各焙煎レベルをどうやって焙煎するの?
永久保存版です!
コーヒー7段階の焙煎度合いとは?
コーヒーには7段階の焙煎度合いがあります。
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上7段階です。
一番浅煎りがシナモン、イタリアンが一番深煎りです。
※シナモンより浅煎りのライトローストもありますが、通常は使用されないレベルなので割愛します。
コーヒーのそれぞれの焙煎度合いの
- 風味の特徴
- 焙煎のやり方
- 焙煎具合別、適正のあるコーヒー豆
この3点を、この記事では解説していきます。
コーヒー豆の焙煎度合いによる風味の特徴
コーヒー豆の焙煎度合い別の、味の特徴や浅煎り・深煎りについて解説します。
コーヒー焙煎度合い別 味の特徴
シナモンロースト
一番の浅煎り。苦味はなく、酸味が強い。一般的なコーヒーの風味は薄く、麦茶やほうじ茶に近い風味。このレベルで飲まれることはあまり無い。
ミディアムロースト
通常の浅煎り。やや強めの酸味。ほんの少しの苦味も感じる。華やかで強い香り。
ミルクと合わせるとミルクティの様な味わいに。
ハイロースト
やや浅煎り。まろやかな酸味とマイルドな苦味。コクも出てくる。
シティロースト
中煎り。酸味と苦味のバランスがとれ、程よいボディ感も。
フルシティロースト
やや深煎り。苦味とコクが強調され、ほんのわずかに酸味も残る。エスプレッソ用としても使われる。
フレンチロースト
深煎り。コクを最も感じる焙煎具合。酸味は無くなり、苦味が強く出る。一般的にエスプレッソ用として使用されるレベル。
イタリアンロースト
極深煎り。苦味が強く強調され、豆の個性が消える。ミルクと合わせたり、アイスコーヒー用として使われるレベル。
コーヒーの浅煎りとは
一般的にシナモンロースト〜ミディアムローストが浅煎りと言われます。焙煎で言うと1ハゼまで。
豆の成分の化学反応があまり進まず、華やかな酸が残ります。
また、2ハゼまでいかずに組織へのダメージが少なく、豆の風味が比較的長く保たれます。
コーヒーの中(ちゅう)煎りとは
一般的にハイロースト〜シティローストあたりを指します。
1ハゼ終了〜2ハゼ開始までの間です。
酸味と苦味のバランスがとれた、もっともコーヒーの風味が豊かな風味と言えます。
コーヒーの深煎りとは
一般的にフルシティロースト以上を指します。2ハゼピーク以上まで焙煎したものです。
2ハゼから豆のなかの化学成分は激しく反応します。酸味成分が失われ、苦味が急激に増します。
その為、強い苦味とボディを感じるようになります。
それぞれの焙煎度合いに適正のあるコーヒー豆
コーヒー豆には、それぞれ適正のある焙煎度合いがあります。
浅煎りでポテンシャルを発揮するコーヒー豆、逆に深煎りじゃないと美味しくない豆、または全部の焙煎具合でも大丈夫な豆・・・様々です。国・地域・農園・品種などによって細かく分かれますが、おおまかにざっくりと分けて説明します。
シナモンロースト
※あまりこのレベルで飲まれることは無いが、あえて挙げるなら
ジャマイカ(ブルーマウンテン)
キューバ(クリスタルマウンテン)
ドミニカ
ミディアムロースト
ジャマイカ(ブルーマウンテン)
キューバ(クリスタルマウンテン)
ドミニカ
エチオピア(イルガチェフェ・ハラー)
イエメン(マタリ)
パナマ(ゲイシャ)
ハイロースト
ジャマイカ(ブルーマウンテン)
キューバ(クリスタルマウンテン)
ドミニカ
エチオピア(イルガチェフェ・ハラー・シダモ)
ケニア
ルワンダ
ブルンジ
タンザニア(キリマンジャロ)
イエメン(マタリ)
コスタリカ
エルサルバドル
ホンジュラス
パナマ(ゲイシャ)
コロンビア
パプアニューギニア
シティロースト
ドミニカ
エチオピア(イルガチェフェ・シダモ)
ケニア
ルワンダ
ブルンジ
タンザニア(キリマンジャロ)
コスタリカ
エルサルバドル
ホンジュラス
グアテマラ
メキシコ
コロンビア
ブラジル
ペルー
パプアニューギニア
インドネシア(トラジャ)
タイ
フルシティロースト
エチオピア(イルガチェフェ・シダモ)
ケニア
タンザニア(キリマンジャロ)
グアテマラ
メキシコ
コロンビア
ブラジル
ペルー
パプアニューギニア
インドネシア(トラジャ・マンデリン)
タイ
フレンチロースト
エチオピア(シダモ)
タンザニア(キリマンジャロ)
グアテマラ
メキシコ
コロンビア
ブラジル
インドネシア(トラジャ・マンデリン)
イタリアンロースト
エチオピア(シダモ)
タンザニア(キリマンジャロ)
グアテマラ
ブラジル
インドネシア(マンデリン)
※あくまで参考まで。
適正の焙煎度合いを一覧表にしてみました。
コーヒー豆の焙煎度合い別 焙煎のやり方
自宅で焙煎する場合、それぞれの焙煎度合いをどのように焼き上げればいいのか、簡単に解説します。
基本的に焙煎は、豆の色ではなく音で判断します。
焙煎機の種類や豆の種類によって火の通り方が異なり、表面の色はあまりアテになりません。実際に豆の中にどのくらい熱が入っているかをリアルに判断する為には、ハゼの音が一番の判断材料になります。
シナモンロースト
1ハゼが始まったときが焼き上がり。
ミディアムロースト
1ハゼが終わりかけ、または終了時。
ハイロースト
1ハゼの終わりから2ハゼが始まるまでの中間地点。
シティロースト
2ハゼが始まったタイミング。
フルシティロースト
2ハゼのピーク。
フレンチロースト
2ハゼがピークアウトしたとき。
イタリアンロースト
2ハゼの終わりかけ、または終了時。
浅煎りの場合、焙煎時間が短過ぎるとムラが出たり、豆が膨らまずにシワになりがちです。それでもOKですが、気になる方は焼き上がる1分前くらいを目安に少し火力を落としてください。そして1ハゼを長びかせるように焙煎をすると、改善されます。
コーヒー7段階の焙煎度合いの特徴・焼き分け方 まとめ
↑突然思い立って一覧表を作ってみましたw
コーヒー豆の焙煎度合いをざっくり分けると、
- 浅煎り(シナモン・ミディアム)
- 中煎り(ハイ・シティ・フルシティ)
- 深煎り(フレンチ・イタリアン)
となります。
風味の特徴としては、
- 浅煎りは酸味が強く・苦味が少ない
- 深煎りは苦味が強く・酸味が少ない
それぞれの焙煎度合いに適した豆は、
- 浅煎り(中米・カリブ海諸国・アフリカ)
- 中煎り(中米・南米・アジア・アフリカ)
- 深煎り(南米・アジア・アフリカ)
ざっくり説明するととこんな感じです。
豆選びの、または自宅で焙煎するときの参考にしてみてください。
今回の記事はこんな感じです。
ありがとうございました!