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【東京・南千住】カフェバッハに行ってみた。コーヒーの聖地巡礼。

【東京・南千住】カフェバッハに行ってみた。コーヒーの聖地巡礼その1。

コーヒーマニアにとっての聖地、カフェバッハ。
コーヒー界のレジェンド、田口護氏のお店です。

実は以前近くに住んでいたことがあり、何回も利用させてもらっています。
今回改めて、レビューしたいと思います。

この記事を書いた人
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カフェバッハとは?

カフェバッハとは?
カフェバッハとは、東京の南千住にある自家焙煎の純喫茶店です。
その歴史は半世紀以上。

なんで有名かと言うと、

  • 有名なコーヒー本の著者(珈琲大全)
  • 元スペシャルティコーヒー協会会長
  • 有名なコーヒーメーカーの監修者

などの理由がありますが、大きな要因はただ一つ。

  • コーヒーを深く追求しており、多くの信者がいるから

職人のカンのようなものが蔓延っていたコーヒー界に、早くから科学的見地を導入したり、理想の焙煎機を作ったり・・・。
そんな姿勢が共感を得て、支持されたのだと思います。

また、こちらのお店のお弟子さんがやっている自家焙煎店が、全国に数十軒あるようです。

 

カフェバッハは東京の珈琲四天王のひとつ?

カフェバッハは東京の珈琲四天王のひとつ?
東京の珈琲四天王って聞いたことありますか?

  • カフェバッハ
  • 亀戸のコーヒー道場 侍
  • 銀座のカフェ・ド・ランブル
  • 吉祥寺のもか(現在は閉店)

の4つです。

亀戸の侍が入っていたり、閉店して久しい吉祥寺もかが入っていたりするのは、個人的には意外でした。
誰が言い出したんでしょうか、これw

私のなかでは日本の珈琲四天王がいて、

  • カフェバッハの田口氏
  • 銀座のランブルのオーナー関口氏(故人)
  • 吉祥寺もかのオーナー標氏(故人)
  • 関西の「なんち」オーナーの襟立氏(故人)

この4人です。

ただし、かなり古い4人ですので、第二世代として亀戸の侍が入ってきたのかもしれませんね。

銀座のカフェ・ド・ランブルも、伝説的なお店です。
このお店のオーナーだった関口氏は、戦後のコーヒー界を牽引。
当時、日本で最も有名な自家焙煎店だったと思います。
コーヒーにエイジングの概念を導入し、生豆の長期保存に力を入れました。

ジョンレノンとオノヨーコも来店したことがあり、でもそのときお店が混んでて入店を断ったとか。
そんな伝説もあるお店です。

それにしても、そろそろ新しい東京の珈琲四天王にアップデートする時期かもですね。
名前を挙げるとすると、

  • 堀口珈琲
  • ミカフェート
  • アンリミテッドコーヒーバー

このあたりでしょうか?
あとひとりはだれなのか・・・。

アフロ
アフロ
私も入れるように、頑張りますw

 

カフェバッハ へのアクセス


最寄駅はJR南千住駅、もしくは日比谷線の三ノ輪駅。
駅からはやや遠く、10分くらい歩きます。
少し遠いですが、浅草からも何とか歩けます。

ここはかつて山谷と呼ばれるドヤ街で、簡易宿泊施設が多く立ち並ぶ日雇い労働者の街でした。

当時日本一美味しいかもしれないコーヒーを飲んでいたのは、ガラの悪い日雇い労働者だった。
というのが、少し面白いというか、なんともほっこりさせるエピソードです。

現在でも安宿は多く、外国人バックパッカーなども利用するようになっています。

 

カフェバッハに行ってみた。

カフェバッハに行ってみた。
それでは、久々にカフェバッハに行ったのでレビューします。

外観はこんな感じ。
何の変哲もない生活道路沿いにあり、外観も普通。
特におしゃれでもないですが、店内の清潔感のレベルの高さは異常なくらいです。

客層は、特にコーヒーマニアが多い、という訳ではない。
近所のおじちゃんおばちゃんが多そうな感じ。

カウンター席が5席ほどと、テーブル席が20席くらいでしょうか?
店の奥には焙煎機があります。

カウンターでは目の前でハンドドリップでコーヒーを淹れてくれる。
(写真撮影は断られました。)

店員さんはみんなキビキビ動いており、意識が高いお店ということが伺える。
凛とした雰囲気があり、昔ながらの喫茶店の良い部分が残されているように感じます。

今回は、浅煎りのハイチを飲んでみました。
浅煎りのハイチ
こんな上品なカップで提供されます。

浅煎りだけど、酸味は控えめ。
どちらからというと、中煎りでバランスのとれた風味のように感じます。

口当たりがクリーミーでコクが強く、うん、美味しい。

浅煎りだけど、クリアではなくブレンドっぽい風味。
万人受けしそうな味でした。

強い火力で焙煎された、パンチの効いた味と言いますか。。
いかにも伝統的な日本の自家焙煎店のコーヒーです!という味。
今時のサードウェーブ系の浅煎りとは一線を画した風味です。

アフロ
アフロ
年代で言えば、50代以上の方の味覚にフィットすると思います。

 

カフェバッハのメニュー

カフェバッハのメニュー
コーヒーは、大体25種類くらい。
浅煎り〜深煎りまで定番のラインナップがあります。

バッハブレンドなど看板ブレンドもありますが、その多くはシングルオリジン。
昔はシングルオリジンなんて言葉はなく、「ストレート」と言っていたと思います。

コーヒー豆も購入することができます。
席にいながらメニューを見て、欲しい豆を店員さんに伝えればOK。
もちろん、コーヒー豆だけの購入も可能です。

ちなみに、バッハはスイーツも力を入れており、美味しいです。
今日はチーズケーキを頼みました。

トーストや焼き菓子、本日のケーキなど色々と選べます。

 

カフェバッハの口コミ・評判は?

アフロ
アフロ
ネット上でカフェバッハの口コミや評判を見てみました。

コーヒーというよりも、アップルパイを絶賛している方が多いことが印象的でした。
売り切れていることも多いようです。

アフロ
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私が今回行ったときは、チーズケーキとショートケーキしかありませんでした。。

 

カフェバッハのおすすめコーヒー豆

カフェバッハのおすすめコーヒー豆
バッハブレンド ¥800 / 100g (中深煎り)
カフェバッハのおすすめのコーヒー豆は、まずはバッハブレンドですね。

アフロ
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良くも悪くも、これは外せません。
「伝統的な自家焙煎コーヒー店のブレンド日本代表」
だからです。

ただし、今のコーヒーシーンは全体のレベルが爆上がっているので、正直、感動する美味しさではないかもしれません。

しかし、

  • 酸味控えめ
  • コクが豊か
  • 口当たりが柔らかい
  • 嫌な味が一切しない

という、ブレンドのお手本となるような風味。
コーヒーマニアなら、一度はたしなむべきです。笑

その他のおすすめは、
ケニアAA ¥980 / 100g (深煎り)
コスタリカPN グレースハニー¥900 / 100g (中煎り)
パナマ・ドンパチ ティピカ ¥890 / 100g (中煎り)

こちらあたりの豆がコスパも良くおすすめできます。

 

カフェバッハは日本におけるマイクロロースタービジネスのパイオニア

カフェバッハは日本におけるマイクロロースタービジネスのパイオニア
アフロ
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ここからは開業したい人向けに、カフェバッハを同業者目線でガチ解説します。

カフェバッハは、マイクロロースターと呼ばれる店内で焙煎するタイプのお店です。
日本全国にお弟子さんのやっているコーヒー店も数十店舗あるようで、グループを形成していおります。

そして、グループ全体でコーヒー生豆を仕入れたりしています。
バッハは、そんなコーヒー業界における「弟子システム」の先駆者である、と言えます。

似たようなモデルは、

  • 堀口珈琲
  • 丸山珈琲

などでも見られます。

そのやり方には共通点があり、

  1. コーヒーを深く追求
  2. そのことを世の中に広く発信する
  3. ファンを獲得、コーヒー豆売りで成功
  4. 弟子を育て、弟子が開業
  5. 弟子にコーヒー生豆を卸す

ざっくりですが、以上のようなモデルです。

田口氏は焙煎を深く追求し、焙煎機の開発まで行いました。
堀口氏は、コーヒー生豆の仕入れを追求し、産地訪問を熱心に行いました。
丸山氏は、産地訪問と競技会に注力しました。

このような違いはあれど、自分の信じるコーヒーを発信して影響力を獲得し、フォロワーを獲得して、フォロワーを自分のビジネスに巻き込んでいく。
そのようなパターンが見られます。

アフロ
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ただし、私は田口氏を最も高く評価しています。

理由は2点。

  1. 先駆者として道を切り開いた方だったこと。
  2. コーヒーと親和性の高いとは言えない立地で成功されたこと。

堀口珈琲は世田谷、丸山珈琲は軽井沢という、コーヒー店にとって有利な立地条件がありました。

しかし、バッハは山谷。
ドヤ街です。

とてもコーヒー豆売りに良い立地とは思えません。
それどころか、「立地が悪い」とまで言えると思います。

さらに、コーヒーに関して情報もノウハウもない時代。
当然インターネットなんて無かったですし、情報発信の手段も限られていました。
そんな時代、コーヒーのことを発信してフォロワーを得ることができたことは、奇跡に近いことだったかと思います。
よほどの積み重ねがないと、そんな奇跡は起こせないと思います。

山谷という場所で、奇跡を起こせるほど、ひたむきにコーヒーと向き合う日々の積み重ね・・・。
すごいことですね。

パイオニアとして道のないところに道を切り開いた、その情熱には頭が下がります。

アフロ
アフロ
好きなことだから、できたんでしょうけど、そんな姿勢は単純に尊敬できます。

 

ただし、現在のバッハの影響力は薄まりつつあります。
日本のコーヒーシーン全体のレベルが上がったからです。

生豆の品質、パッケージや商品説明など、むしろバッハの方が取り残されてしまっている部分も目につきます。

昔ながらを大切にし過ぎているのか、過去の成功体験が大き過ぎるのか、組織の世代交代が上手くいってないのか。。。
原因は分かりません。

日本のコーヒーの技術向上を牽引してきたカフェバッハは、その役割を終えようとしているのかもしれません。

さらに言うと、情報が溢れノウハウなどの情報の価値が低下した現代です。
バッハどころか、堀口、丸山などのようにグループを形成するモデルは、オワコン化していくのかもしれませんね。

アフロ
アフロ
でも、バッハは変わらずこのままでいて欲しい・・・。
そう思う人は、きっと私だけじゃないはず。

お店のスタッフの方は、みんなプロフェッショナルです。
最高峰の昭和の純喫茶店の雰囲気を、保ってくれてます。

文化遺産を残すように、世代交代しても、このままのバッハを残しいって欲しい。
私はそう思います。

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