プロレベルになるには、どのくらいの期間かかるの?
分かってしまえばシンプルなものです。
焙煎の基礎は家ですぐにマスターできます。
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コーヒー焙煎を学ぶ手順【完全初心者〜プロへの8STEP】
焙煎は難しくはありません。2、3回で感覚を掴め、すぐに美味しく焼けるようになります。本格的な焙煎機も、2〜3日の練習で十分マスターできます。
しかし、焙煎は奥深いものでもあります。職人芸のような領域も、確かに存在します。そこに到達する為には少し時間がかかります。
そこで完全初心者が、プロレベルの焙煎ができるようになるまでの道のりを、8つのステップに分けてみました。
- 手焙煎から始めよう
- 各焙煎レベルを焼き分けよう
- コーヒー豆に合わせた焙煎レベルを設定しよう
- 焙煎教室に行ってみよう
- 焙煎用語を覚えよう
- 量を焼いて焙煎に慣れよう
- 12段階の焙煎レベルで焼き分けよう
- コーヒー豆の特性に合わせた焙煎プロファイルを探ろう
コーヒーショップを開業するには、③までできれば、とりあえずOKです。①〜③までマスターするのにかかる期間は、2〜3週間程度あれば十分です。
手焙煎でも十分美味しく焼け、売り物になります。本格的な焙煎機を導入せずに、手回し焙煎機で商売している人は、実際にかなり多いです。
本格的な焙煎機を導入したい方は、④より先のstepも踏んでください。
⑧は本当のプロレベルですが、これには数週間〜2ヶ月くらいかかるのではないでしょうか?
焙煎の完全初心者が開業する場合、⑥⑦⑧はオープンしてからゆっくりマスターしてもOKです。
コーヒー焙煎手順① 手焙煎から始めよう
まずは自宅で手網かフライパン焙煎をやりましょう。手回し焙煎器でもOKです。
このStepは重要です。手網でも本格的な焙煎機でも、焙煎の進め方は基本的に一緒です。
手網やフライパン焙煎をすることで、どのように豆に熱が加わって、どのように変化があるのか、よく分かります。焙煎の基礎が全て詰まっています。
本格的な焙煎機を触る前に、まずはここで感覚を掴みましょう。
↓IH対応の手網焙煎器です。
↓このような自動回転機能が付いた焙煎器は楽です。これでも商売を始めるには十分です。
コーヒー焙煎手順② 7段階の焙煎レベルを焼き分けよう
同じ量の同じ豆を使用して、各焙煎レベルを焼き分けてみましょう。
一般的に焙煎レベルは次の通りです。
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
もし余裕があったら、色々な国の豆を焙煎してみてください。Step③のそれぞれの豆に合わせた焙煎レベルも同時に探ってみましょう。
コーヒー焙煎手順③ コーヒー豆に合わせた焙煎レベルの設定
できればstep②と同時並行で行います。
コーヒー豆には、それぞれ個性のポテンシャルを発揮する焙煎レベルがあります。
ざっくり言うと一般的には、
浅煎り・・・中米・アフリカ
中煎り・・・中米・南米・アジア・アフリカ
深煎り・・・南米・アジア・アフリカ
適正焙煎レンジはこんな感じです。アフリカ最強かよ!?って思いますよね。笑
ただ、もちろん国にもよりますし、生産地域や農園毎、品種によっても異なります。なので、実際に焙煎してみないと分かりません。
まずは一度ハイかシティローストで焙煎してみて、豆の適正を見てみましょう。
味見して、それからもっと浅煎りにするとか、深煎りにするとか、少し焙煎レンジをどちらかに振ってみて、適正なレベルを探ります。
ひとつの豆につき、大体2〜3回テスト焙煎することになります。また焙煎後3日経たないと、その風味の正確な評価ができません。ですので、この③は時間が少しかかりますね。
コーヒー焙煎手順④ 焙煎教室に行ってみよう
本格的な焙煎機を運用したい方向けです。手網・フライパン焙煎に慣れたら、焙煎教室に行ってみましょう。
焙煎機の構造・各部品名前や機能が学べ、さらに焙煎も体験できます。
焙煎機を使用した焙煎は、基本的には3つのポイントでコントロールします。
- ガス圧(火力)
- ブロワー(釜内の風力)
- ダンパー(排気の調整)
これをまずは理解しましょう。
さらにプロファイルという焙煎のレシピ作成も教わりましょう。
焙煎教室では、
- 焙煎機の構造
- 焙煎のコントロール方法
- プロファイルの作り方
この3つを学べばOKです。
東京近郊であれば、
カリタ
フジローヤル
ラッキーコーヒーマシン
このあたりの会社が焙煎教室を開催しています。
コーヒー焙煎手順⑤ 焙煎用語を覚えよう
焙煎教室に行くと、専門用語が色々と出てきます。(丁寧に教えてくれるので、知らずに行っても大丈夫です)
プロファイルやブロワー・ダンパーも専門用語ですね。
・中点
・ニュートラル
など、色々と教わることになります。
ただ、専門用語は分からなくても焙煎はできるので、あまり問題はないかもです。
コーヒー焙煎手順⑥ 量を焼いて焙煎に慣れよう
開業される方向け。このStep⑥からは、実際に店がオープンしてからのマスターで大丈夫です。
手回し焙煎機で開業する方も、
本格的な焙煎機で開業する方も、
実際に焙煎機を導入して、ある程度の量を焼いて焙煎に慣れましょう。
いちいち頭で考えなくても焙煎できるように、焙煎に慣れてルーティン作業にしてしまいましょう。
店がオープンすると、焙煎しながら多くの作業を同時並行でこなすことを迫られます。脊髄反射レベルで焙煎ができるようになれば(笑)、余裕です。
コーヒー焙煎手順⑦ 12段階の焙煎レベルで焼き分ける
一般的に販売されるコーヒー豆の焙煎のレベルは、ミディアムロースト〜イタリアンローストまでの6段階です。しかし豆によっては、ミディアムとハイの中間、など、微妙な焙煎加減が求められることがあります。
ですので、各焙煎レベルの中間点でも焼き分けられるようにしましょう。
例えば、ハイとシティの中間で焼き上げたいときは、「2ハゼが来る直前で焼き上げる」などで対応します。ここまで来ると、少しだけ職人の領域に入ってきますね。
コーヒー焙煎手順⑧ 各コーヒー豆の焙煎プロファイルを探ろう
豆への熱の入り方、焙煎中の温度上昇は、豆によって少し差があります。
豆の質や大きさ、水分含有量、新旧のクロップ(生産された年)によっても変化します。
例えば、グアテマラは固いから水分が抜けにくい、などそれぞれの地域によって傾向があります。
でも最初は知らなくてもOK。一度焙煎してみれば、傾向は掴めます。
特に
- 1ハゼが来るまでのどのくらい時間がかかったか
- 1ハゼ終了からの温度上昇スピード
- 1ハゼと2ハゼの間はどのくらいの間隔があるか
これらのポイントに注目してチェックしてみてください。
タイミングや温度上昇が早かったら、火力を抑えるorダンパーを余分に開く、などで対処します。逆に遅かったら、火力を上げるorダンパーを開くタイミングを遅らせる、などで対処しましょう。
各豆によって微妙な違いがありますので、それをキャッチし、焙煎を微調整します。職人の領域ですね。真剣にやれば、2〜3ヶ月でこのレベルまでは到達できます。
焙煎のペースが早いか遅いか、ポイント毎に把握できます。
コーヒー焙煎を学ぶ手順【完全初心者〜プロへの8STEP】まとめ
それでは、コーヒー焙煎を学ぶ手順ですが
結局、
- 手焙煎から始めよう
- 各焙煎レベルを焼き分けよう
- コーヒー豆に合わせた焙煎レベルを設定しよう
この①〜③のstepが全てだったりします。
- コーヒー豆に熱が加わることによって、どのような変化が起きていくのか?
- 各焙煎レベルは、どのポイントで焙煎を止めればいいのか?
- 各コーヒー豆は、どの焙煎レベルが最も美味しいのか?
これが焙煎の学ぶべきエッセンスであり、手順の①②③に全て詰まっています。
焙煎で大切なことは、全て手焙煎で学べます。
豆の様子が目に見えますので、感覚も掴みやすい。手焙煎をしっかりやっておくと、焙煎の基礎力が付くのでその後の成長スピードが速いです。
まずは、手焙煎をしっかりマスターすべし。
焙煎を学ぶ手順の最初にして最大のポイントです。
結論。
家で独学で手焙煎を真剣にやれば、プロレベルまで到達できます。
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