コーヒー自家焙煎店の開業ラッシュが止まりません。
焙煎機メーカーに聞くと
「なんでこんなに多いんだろう」
って思うくらい多いそうです。
でもその一方で、失敗して潰れていくコーヒーショップも数多いです。
そして、そのようなお店にはある共通項があります。
この記事を読むと、
- コーヒー自家焙煎店が失敗する理由
- 開業前に取り組むべき準備
- コーヒー豆売り店として大切な鉄則とは?
このようなことがご理解いただけます。
動画でも解説してみました。
AmazonKindleよりカフェ開業本をリリースしました。スマホで読めます。Kindle Unlimited対応。
3年以内に小さなカフェを開業したい人が読む本【資金ゼロ・経験ゼロからはじめる5つのステップ】
副業を通じてカフェ開業に必要なスキル・お金・自信を獲得していこう、という内容です。
コーヒー自家焙煎の開業は、なぜ失敗するの?
コーヒーの自家焙煎店が失敗する理由は、たくさんあります。
ただし、ほとんどの場合は
「集客スキルの欠如」
が原因です。
多くの人は、開業前に焙煎とかコーヒーの勉強を熱心にします。
ですが、集客は学びません。
正確に言うと、本を読むなりして集客を学ぶことはあっても、実践で練習することまではやりません。
集客スキルは、実践を通してしか身につきません。
それには時間がかかります。
なのに、ほとんどの方は開業後に「売れない」という現実にぶち当たってから、本気で集客に取り組み始めます。
焙煎とかコーヒーのスキルは、一瞬で身に付きます。
しかし、集客力は身に付くのに時間がかかる。
だから、
開業前に、集客スキル獲得に時間をかけて取り組むのが正解。
焙煎などコーヒーのスキルアップに取り組むのなんて、開業後でも良いんです。
集客は、取り組むことがたくさんある
集客って、考えるべきこと、取り組むべきことが無限にあります。
例えば・・・
- どんな店構えにするか?
- どんな商品を扱うか?
- どの豆ならお客様からの引きが強いか?
- どんな方法で集客するか?
- 情報発信は、どうやっていけばいいか?
- 集客できる客層はどんな人たちで、どんな豆なら買ってくれるか?
- 価格帯はどうするか?
- パッケージはどうすれば売れそうか?
- 商品の名前、ネーミングもかなり重要です。
- どんなコピーで売り出すか?プライスカードは?POPは?
- リピーターになってもらう仕組みをどう作るか?
これらを、最初から一度に全部やろうとしても、できないです。
やることが多すぎし、必要な知識も多岐にわたります。
そもそも、取り組んでも最初は上手くいかないことも多いです。
勉強しただけでは、上手く実践できないんですね。
数多くの実践を通して、やりながら身に付ける必要があります。
自転車を乗ることと一緒です。
交通ルールを学んだり、自転車の取り扱い説明書読んだり、人から乗り方を教えてもらっただけで、乗れるようになりませんよね。
自分で実際に乗って、練習してはじめて、乗ることができるようになります。
コーヒーの勉強は後回しで良い
一方で、コーヒーの勉強や修行は後回しでOKです。
上手に焙煎して、
上手に抽出して、
美味しいコーヒーを提供することなんて、1週間くらい本気で練習すれば誰でもできるようになります。
そんなことは簡単。
お店をオープンしてから取り組んでも良いくらいです。
十分、間に合います。
多くの人は、不安からコーヒーを修行して自信を得ようとします。
しかし、
どんなにコーヒーを勉強しても、
どんなに焙煎を練習しても、
たとえコーヒーの資格を取ったところで、
自信はつきません。
まずは売ってみて、
お客様の反応を見てみて、
修正して、
改善して、
売り上げが上がっていく。
このような実践を通してしか自信はつきません。
コーヒー豆の販売や情報発信に取り組もう
- 集客スキルを身につけるため
- コーヒーの自信を得るため
そのためには、開業前からコーヒー豆の販売に取り組むことが有効です。
最低でも半年、できれば2年。
取り組む期間を設けたいです。
私の体感では、集客力を身に付けるのに1000時間程度必要かと。
1日3時間やって、1年間という計算です。
それだけ情報発信なりマーケティングなりコーヒー豆の販売なり、取り組むと、最低限の集客力は身につけることができます。
お客様の反応をもとに味やサービスを調整して、リピーターが獲得できるレベルまで達っすることができたら。
そこまでやりきれば、コーヒーに対する自信も得ることができます。
そうなってから開業すれば、開業がギャンブルではなくなります。
なので、できる限り早くコーヒー豆売りに取り組み、SNSなど使って情報発信して集客をしましょう。
ネットショップは無料で開設できますし、週末マーケットなどでの出店も良いと思います。
SNSはInstagramとTwitterは必須。
できればYouTubeかブログにも取り組みたいところです。
コーヒー豆自家焙煎で開業する基本
しかし、集客を勉強してから自家焙煎カフェを開業したとしても、あることを間違うとコーヒー豆は売れません。
多くのお店がここを間違えます。
なぜかというと、あることを分かっていないから。
それは、
「カフェには、コーヒー豆を買いたい人が来ない」
ということです。
逆に言うと、世の中の自家焙煎カフェのほとんどが
「コーヒー豆を買いたいお客様」
の集客に失敗しています。
コーヒー豆を買いたい人は「カフェ」には来ない
コーヒー豆を買いたい人は、「食品販売店」に行くのであって、「カフェ」には行きません。
もちろん、カフェに来店した方で、美味しいコーヒーに感動されて、「このコーヒー豆が欲しい」という人も、なかにはいます。
でも、そんな人が1日に何人いるでしょうか?
1日に1人、いれば良い方です。
そんな確率をアテにして、商売を組み立てるわけにはいきません。
店のレイアウトは豆売り中心で
「コーヒー豆を買いたい」
というお客様を集客するためには、そのような店構えをする必要があります。
コーヒー豆売りを中心に、お店のレイアウトや外観を組み立てる必要があります。
店をパッと見てすぐに「コーヒー豆販売店」と分かること。
店内の一番目立つ場所でコーヒー豆をディスプレイして販売すること。
これが基本となります。
コーヒー豆自家焙煎で開業する手続き・方法
コーヒー豆販売を開業する手続きですが、特に保健所の許可もいりません。
手軽に始めることができます。許可が必要な業種ではないからです。
ただし、多くのお店がドリンクなど喫茶メニューも同時に販売しますよね。
カフェスペースがあって、ついでにコーヒー豆を売る、というお店が多いかと思います。
その場合、飲食店営業の営業許可が必要になります。
- 内装の施工前に図面を保健所へ持っていき、相談。
- 同じく図面を消防署に持っていき、相談。
- 内装の施工
- 保健所へ営業許可の申請
- 保健所の方が来店、チェックを受ける
- 営業許可の発行
- 建物の種類によっては、消防署のチェックを受ける
①と②が重要ですね。営業許可が出るレイアウトや条件がありますので、施工前に確認しましょう。
⑦焙煎機を設置する場合、消防署の確認も重要です。
建物によっては(常時50人以上出入りするような中規模以上の建物)、ダクトの直径や排出される排気の温度など細かい部分までチェックされます。
コーヒー豆販売で開業する注意点
焙煎時に出る匂いや煙に注意です。
焙煎時には独特な強いニオイが周囲に漂います。
周辺が商業地であれば問題はないですが、隣が住宅とかだと、少し問題になるケースも考えられます。
また、上がマンションになっている建物の1階で営業する、などはハードルが高いかもしれません。
ただ、その場合でも対策はあります。
アフターバーナーという、煙とニオイを抑制する設備があります。
それを導入して焙煎機に付ければ大丈夫。
完ぺきに抑制できるワケではありませんが、苦情は来ないレベルになるでしょう。
ただしお金がかかるので、最初はアフターバーナーなしで営業してみて、ただし、いつでも導入できるスペースは確保しておいた方がいいかもしれませんね。
コーヒー豆自家焙煎で開業する鉄則
コーヒー豆を自家焙煎で販売して開業しているお店で、繁盛しているお店もあります。
そのようなお店に共通して言えることは、
「お客様が、コーヒーの豆売り店として、そのお店を見ている」
ことです。
特にブランド力も無い場合、
カフェや喫茶店として見られているのではなく、
「コーヒー豆売り店」としての印象をお客様が持っているか
この1点が超重要です。
逆に、カフェや喫茶店として見られてしまうと、
その時点でコーヒー豆は売れにくくなります。
店のレイアウトは豆売り中心で
コーヒー豆売り店としてお客様に認知される為には、コーヒー豆のディスプレイを一番目立たせなければいけません。
店内で一番目立つ場所とは、どこでしょうか?
レジ横ではありません。
答えは、
「店の前の通りから見える場所」
です。
つまり、多くの場合は
「店入ってすぐの場所」
ですね。
コーヒー豆自家焙煎で開業する失敗しない方法【鉄則はひとつだけ】まとめ
それでは、まとめます。
コーヒー豆自家焙煎の開業を失敗させない方法ですが、
- 開業前から集客の練習に取り組む
- お客様にコーヒー豆売り店を印象付ける店作り
特に、②。
コーヒーの豆売りを全面に押し出し、お客様に強く印象付けること。
これが、鉄則です。
コーヒーの豆売りは、ポイントを押さえれば確実に積み上がっていきます。
ドリンクなど喫茶類とは違って、席数による売上げの限度もありません。
その為、席数の少ないお店でも、大きな売上げを作ることができます。
小さいお店ほど、低資金で開業したい方こそ、コーヒー豆売りに力を入れるべきです。
コーヒー豆で喫茶類よりも、大きな売上げを作ることは可能です。
小さいカフェの開業を考えている方にこそ、コーヒーの豆売りは強くおすすめします。
すみません、最後に宣伝です。
有料noteでコーヒーの豆売りの方法を詳しく、具体的な事例をもって解説しています。無料部分もボリュームが大きく、有料級の情報を盛り込んでます。よかったら無料部分だけでも、どうぞ。
今回は以上です。
ありがとうございました。