煙はどのくらい出るのか?
臭いで近所から苦情が来ないか?
煙突はどのように設置すれば良いのか?
消防署に届出はいるのか?
このような疑問にお答えします。
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業務用小型焙煎機の設置の注意点について
ここでは1kgまでの小型焙煎機について記事を書きます。とは言え、3kg釜くらいまでなら、ほぼ一緒かと思います。
最初に簡単に結論を書くと、
- 煙や匂いへの苦情は、思ったより来ない
- 煙は、アフターバーナーや消煙機で対策できる
- 消防署への届出は、建物による
それぞれ、解説していきます。
ガス火の焙煎機でも、電気が動力の焙煎機でも、一緒です。
まず、一番気になる、
ご近所からの苦情やクレーム
ですね。
これはケースバイケースです。
隣や上の階に人が住んでいるような
場所であれば、
問題になるかもしれません。
商業地域であればほぼ大丈夫です。
しかし、
服屋さんなど商品に
匂いが付くことを嫌うお店も、
なかにはあるかもしれません。
しかし実は、
煙や煙が出るのは
焙煎中の後半の3〜5分程度。
1日に何回焙煎機を使用するかは
店によりますが、
だから、煙や匂いが出るのって
ごく短時間なんです。
ちなみに、ウチのお店は
1日に20回くらいは焙煎します。
これは、非常に多い回数で
レアなケースと言えます。
それでも創業から5年間、今までに
一度も苦情を受けたことはありません。
焙煎機の煙対策について
可能性は低いとは言っても、
お店の開業後に近隣から苦情が
発生する可能性もゼロではありません。
そんな万が一のときのためにも、
準備だけはしておきたいもの。
「アフターバーナー」か「消煙機」の
どちらかの装置を設置することが、
対策となります。
この装置を置けるスペースを
確保しておくと安心です。
高温によって煙と匂いを燃焼させる装置です。電気とガスを使用します。スリムなタイプのアフターバーナーなら狭い場所でも設置できます。
その名の通り、フィルターを通すことによって煙の発生を防ぎます。火を使わないので、商業施設内でも設置が可能です。フジローヤルが「ノンスモークフィルター」という装置を販売しています。
布のフィルターに石灰の粉を付着させており、その石灰が煙の成分を吸着してくれる仕組みです。やや音がしますが、慣れれば気にならない程度です。
このように対策は可能です。
しかし、焙煎店にとって、
焙煎時に排出される匂いは
重要な集客のツールです。
嗅覚は最も原始的な感覚で、
それだけに本能に訴える力が強いです。
お店を営業していると感じるのですが、
焙煎時に出る
「独特の甘く強いコーヒーの香り」は、
強い集客効果があります。
ですので、なるべくは
煙対策の装置は使いたくないものです。
排煙のやり方・焙煎機設置の注意点
焙煎機から出る煙を
店外まで通す管のことを
「ダクト」と言います。
ダクトの設置の注意点は4つあります。
- できるだけ短くなるように
- できるだけ直線になるように
- 取り外しがしやすいように
- ダクトはスパイラルダクトを使用
それぞれ、解説します。
できるだけ短くなるように
「ダクトの中の通りの良さ」は、
焙煎機の釜の中に影響を及ぼします。
その為、
できるだけダクトを短くできるように、
焙煎機の位置は排気口の近くに
設置するようにします。
できるだけ直線になるように
ダクトが急カーブで曲がっていたりすると、
詰まりの原因になります。
なるべくは直線的にできるよう、
焙煎気の設置場所を考えます。
取り外しやすいように
アフターバーナーなどを付けない場合、
ダクトの中は徐々に詰まってきます。
煙の中に含まれる油脂成分などが
付着する為です。
数ヶ月に1度は
中の掃除をする必要があります。
その為、
ダクト自体を取り外しができるように
設置する必要があります。
スパイラルダクトを使用
ダクトは、ジャバラダクトの方が
軽くて設置がやりやすく、
しかも安いので
使い捨てのように使用することができます。
しかし、
自治体によっては防火上の理由から
ジャバラダクトは使用禁止となっています。
最寄りの消防署に確認をとりましょう。
ちなみに東京では全面的に使用禁止。
スパイラルダクトを使用しましょう。
焙煎機設置時の消防署への届出について
焙煎機の設置において、
消防署に届出が必要かというと、
これは建物の規模によります。
建物内に他の入居者がいるような
規模感の建物では、
消防法上、届出が必要になります。
最寄りの消防署に確認しましょう。
必要な届出は二つ。
「防火対象物使用開始届出」と
「防火対象物工事計画届出」。
どちらも
内装工事を開始する前に提出します。
内装のレイアウト図が
完成しだ段階で行きましょう。
ダクトの設置の注意点など、
消防法に則った設置方法を教えてくれます。
届出自体は、自分で届出をしてもいいし、
内装業者さんにお願いしても良いです。
届出が必要な建物の場合、
工事終了後に消防署の方が視察に来ます。
主に見られるのは
- 入り口のドア
- ダクト
で、
入り口のドアは耐火基準を満たしているか?
ダクトの直径は何センチか?
スパイラルダクトを使用しているか?
ダクトから排出される煙の温度は何度か?
このようなことを
チェックされたような気がします。
(ウロ覚えですいません)
ただ、建物の規模が小さいと
届出は必要が無く、
その場合は視察もありません。
業務用小型焙煎機の設置の注意点【煙は対策できる】まとめ
焙煎機の設置って、
未知のものだけに
「不安」が拡大されて感じるものです。
色々とここまで書きましたが、
私の肌感として
小型の焙煎機ならば
煙対策無しで問題はありません。
近隣からも苦情が来るより
良い香りで
歓迎の声が来る確率の方が高いと思います。
あくまでも確率で、
私が今までラッキーだった
可能性もありますがw
今、私は
新店舗の申し込みを1件しています。
そこには管理組合があって、
テナント入居にあたって組合員の合意が必要
という、少しメンドウな物件です。
アパレル関係のお店が同じ1階に入っており、
そちらが少し気にされている様子でした。
そこで書面を作成し、
焙煎の煙と匂いについて組合員の方に
説明することにしました。
書面では、
・今まで5年間、運営する2店舗ともに苦情が来たことが無いこと
・焙煎機は小型であり、大量の煙が出るものではないこと
・1日で焙煎している時間は限られていること。また焙煎中も煙が出るのは短時間であること
・もし入居後に問題が発生したら、相談に応じて誠実に対応すること
このようなことを書いています。
↑アフターバーナーなどの設置は
できるだけしたくない為、
書面には盛り込んでいません。
もし、狙っているテナントの近隣で、
煙や匂いを気にされそうな人がいたら、
上記のことを参考に
説明してみてください。
今日はこんな感じです。
ここまでお読みいただき、
ありがとうごじざいました。
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