コーヒーの知識を深めたいあなたへ:厳選25冊のコーヒー本ガイド
コーヒーの奥深い世界を探求したいあなたに、現役焙煎士かつコーヒーショップオーナーが厳選した25冊のコーヒー本をご紹介します。
一般的なコーヒー本は、コーヒーの基礎知識から抽出方法、全国のコーヒーショップ紹介まで、幅広い内容を1冊に詰め込みがちですが、その分どうしても情報が薄くなりがちです。
一方で、本格的にコーヒーを学びたい方や、コーヒーを仕事にしたい方向けの専門書は数が少なく、絶版になることも多いため、良書を見つけたら即決で購入することをおすすめします。
本記事では、以下のような方に特に役立つ情報をお届けします。
- コーヒー豆について科学的な根拠とともに深く学びたい方
- 焙煎や抽出技術をプロレベルまで習得したい方
- コーヒー業界で働くことを検討している方
- 趣味を超えてコーヒーを本格的に追求したい方
本記事で紹介する本は、コーヒーガチ勢におすすめする鉄板のコーヒー本です。
豆や焙煎について深く学べます。
動画でもアップしました。
記事読むのがメンドウな方は、
こちらをどうぞ。
(おすすめ本が一部異なります)
本記事で紹介する「おすすめコーヒー本」の選定基準
1. 科学的根拠に基づいた内容
経験や感覚だけでなく、エビデンスに基づいた客観的な情報を提供していること。
2. 実用性の高さ
実際にコーヒーを淹れる際や焙煎する際に活用できる具体的なノウハウが含まれていること。
3. 専門性の深さ
表面的な知識ではなく、プロレベルの深い専門知識を提供している本を重視しています。
4. 情報の新しさ
コーヒー業界の最新動向を反映した内容、または普遍的な価値を持つ知識を提供していこと。
【レベル別】初心者・中級者・上級者におすすめのコーヒー本
コーヒーの基礎を学ぶ:初心者向けおすすめ本
- コーヒーのことをイチから勉強したい
- ビジュアル多めで分かりやすい解説で知りたい
また、コーヒーのことがトータルに解説された本当ピックアップしてみました。
1・コーヒーは楽しい! 単行本(ソフトカバー)
なんといっても、かわいくておしゃれなイラストが満載。
さすがフランスのコーヒーの教科書。
見やすく、わかりやすい。
そしておしゃれ。
おしゃれなんです。
大事なことなので3度言いました。
内容は、
コーヒーの淹れ方
コーヒーの種類・産地など
コーヒーに関わることはトータルに解説。
この本からコーヒーを始めたら、楽しくなりそうです。
2・理由がわかればもっとおいしい! コーヒーを楽しむ教科書
TV出演なども多数で、今やコーヒー系のトップインフルエンサーとなった井崎氏監修の本。
多分、上の「コーヒーは楽しい!」を意識しているのか、おしゃれなイラストが多用されている。
日本向け、最新の内容で「コーヒーは楽しい!」のバージョンアップ版とも受け取れるかもしれない。
コーヒーの知識を広く学ぶことはもちろん。世界一のバリスタのレシピや淹れ方こコツも学ぶことができ、内容にはお得感があります。
3・はじめてのおうちカフェ入門 自宅で楽しむこだわりコーヒー
コーヒー系YouTuberとしては最も勢いがあるかもしれない、岩崎氏の著書。
家でおうちカフェを楽しむ人へのガイドブック。
YouTuberだけあって、分かりやすさが抜きん出ている。
世界の産地情報、食べ物とコーヒーのペアリングなど、本の一部にはややマニアックな情報も。
4・至高のコーヒーの淹れ方
ハンドドリップの大会とブリュワーズカップの大会、2冠に輝いた著者が教えてくれる、コーヒーの淹れ方入門書。
初心者からプロまで満足の、簡単かつ奥深いコーヒーの淹れ方。
コーヒーの味を調節するテクニックなどが掲載されており、基本を抑えると自分で応用ができるので、さらにコーヒーが楽しくなります。
5・新版 THE COFFEE BOOK:基礎知識から生産国情報、焙煎、レシピ、バリスタテクニックまで
アネット・モルドヴァ・著, 丸山 健太郎・監修
イギリスのロースタリーのオーナーが著書。
そして丸山珈琲の社長が監修。
コーヒーの歴史からコーヒーの器具類・レシピなどトータルに学べる。
そしてこの本も元々外国の本だけあって、おしゃれ。
新版では加筆修正されており、海外の最新の情報も手に入る。
おしゃれに最新の海外情報に触れたい、コーヒーマニア向けの本。
さらに知識を広げる:中級者向けおすすめ本
基本的な知識はあるものの、さらに深く学びたい方におすすめの本をご紹介します。
- コーヒーのことを科学的な裏付けを含めて知りたい
- 分かりやすい解説で、網羅的に知りたい
職人のカンのようなものに頼らず、できるだけ科学的に、客観性のある手法を取り入れている方々の本をピックアップしました。
6・コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか
旦部幸博・著
コーヒーの基礎となる部分は、旦部氏の本を読んでおけば間違いないです。
大学の先生で、分析装置を駆使してコーヒーを研究してみたり、世界中の論文を調べて紹介してくれたり、経験と感覚が主だったコーヒー業界に科学的見地を導入してくれました。
内容は、
コーヒーの種と品種
香りとおいしさを科学する
コーヒーの成分
焙煎の科学
焙煎〜抽出、コーヒーの成分、味や香りの考察、健康に対する影響まで、多岐にわたってまんべんなく勉強できます。特に焙煎の仕組みを科学的に考察してあるのが素晴らしいです。
7・THE STUDY OF COFFEE
堀口珈琲のオーナーによる、コーヒーの抽出に関してとことん追求した本。
大学などでの分析データを用いながら、できる限り科学的な考察も交えて解説されている。
コーヒー生豆の品質鑑定から焙煎〜抽出までトータルに学び、自分だけのオリジナルレシピを考案できる力を見つけることを目的とした本。
ドリップを真剣に追求してプロになりたい方におすすめ。
8・田口護のスペシャルティコーヒー大全
田口護・著
コーヒーの神様、田口氏の集大成。
知識編と技術・実践編がありますが、とりあえず知識編だけでもいいかと。
現在のコーヒー専門店はスペシャルティのグレードのコーヒー豆を取り扱ってます。
「スペシャルティコーヒーとは何か?」から、仕入れ・焙煎・抽出・販売まで一気通貫で学べます。
技術・実践編は、開業する方向けの細かいノウハウ。
焙煎士なら誰もが感覚で分かっていることが言語化されていて、読んでて気持ちいいです。
コーヒー業界のバイブル的な本ですが、少し時代が古い本なので注意。
知識も技術も、自分なりのアップデートが必要です。
AmazonKindleアンリミテッド対象の本なので、安くスマホで読めます。
お値段高い本なので、嬉しいですね。
9・コーヒー おいしさの方程式
田口 護, 旦部 幸博・著
上にも挙げている本の著者2人がコラボ。
ロースターとしての頂点を極めた田口氏と、科学者としてコーヒーを追求してきた旦部氏の共演です。
間違い無いヤツですね。
2人の背景が異なるコーヒーのプロが知見をぶつけ合う、または引き出し合う。
その熱量を感じられて面白いです。
10・コーヒー「こつ」の科学―コーヒーを正しく知るために
石光商事の研究室室長による、科学的な裏付けのある話が満載の本。
商社として多くのロースターとの関わりのなかで培った、知見にはキラリと光るものがあります。
「商売に使えるネタ」が、この本には豊富に詰め込まれています。
ありがちな、コーヒー豆の基礎知識や抽出のやり方などはもちろん記載があり、コーヒー初心者の方が読んでも面白いと思います。
その上で、この本の良いところは、
・生豆の扱い方
・焙煎について
・ブレンドについて
・包装について
・栽培について
と、いうような、プロでも気になる情報が多く盛り込まれており、非常に勉強になります。
11・知識ゼロ&副業からはじめる コーヒーで稼いで目指すFIRE生活

いつかコーヒーショップをやりたい。
でも知識も経験も自信もお金もないし、そんなの夢のまた夢かな・・。
そんな方に捧げる本です。
安全に、今の自分ができる範囲のチャレンジを行い、徐々にできることを広げていく。
タイトルとは逆に、そんな地道で安全なやり方を紹介してくれる本です。
専門性を極める:上級者向けおすすめ本
プロレベルの知識や技術を習得したい方におすすめの本をご紹介します。
12・[新版] 人気店が教えるコーヒー焙煎
多くのコーヒーショップやカフェ本を出版している旭屋出版。
全国のロースターの、焙煎の秘密やこだわりを特集した、珍しい本です。
色々な焙煎士が登場し、それぞれのやり方やコーヒーに対する思いを語ってくれまます。
ノウハウ本というよりは、焙煎士としてのマインドに触れることができる本。
13・ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて
1935年にアメリカで出版されたコーヒー本をもとに再構成。
コーヒーの木の発見から歴史を紐解き、飲用の歴史や器具や焙煎の進化などなど、世界におけるコーヒーの経歴をトータルに知ることができる本。
Kindle unlimited対応なので、お得に読めます。
14・日本の珈琲
上記「ALL ABOUT COFFEE」が世界のコーヒーの歴史を知ることができる本だが、こちらの本は「日本の珈琲の歴史」に特化。
膨大な史料をもとに、日本にどのように伝わり・広まったのか、紐解きます。
15・未経験からの自家焙煎コーヒーショップで独立する方法
自家焙煎のコーヒーショップ、コーヒーロースターを開業したい人に向けて書かれた、ノウハウ本。
テナントの探し方、
コンセプト作り、
内装、
仕入れ、
集客、
厨房設備や焙煎機選び、
などなど、痒いところに手が届く内容になっています。
【ジャンル別】焙煎・コーヒーの産地や種類・エスプレッソについて深く学べる本
- コーヒー焙煎
- コーヒー豆の詳細な情報
- エスプレッソやバリスタの技術
それぞれのことを専門的に解説している良書をピックアップしてみました。
コーヒーの焙煎について知りたい人が読む本
こちらは、特にコーヒー焙煎について特化した本たちです。
初心者〜プロレベルまで、網羅的にとピックアップしてみました。
16・Coffee Fanatic三神のスペシャルティコーヒー攻略本
ファナティック(狂気)というタイトルの通り、そのマニアックな熱量の高い本。
コーヒーのトータルな知識が詰まった本だが、特に焙煎に関する知識量は見事。
専門用語連発で読みづらい、理解が進まないかもしれないが、少し焙煎に慣れた人にはフィットするかもしれない。
焙煎の世界大会の日本代表コーチを務めた経歴の持ち主だけに、その智慧には信頼性がある。
17・カフェ・バッハ コーヒー焙煎の技術
田口 護,田口 康一 (著)
上記でもご紹介している、コーヒー界のレジェンド田口氏と、その後継者の方のコーヒー焙煎本です。
焙煎について、基本的なことは抑えられています。
田口氏の焙煎に対する考え方をトータルに学べる本。
また、カフェバッハが販売している焙煎機の使用方法について、詳しく書かれています。
18・コーヒー焙煎の技術
旭屋出版(著)
上の「人気店のコーヒー焙煎」の出版社が出した、もうひとつのコーヒー焙煎本。
こちらは、より焙煎のプロセスやノウハウに重点を置いた内容になっています。
堀口珈琲・丸山珈琲など、有名店の焙煎の考え方に触れることができます。
19・ホーム・コーヒー・ロースティング お家ではじめる自家焙煎珈琲
嶋中労(著)、旦部幸博(著)
上記でもご紹介している、コーヒーの科学者旦部氏の焙煎本です。
科学的な裏付けも含めて、焙煎の基本を理解しようとしたときに最適な本です。
お家での焙煎にフォーカスした本だけに、初心者にも分かりやすい内容になっています。
しかし、かなりマニアックな情報や奥深さも感じさせてくれる部分も多く、コーヒー焙煎の魅力が詰まった一冊です。
コーヒー豆の詳細情報、奥深さを知る本
コーヒー豆の産地、品種、精製方法について深く学びたい方におすすめの本です。
20・Coffee大図鑑: 種の伝播から、栽培、流通、テロワール、品評会まで
今のところ、ここまで詳しく各地のコーヒーのテロワールが書かれている本は、他には無いです。
よくぞここまで・・・というくらい、世界各地のコーヒーの産地を網羅しています。
素晴らしい本なのですが、、、高い!w
21・ビジュアル スペシャルティコーヒー大事典
コーヒーの詳しい産地情報が書かれてる本て、残念ながら無いんです。
全世界の現地情報をかき集めるのってハードル高いですし、状況もコロコロ変わりますから。
しかしこの本は、完璧でないにしても詳しく解説しており、紙面の大半を産地の情報に割いてくれてます。
めちゃくちゃ貴重な本ですね。
最近2nd Editionが出ました。
ただし、値段が高い!
方は是非どうぞ!
22・世界を旅する コーヒー事典
上のコーヒー産地辞典本の類似本。
こちらは日本の著者で、ミカフェートという有名ロースターのオーナー、川島さんが書いてます。
知ってる人は知っている、「コーヒーハンター」という肩書きを持つ方。
その豊富な産地訪問の経験や知識を活かし、濃い情報が詰まっている本です。
産地情報を網羅するだけでなく、生成方法など一通りのことを解説。
エスプレッソやラテアートを学ぶときにおすすめの本

こちらはエスプレッソやラテについて学ぶための本たちです。
- エスプレッソについて、基礎から学びたい
- エスプレッソやラテアートについてプロレベルの知識も知りたい
23・エスプレッソパーフェクトバイブル
バリスタチャンピオンを多数輩出している丸山珈琲。
そのノウハウのエッセンスが詰まっており、普遍的かつ網羅的な内容の本。
初心者で1から勉強をしたいという時には、こちらの本がおすすめです。
24・TURNER STYLE LATTE ART BOOK

日本のラテアートの第一人者的な存在の方が書いた本。
トータルで勉強するにしても良い本ですし、本格的に学ぶのにも良い本です。
コーヒーのことを難しく解説する人が多いなか、シンプルに理解しやすいカタチで解説してくれています。
ラテのことはこれ一冊でいいんじゃないかと思えるほどです。
25・フォトジェニックなラテアート
通常のラテアートはもちろん、3Dラテアートなど「映える」ラテアートの解説本。
成功したラテアートはInstagrmなどで発信したくなるもの。
SNSの時代にラテを楽しむバイブル。
写真を見るだけでも楽しい本です。
自分にぴったりのコーヒー本を見つけて知識を深めよう

コーヒーの世界は奥深く、学べば学ぶほど新しい発見があります。
今回ご紹介した27冊の本は、それぞれ異なる角度からコーヒーの魅力を伝えてくれる良書ばかりです。
また、多くの本がKindle Unlimited対応となっているため、コストを抑えて読書を楽しむことも可能です。
コーヒー本は高い本が多いので、このような無料で読める仕組みを利用すると良いと思います。
ぜひ、活用してみてください。
よくある質問 (FAQ)
Q1: コーヒー初心者が最初に読むべき本はどれですか?
A: 「コーヒーは楽しい!」または「理由がわかればもっとおいしい! コーヒーを楽しむ教科書」がおすすめです。
視覚的に分かりやすく、コーヒーの基礎知識を楽しく学べます。
Q2: 焙煎を本格的に学びたい場合、どの本から始めるべきですか?
A: 「Coffee Fanatic三神のスペシャルティコーヒー攻略本」をおすすめします。
専門用語が多くて情報量も多く、最初はとっつき難いかもしれませんが、とても優秀な本です。
Kindle Unlimited対象です。
Q3: コーヒーショップ開業を考えている場合、どの本が役立ちますか?
A: 「未経験からの自家焙煎コーヒーショップで独立する方法」がおすすめです。
テナント探し、仕入れから販売、集客まで一気通貫で具体的なノウハウが網羅されています。
Q4: 産地情報を詳しく知りたい場合はどの本がよいですか?
A: 「Coffee大図鑑: 種の伝播から、栽培、流通、テロワール、品評会まで」が最も詳細で新しい産地情報を提供しています。
価格は高めですが、プロを目指す方でしたら、その価値は十分にあります。
この手の本はすぐに販売終了になるので、注意が必要です。
Q5: 電子書籍で読める本はありますか?
A: 多くの本がKindle版で提供されており、一部はKindle Unlimitedの対象となっています。
Q6: 中級者から上級者にステップアップするための本はありますか?
A: 「コーヒー「こつ」の科学―コーヒーを正しく知るために」がおすすめです。
科学的な知見が学べますし、またコーヒー専門商社の著者ならではの、一段深い情報が学べます。
Q7: ラテアートを学ぶのに最適な本はどれですか?
A: 「TURNER STYLE LATTE ART BOOK」が最もおすすめです。
日本のラテアート第一人者による解説で、基礎から応用まで幅広くカバーしています。
日本一、敷居の低いカフェ開業本を目指しました。

