COFFEE LIFE

【コーヒー豆】エチオピア全地域の種類・特徴を解説

【コーヒー豆】全エチオピアの種類・特徴を解説
なまけもの
なまけもの
イルガチェフェが有名だけど、他のエチオピアのコーヒーも知りたい!
アフロ焙煎長
アフロ焙煎長
今日はこんな疑問にお答えします。
自己紹介

【コーヒー豆】エチオピア全地域の種類・特徴を解説

【コーヒー豆】エチオピア全地域の種類・特徴を解説Photo by Pixabay

コーヒー豆のなかで、エチオピアはもっとも注目を集める国。

世界中で人気のイルガチェフェ、近年注目のゲシャ種も擁し、古くからモカの名前を冠するコーヒー原産の国でもあります。

特徴はなんといっても様々な果物に例えられる、バリエーション豊富な風味。しかもキャラクターが強い豆が多いです。

エチオピアはいくつかの代表的な生産地があり、それぞれにはっきりとしたキャラクターがあります。

「コーヒー豆は果実だ」ということを実感させてくれる生産国、エチオピア。その全ての地域のコーヒーを解説します。

 

コーヒー豆の原産国はエチオピア

コーヒー豆の原産国はエチオピア

コーヒーの発祥

羊飼いのカルディが、とある赤い実を食べて興奮している羊を見たことが、コーヒーのルーツとされています。あくまで伝説ですが、エチオピアがコーヒーの原産国というのは通説になっています。

エチオピアにとってのコーヒー豆

今ではコーヒーは同国にとって一大産業で、人口の5分の1がコーヒー栽培関連業務に携わっています。輸出品目としても最大ですが、国内消費もさかんで、エチオピアの人は朝〜晩までコーヒーを飲む習慣があります。

エチオピアのコーヒー豆 生産地の特徴

エチオピアのコーヒー豆 生産地の特徴
エチオピアコーヒーのトレーサビリティは中途半端で、どの農場で生産されたのかを特定までするのは珍しい。たいていは、精製所などでくくられた共同組合までした追跡できない。

シダモ(標高1,400〜2,200m)

エチオピア南部。最高品質のコーヒーを生産する一大生産地。シダマという民族にちなんで名付けられた地名。イルガチェフェを含む地域だが、一般的にイルガチェフェは別枠扱い。

近年はシダモのなかでも特にグジ地区が注目されている。イルガチェフェ以上のポテンシャルを持つ豆が生産され、この国の主役級の扱いに。

柑橘系やベリー系のフルーティな風味。

イルガチェフェ(標高1,750〜2,200m)

世界的にブランド化した地域。シダモ地方のなかのひとつの地区(郡にあたる)。
農園ではなく、ウォッシングステーションまでしかトレーサビリティで辿れないが、その風味・個性は強烈。

柑橘類、ピーチ、リンゴ、アプリコット、アールグレイ、ベリー、ナッツなど、イルガチェフェの中でも、風味の違いは幅が広く、品質もピンキリ。

リム(標高1,400〜2,200m)

エチオピア西部。シダモ地方に比べると風味にパンチが無いが、高標高で生産されたものの中には、良い風味を持つものもある。

カカオやチョコレート系のフレーバー。

ジマ(標高1,400〜2,000m)

エチオピア南西部。生産量が多いが、他の地域に比べると注目はされていない。品質が高くコスパも良いが、風味の面白さに欠ける。

レケンプティ(標高1,500〜2,100m)

エチオピア西部ウォレガ地方。独特の華やかな酸味を持つこちらの地方の豆は、「レケ」と呼ばれて古くからマタリと並んで親しまれてきた。野生に近い状態で生産され、豆の品質にバラツキがある。

ハラール(標高1,500〜2,100m)

エチオピア東部、ハラリ州の州都。世界遺産都市「ハラール・ジュゴル」がある。

近郊のハラール高原で生産され、高い標高と火山灰土壌、豊富な日射量によって高品質なコーヒーの生産を可能にしている。

コーヒーはモカハラーと呼ばれ、長い形状のロングベリーで昔からエチオピアでは最高品質の豆とされてきた。なかでも、大粒の豆のみを選別したボールドグレインが最高級グレード。

エチオピアのコーヒー豆生産方法・システム

エチオピアのコーヒー豆生産方法・システム

コーヒー豆栽培方法

大きく3つに分かれます。

・プランテーション

大規模農場で生産されるコーヒー。しっかりとした農業技術が導入され用いられている。国営の農場もある。

・ガーデン

小規模農家。居住地周辺でコーヒーを栽培。肥料は使用するが、木陰の利用などは無く技術はつたない。この国の主な生産方法。

・フォレスト

エチオピア西部の方法。自生したコーヒーの木から収穫。自然のままに栽培され、生産性は低く品質が安定しない。しかし、中には驚くべきポテンシャルのものも。

コーヒー豆のグレード

エチオピアのコーヒー豆はG1〜G8まで等級があり、日本へはG1〜G4まで入ってきています。
欠点豆の混入率によって決まり、最高グレードのG1は豆300gなかで欠点豆が0〜3個です。風味(カッピング点数)や標高によるものではない為、G2でも美味しいものがあるし、G1でも風味に乏しいものもあります。

エチオピア コーヒーの品種

エチオピアは3,500種とも言われる在来品種が中心で、ほとんどのコーヒーに複数の品種が混ざっています。

最近、エチオピア西部ベンチマジ地区の品種が、遺伝子調査によってパナマのゲイシャ種の起源と特定されました。「ゴリゲシャ」という品種で生産され、ゲイシャのような突き抜けたフルーティさで注目されています。

コーヒー豆の焙煎 エチオピアに合うレベル

コーヒー豆の焙煎 エチオピアに合うレベル
エチオピアのコーヒー豆は、近年は浅煎り〜中煎りで飲まれることが多くなっています。強い果実味と華やかな香りを活かす為です。

一方で、古くから親しまれてきたように、深煎りでも美味しいです。標高の高い地域で栽培されているためか、実がよく締まっており深煎りにしても、風味が保たれます。

浅煎り〜深煎りまで美味しく飲めるコーヒー豆は、なかなかありません。

焙煎のレベルによって、様々な個性と味を見せてくれるエチオピア。非常に魅力的なコーヒー豆と言えます。

おすすめのエチオピアコーヒー

おすすめのエチオピアコーヒー

イルガチェフェ コンガ農協 (ナチュラル/ウォッシュド)

イルガチェフェ最高峰のクオリティ。ベリーやピーチを思わせる強烈な果実味。中煎りまで焙煎を深くすると、ワイニーな印象に。

シダモ Tade GG農園 (ナチュラル/ハニー)

シダモ、グジ地区。農学者のオーナーによって超高品質なコーヒー豆が安定的に生産されている。イルガチェフェを凌ぐクオリティと個性の強い風味。ナチュラル製法はベリー系、ハニー製法はピーチのような風味。浅煎り〜深煎りまで対応できる、希有な豆。こちらの農園のG1グレードは日本でしか飲めない。

ゲシャ ヴィレッジ農園 (ナチュラル)

ゲイシャ種の元祖。長く残るアフターテイストはゲイシャそのもの。ゲイシャよりはコスパが良いが、風味は少し控えめ。

まとめ 【コーヒー豆】全エチオピアの種類・特徴

まとめ 【コーヒー豆】全エチオピアの種類・特徴
エチオピアのコーヒー豆はフルーティ〜ナッティな豆まで実に様々。長い歴史にも彩られ、スペシャルティコーヒーの中心的な役割を担っている魅力ある国です。

現在、コーヒー専門店で手に入る主な豆をまとめると、

ハラール・・・ナッツや枯れ草っぽい風味
リマ・・・カカオ系、コクの強い風味
イルガチェフェ・・・柑橘系、ベリー系、ナッツ系、色々
シダモ(グジ)・・・柑橘系、ベリー系、ピーチ系

イルガチェフェに限らず、色々あり過ぎて品質もピンキリ。当たりハズレの幅が大きいのがエチオピアの特色です。良い豆を選ぶのが基本的に難しいです。
こちらの記事も参考にしてみてください。

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今回はこんな感じです。
ありがとうございました!

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