こんにちは、アフロです。
今回はランチリオ社のエスプレッソマシン「Silvia Pro X」のレビュー記事です。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、小さなカフェやコーヒーショップを開業する人にとって、非常に都合の良いマシンなんじゃないかと思ったからです。
本来は家庭用に作られたマシンですので、業務用と比べると1/2以下の値段で販売されています。
しかしこのマシン、実は中身が業務用の部品で構成されています。
なので性能は業務用スペックなんです。
それでいて価格は30万円台前半。
家庭用という羊の皮を被った狼。
こんな、値段とスペックがいい意味で不釣り合いなマシンがあったのか!
隠れた名機を発見してしまった・・・!
ランチリオのエスプレッソマシン、シルビアプロXとは?
1990年代後半、ランチリオ社は業務用エスプレッソマシンをベースに、家庭用のエスプレッソマシンを作りました。
当初は一般販売はされておらず、マシンの輸入業者やベンダーへの感謝の贈り物としてのみ利用可能でした。
そのマシンが後に一般消費者向けに販売されたものが、シルビアシリーズです。
ランチリオ シルビアプロXの特徴
プロ向け業務用エスプレッソマシンの部品を、そのまま転用していることが特徴です。
これは、家庭用向けに部品を一から設計し直すより、そのまま同じ部品を使った方が製造コストが安くなる、という判断からでした。
この部分が、元々家庭用向けであるデロンギなどのメーカーとの決定的な違いをもたらします。
マシンの心臓部が業務用水準のものである為、基本的なスペックが非常に高く、また耐久性も兼ね備えています。
ただし長く使用すると、どうしても劣化や消耗する部品はあります。
しかし、その交換部品も入手しやすく、また比較的安価です。
ランチリオ シルビアプロXのスペック
- サイズ・・・幅25 x 奥行42 x 高さ39 cm
- 電源・・・100V / 950-1000W
- 重量・・・20kg
- カラー・・・4色(ステンレス・ブラック・ホワイト・ピンク)
マシンの心臓部のボイラーはデュアルタイプ。
コーヒー、スチームの同時抽出が可能でパワフルです。
ポンプもダブルのバイブレーションポンプで強力。
業務用マシンの性能を発揮してくれます。
これらのスペックを満たしたマシンを、他社製品で購入するとなると、通常で50万円以上はします。
なのでシルビアプロXは、コスパ最強マシンだと私は思っています。
エスプレッソマシンメーカーのランチリオ社とは
ランチリオ社は、世界でTOP5に入る知名度と人気、実績のあるエスプレッソメーカーです。
マクドナルドのカフェ、マックカフェで黄色のエスプレッソマシンを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
あれが、ランチリオです。
ランチリオ社の歴史
1927年にロベルト・ランチリオがイタリアのパラビアゴで創業。
1990年代に人気を博し、北米市場でよく知られるように。
今では業界におけるリーディング・ポジションを獲得しています。
業務用エスプレッソマシンで世界的に有名なメーカーは?
現時点でのエスプレッソマシンメーカーで、世界的に有名なメーカーはイタリア製が強いです。
そのなかでも特に5社、TOPブランドがあります。
- La Marzocco(ラ・マルゾッコ)
- Nuova Simonelli(ヌォーヴァ・シモネリ)
- La Cimbali(ラ・チンバリ)
- Faema(フェーマ)
- Rancilio(ランチリオ)
高品質なエスプレッソマシンで知られ、多くのカフェでも利用されています。
日本でもラッキーコーヒーマシンが輸入代理店をしています。
特にプロ用途に向けた製品を提供しています。
流線的で高級感のあるフォルムが特徴。
高品質なエスプレッソマシンを製造しています。
スタバなどでも使用され、最も知名度のあるメーカーかもしれません。
伝統的なデザインと高品質な製品で評価されている、エスプレッソマシンメーカー。
そして、今回のランチリオ社。
カフェやレストランで広く使われている、プロ向け業務用マシンのリーディングカンパニー。
業務用マシンは、ラッキーコーヒーマシンが輸入代理店。
家庭用マシンは、アルファエスパスが日本の輸入代理店となっています。
ランチリオ シルビアプロXの使い方
それでは、シルビアプロXの使い方です。
業務用のセミオートエスプレッソそのものですので、使い慣れた方は読み飛ばしてください。
③温度が上がり、立ち上がるまで約20分待つ
設定温度まで湯温が上がると、スチームノブのランプの色が変わります。
以上で準備終わり。
ちなみに、起動タイマー機能があり、自動で設定時間に電源オンすることができます。
お店で使う人や、寝起きで飲みたい人にとって、ありがたいですね。
⑤スチームはこちらのノブを回す
スチームは本当にパワフルで、15秒くらいでスチームできてしまいました。
業務用スペックをまざまざと実感できる部分です。
4つ穴のスチームノズルでしたが、パワフルすぎて私としては1つ穴が良かったですね。
(別売りで買えます。→アフロブログ読者さんには特典で無料になりました!)
シルビアプロXでラテアートはできるのか?
業務用エスプレッソマシンのスペックを持っているので、もちろんプロレベルのラテアートが可能です。
しかも、連続抽出も可能。
4〜5杯なら十分いけてしまいます。
家庭用エスプレッソマシンは色々と発売されていますが、なかなか本格的なラテアートは難しいマシンばかり。
ボイラーやポンプの力が弱いからです。
その点、このシルビアプXは下手な業務用マシンよりパワフルで使いやすい。
質の良いスチームが自由自在です。
プロレベルのマシンを家や店に導入したい。
ラテアートを本気でやりたい。
という方に、十分すぎるほど応えてくれるマシンです。
シルビアプロXのスチームノズルは?
スチームノズルは、4つ穴のものが付いています。
スチームするだけなら、素早くできるのでおすすめです。
しかしラテアートをしたい人なら、1つ穴の方がおすすめかもしれません。
オプションで3,000円で購入することができます。
シルビアプロXのメンテナンス・各種設定
シルビアは業務用仕様の設計の為、メンテナンスも業務用同様に行う必要があります。
・日常的なメンテナンス
グループヘッド内にコーヒーの油分やカスなどが貯まりますので、バックフラッシュと呼ばれる洗浄が必要になります。
1週間に一回程度が推奨の頻度です。
・定期的なメンテナンス
水道水を使用していると石灰がマシン内部に溜まっていきますので、その除去も必要となります。
目安としては3ヶ月に一回程度です。
高性能な浄水器、例えばエバーピュアなどを使用している場合は、あまり気にしなくても良いかもですが・・。
専用のマニュアルが付いており、メンテナンスのやり方も図解付きなので分かりやすいです。
そもそも、メンテナンスは難しくありません。
必要な薬剤も、無くなったら専用のサイトで購入できます。
交換部品も、その販売しております。
歴史のある機種なので、部品も長く供給してくれるかと思います。
また、マシンのオーバーホールにも対応してもらえます。
長く使ううえで、またお店で商用として使ううえでも、安心ですね。
シルビアプロXの良いところ・悪いところ
それでは、シルビアプロXの良いところ悪いところを忌憚なく書いていきたいと思います。
良いところはたくさんあるので、まずは悪いところから。
シルビアプロXの悪いところ
- 抽出スイッチが簡素で、ややチープに感じる
- 家庭用マシンなのに約30万円という価格
これは悪いところというよりは、好みの問題かもしれません。
私としては、このようなスイッチよりもレバーのタイプが好みです。
しかし、シルビアは家庭用に安価なことを目指して作られたマシンです。
中身が業務用の本格派なだけに、外側の部品でコストダウンをしていると思いますので、この部分はしょうがないです。
これはどう考えるかですよね。
家庭用のマシンとして考えると、とても贅沢な値段に思えます。
ただしスペックを考えると、この価格はむしろ安くて長所なんですよねえ。。
業務用として考えると、格安・・・どころか、史上最高コスパマシンです。
シルビアプロXの良いところ
私はこのマシンに感動したので、良いところはたくさんあります。
もうこの記事でここまでに書いてしまっているので、まとめてみます。
- ダブルボイラー、ダブルバイブレーションポンプ、という業務用スペック
- ランチリオというトップブランドで、ドヤれる
- 1〜2年保証や交換部品の供給面など信頼できる、安心
- 価格が業務用と比べると1/2以下で格安
ライバル機種のエスプレッソマシンはどんな感じ?
シルビアプロXのライバルとなる機種はどんな感じでしょうか?
家庭用マシンとして考えた場合のライバル、業務用マシンとして考えた場合のライバルと、比較してみます。
家庭用マシンとして考えると、やはりデロンギ。
デロンギの上位機種でデロンギ ラ・スペシャリスタという機種がライバルになるかと思います。
約17万円くらいです。
グラインダーも付いていて便利です。
特に品質にこだわらない場合、こちらで良いのかなと思います。
ただし、あくまでも家庭用マシンの延長線上。
本格的なクレマあるエスプレッソを飲みたい方や、ラテアートやる方には、やや非力かもです。
業務用マシンとしてのライバルと考えると、ランチリオのCLASSE5 1Gという機種があります。
こちらは71万円。
あとは有名どころではラ・マルゾッコのリネアミニですね。
138万円。
ファンも多い機種ですが、なんせ高い。。
業務用で安いエスプレッソマシンというと、最近ではロケット社。
アパルタメントというエントリー機種があります。
約30万円。
値段はシルビアプロXと一緒くらいです。
しかし、スペックが「シングルボイラー、シングルのバイブレーションポンプ」と見劣りします。
(シルビアプロXはダブルボイラー、ダブルのバイブレーションポンプ)
業務用でもうひとつ、価格的に競合となるのは、VBM社。
DOMOBAR Jr.というマシンがあります。
価格は24万円弱と安めですが、シングルボイラーです。
ダブルボイラータイプもありますが、そちらは価格が跳ね上がり60万円ほど。
シルビアプロXを購入するにはどうしたらいいの?
ランチリオ シルビアプロXは、アルファエスパスという会社が日本における輸入代理店です。
専用のサイトで購入することができ、アンケートに回答すると保証期間が1年から2年に延長になります。
キッチン家電やキッチン用品の輸入販売を20年近く手がける、実績のある会社です。
(オフィスが神戸にあり、私が旅で神戸に行ったときに立ち寄り、マシンを触らせてもらいました。)
メンテナンスや、部品交換にも対応してくれますので、安心ですね。
オフィシャルサイトで購入した方限定の特典があります。
購入時、備考欄にafroaster1holetipと記載していただくと、なんとひとつ穴のスチームノズルが無料(約3,000円相当)になります。
オフィスに訪問させていただいたご縁で、こんな特典を考えてくださいましたw
私はひとつ穴かふたつ穴じゃないとラテアートが上手くできないので、個人的に非常ありがたい特典だと思っています。
今、シルビアプロXのレンタルキャンペーンが開催されています。
キャンペーンの内容や期限は時期によって変わりますので、特設サイトをチェックしてみてください。
※こちらのブログの読者さんは、応募時にアンケート備考欄に「afro0116」とご入力ください。
※通常価格での貸し出しも行っております。
業務用スペックを実際に体験してから購入を決められますので、非常に良いサービスだと思います。
数に限りがあるので、タイミングによってはすぐには借りられない可能性もあるそうです。
まずは問い合わせしてみてください。
ご家庭で、お店レベルのエスプレッソやラテアートを楽しみたい方。
お店で、業務用スペックのエスプレッソマシンを安価に導入したい方。
こんな方には、最適のマシンなのではないでしょうか?
今までエスプレッソの触れてこなかった方でも安心です。
では今日の記事はこんな感じです。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
»ランチリオ社のシルビアプロXの販売ページはこちら。
1年保証、アンケートに答えて2年保証付きです。