所は、コーヒーショップにとってものすごく良いテナントです。
サラリーマンの通勤路に面していて、朝と夕方の人通りがすごいです。
またテナントの作りや広さもちょうど良いです。
駅からの距離もちょうど良いです。
お店をパッと見た瞬間に感じる、「コーヒー屋感」「繁盛店感」も言うことありません。
実際に見てみると、その凄さが垣間見えるかと思います。
ただし、店内のレイアウトは喫茶席が中心となってまして、コーヒー豆が売れるつくりにはなってません。
その弱点は、しかし近くに豆売り専門店を出店することで、カバーされています。
こんなところに注目すると、コーヒーショップのテナント選びの参考になるかと思います。
今回の記事はこんな感じです。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうごじざいました。
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