こんにちは。
アフロです。
今回は、かねてよりの念願であったaillio(アイリオ)焙煎機の講習に参加させていただきましたので、レポートします。
実機に触れたことで良く分かりました。
このaillio焙煎機は、従来の常識を覆すゲームチェンジャーとなるマシンでした。
aillio(アイリオ)焙煎機の講習に行ってみた!
aillio焙煎機の講習をしてくれるのは、輸入代理店のノーザンコマーシャルという会社です。
奥渋谷の一角に、研修室がありました。
aillio焙煎機とは
aillio焙煎機とは、デンマーク発のPCと連動するスマートロースターです。
ボディがコンパクトで、デザイン性も高く、かわいい見た目が特徴です。
しかし、最大1kg焙煎できるパワフルさと、細かな微調整ができることを兼ね揃え、業務用としての本格的な使用に耐えうるマシンです。
aillio bullet r1のスペック
- 1回の焙煎量 350g〜1kg(月間100kg)
- 焙煎時間 7〜20分
- 火力調整 10段階
- 排気調整 9段階
- ドラム回転調整 9段階
- 焙煎の熱源 IHヒーター
- ソフトウェア Windows8/10 ,Mac OS X
熱感知センサーは、通常のものと、赤外線のもの、2つが搭載されています。
その為、豆表面温度がより正確に測れるようになっています。
火力が10段階、排気・ドラムの回転が9段階と、非常に細かな調整が可能です。
また、PCと連動してセミオートでの焙煎が可能であることも、大きな特徴です。
焙煎量は、マニュアルで焼けば100g程度の少量の焙煎も可能。
逆にMAXでは、生豆量で約1,250g、焼き上がりで1kgの焙煎が一度に可能のようです。
aillio bullet r1の電源
- 単相200V 50Hz/60Hz
- 消費電力1500W
代理店により日本国内使用適合商品としての認証取得済みです。
aillio bullet r1の価格
価格は、¥539,000(税込・送料別)です。
1Kg焙煎機のサイズで、このお値段は破格です。
さらに、PCと連動するスマートロースターということを考えると・・・。
もはや、革命ではないでしょうかw
aillio bullet r1の代理店は?
このマシンを取り扱う輸入販売の代理店は、株式会社ノーザンコマーシャルという会社です。
以前より海外の有名焙煎機(ギーセンなど)を取り扱っており、信用のある会社です。
焙煎機の輸入業から、エスプレッソマシンやコーヒー生豆などの取り扱い、さらには飲食店の経営など、多角的に事業をされているようです。
aillio焙煎機の特徴・メリット
- 熱源がIH
- RoasTimeというソフトウェア
- 価格の安さ
①熱源がIH
業界初のIHヒーター搭載です。
今までの電気式小型焙煎機の熱源は遠赤外線ヒーターでした。
これがIHになったことでよりパワフルに。
小型なのに1kgまで焙煎できるという、業務用として求められる水準をクリア。
さらに遠赤外線ヒーターの弱点である、「豆内部に過剰に熱が入りやすい」という問題も解決。
風味の表現の面でも、プラスになりました。
今までは、電気よりガスが熱源の方が、風味の表現に優れていました。
しかし、IHが登場したとことで、これが覆るかもしれません。
②RoasTimeというソフトウェア
aillio焙煎機は、RoasTimeというソフトと連動させて使用します。
このソフトウェアが非常に優秀。
自動で焙煎プロファイル(レシピ)を記録しており、記録されたプロファイル通りにセミオートでお任せで焙煎することもできます。
プロファイルを後から編集して火力や排気を調節したりすることも可能。
さらにすごいのは、世界中のロースターと繋がっていることです。
RoasTimeと連動するRoastWorldというサイトには、世界中のロースターのプロファイルが自動でアップロードされています。
それらをダウンロードして、自由に使用することもできます。
またそのサイトでは、何か不具合などあったときに、このマシンの製作者に質問をすることができます。
かなり頻繁に現れて、質問に答えてくれているとのことでした。(もちろん、英語対応ですが・・)
③価格の安さ
これだけのスペックのマシンが50万円台で購入できるのは、すごいことです。
1kg焙煎機といったら、フジローヤルで約130万円。
電気式のトルネードキングとなると、約350万円。
しかも、aillio焙煎機はこの安さにも関わらず、セミオートで焙煎できるスマートロースターです。
素晴らしいのひとことです。
aillio焙煎機のデメリット
そんな訳で素晴らし過ぎるaillio焙煎機ですが、デメリット面も考察してみました。
主に以下の3つかと思います。
- 焼き上がりの豆にチャフが若干混ざる
- ダクトが2本出ており、それぞれ口径が異なる
- roast time が日本語対応されていない
焼き上がりの豆にチャフが若干混ざる
ドラムのサイズが小さいせいか、チャフが取り切れずに、コーヒー豆と一緒に若干排出されます。
ですので、冷却後にウチワなどで仰いでチャフを飛ばす必要があります。
このへんは小型焙煎機では、よくあることなので、仕方がないかもしれません。
ダクトが2本出ており、それぞれ口径が異なる
本体から出ている排気口が直径75mm、冷却器からの排気口が100mmとサイズが異なります。
2本出てしまうのは仕方ないとして、せめて口径は揃えて欲しかったですね。
ただ、ダクトへの接続がめんどくさいですが、「片落管」と呼ばれる継手となる部品をモノタロウなどで購入できます。
roast time が日本語対応されていない
これはもう仕方がないのひと言。
Google翻訳やDeepLといったところのお世話になりましょう。
aillio焙煎機のメンテナンス方法
細かいことは置いておいて、日常的なメンテナンスは3つあります。
- 冷却ファンのスポンジの掃除
- チャフ受けの掃除
- 排気の動力となるブロワーの掃除
①冷却ファンのスポンジの掃除
冷却ザルの下側にチャフが溜まるので掃除します。
数回に1回は掃除機でキレイに。
スポンジが汚れたら、たまには中性洗剤で水洗いします。
スポンジは予備で1個付いてますが、追加で購入すると1個700円だそうです。
②チャフ受けの掃除
マシン後部をパカっと開けると、チャフ受け(チャフコレクタ)が。
ここにチャフがメインで溜まるようになっています。
こちらも、焙煎数回に1回の割合で開けて、チャフを取り除きましょう。
③排気の動力となるブロワーの掃除
この水車のような部品が回転し、排気の空気の流れを生み出しています。
放っておくと、コーヒーの油が気化したものがこびりつき、どんどん汚れが溜まります。
この部品は取り外せますので、こちらも洗剤で洗いましょう。
その他
あとは、まれにですが、ドラムを回転させるベルト部分がゆるむことがあるようです。
ブロワーの下あたりに調節できるネジがありますので、ベルト部分を引っ張りながら、こちらのネジを締めて固定して調節します。
aillio焙煎機の登場は、革命的でした。
aillio焙煎機の実機を触ってみて良くわかったのですが、革命的なマシンでした。
業務用焙煎機として求められるスペックを全て満たした上で、さらにプラスアルファの機能が付いてました。
そしてそのプラスアルファが、革命的だったんです。
- 世界中のロースターのプロファイルを参考に、セミオートで焙煎できること。
- それを正確に実現する為の、赤外線センサーの搭載。
- 小型のボディなのに、1kg焙煎できるパワフルさ。
- それを支える業界初となるIHの熱源。
- しかし値段は、従来の同サイズの焙煎機の2分の1以下・・・。
こうしてみると、とんでもないマシンだということが良く分かります。
ガスの焙煎機じゃないと・・・。
外国製だし、信頼性はどうなの・・・。
色々と不安な点はあるかと思います。
しかし熱源がIHというのは、非常に理に適っています。
風味の面で言っても、ガスと遜色ありません。
また、この製品には1年間の補償が付きます。
その後も有償でのサポートは受けられるようです。
偏見なく、業務用1kg焙煎機を選ぶとしたら、現在はこの機種一択ではないのか?
そう思わせてくれるくらい、圧倒的なマシンでした。
今日のところはこんな感じです。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。