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カフェ開業

テイクアウトカフェ開業の方法と繁盛店にするための3つのポイント

コーヒースタンド形式の小さいカフェ、増えましたね。

開業資金も安く済むし
自分ひとりで切り盛りできるし

というワケで、出店のハードルが低いことが、まず第一の理由かと思います。

それに加え、このご時世・・。
店内飲食が制限され、テイクアウト需要が増えました。
時代の波にのるテイクアウトに強いタイプのカフェ。

開業のやり方と成功するためのコツを解説します。

この記事を書いた人
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テイクアウト専門カフェ開業のメリット・デメリットとは?

テイクアウト専門カフェ開業のメリット・デメリットとは?
テイクアウト専門店が増えているのは、やはりメリットが多いからです。

テイクアウトカフェのメリット

テイクアウトカフェのメリットとしては、

  • 開業資金が安い
  • 人件費がかからない
  • ランニングコストが安い
  • 集客しやすい

3坪くらいの狭いスペースで開業できてしまうのが、何よりの強みです。
その為、テナント取得費も安く、内装費も安く、自分一人でお店を運営でき、光熱費も抑えられます。

お客様から見ても立ち寄りやすく、集客のハードルも低いです。
 

テイクアウトカフェのデメリット

テイクアウト専門店のデメリットとしては、

  • 大きく儲かりにくい

ってことです。

客単価はどうしても低くなりがちですし、テイクアウト用のカップなどの資材代もかかるので原価も高くなりやすいです。
その為、対策が必要になります。

焼き菓子
コーヒー豆
などの食品販売に注力して、客単価UPする工夫が必要となります。

 

テイクアウトカフェの開業のやり方

テイクアウトカフェの開業のやり方
まずは、テイクアウトカフェ開業の基本的な部分です。

  • 必要な資格や許可、届出
  • 必要な設備

を解説していきます。

飲食店営業許可証が必要

開業の基本的な流れは、普通のカフェ開業と一緒です。
保健所に飲食店の営業許可証を申請して、取得します。

食品衛生責任者の資格が必要

飲食店営業許可証の取得には、「食品衛生責任者」の資格保持者が1名必要になります。
この資格は1日で取得できるもので、各都道府県の食品衛生協会が講座を開催しています。
取得費用は1万円程度です。

テイクアウトカフェに必要な設備

飲食店営業許可証を取得するには、必要な設備が求められます。

  • 手洗いシンク
  • 手指の消毒設備
  • 食器洗い用シンク
  • 扉付きの収納棚
  • カウンター

他にも細かいものがあり、必ず事前に保健所に確認しましょう。
年々、法改正があって細かく条件が変わります。
(最近の改正では、手洗いシンクの水道の水栓(取手)がレバー式もしくはセンサー式のどちらかを求められるようになりました。)

飲食店営業許可証を取得する流れ

飲食店の営業許可証を取得する流れをざっくり解説します。

  1. 店内レイアウトの図面を保健所に持っていき、相談する。
  2. ・・・必ず内装工事開始前に、一度は相談に行くようにします。

  3. 内装工事を完了させる。
  4. ・・・機材の搬入・設置も済ませます。

  5. 保健所に申請し、検査に来ていただく。
  6. ・・・早めに申請して、担当の方のスケジュールを抑えましょう。

  7. 保健所の方の立入検査。
  8. ・・・お店のチェックを受けます。
    この時までには、内装・機材の設置・ライフラインの開通は済ませておきましょう。

  9. 営業許可証の発行
  10. ・・・検査から発行まで3営業日ほどかかります。

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テイクアウトカフェを成功させる3つのポイント

テイクアウトカフェを成功させる3つのポイント
テイクアウトカフェを成功させるためのポイントを3つに絞るとしたら、次のようになります。

  1. テイクアウト店に合ったテナント選び
  2. テイクアウト店に合った外観と店内レイアウト
  3. メニューは絞ってシンプルに。コーヒー1本足打法で

①テイクアウト店に合ったテナント選び

ここが一番重要です。
テナント選びで7割方決まると言っても過言ではありません。

テイクアウトのお店なので、そのお店目当てに少し遠くてもワザワザ来店する、というお客様は少ないです。

コンビニと一緒で、利便性が一番。
気軽に寄れて、気軽に美味しいコーヒーが買える。

そのためには、人通りの多い通りか、もしくは人通りの多い通りから路地に入ってスグ。
さらに1階路面店。
これらの条件はマストではないかと思います。

テイクアウト店であれば、5坪以下の狭いテナントでOKなので、家賃が安く済みます。
その分、良い立地に出店するようにしましょう。

②テイクアウト店に合った外観と店内レイアウト

パッとお店を見た瞬間、

  • コーヒーがおいしそうなお店
  • いかにもテイクアウトができそうなお店

一瞬でこのような雰囲気を感じさせることができるか、が重要です。

店内のレイアウトも重要です。
レジカウンターが入り口に近く、店外がら見えるようになっていると良いです。
手軽にテイクアウトコーヒーが買えるような雰囲気を出すためです。

③メニューは絞ってシンプルに。コーヒー1本足打法で。

テイクアウト用のお店は、小さい店舗で営業できることが利点です。
カウンター内の面積が限られるため、メニューをあれこれ増やすことができません。

また、メニューを増やしたところで、「何屋さんか分かりにくくなる」と本末転倒です。

狭いスペースを最大限に活用するため、
またお客様から見て分かりやすいお店にするため、
コーヒーに注力し、それ以外を断つ勇気も必要です。

・コーヒー+パン
・コーヒー+アパレル
・コーヒー+雑貨
などは、「コーヒー+○○」は上級者向け。
印象がブレるので危険です。

 

テイクアウトカフェに向いているテナントの条件とは?

テイクアウトカフェに向いているテナントの条件とは?
テイクアウトカフェに向いているテナントですが、

  • 人通りの多い通り沿い
  • 1階路面店
  • 狭い店舗
  • 間口が広い

こんなところが基本です。

客席が要らないので、狭い坪数のテナントで大丈夫。
トータルの家賃を抑えることができますので、その分、人通りの多い良い場所に出店できます。

1階路面店はマストですね。
2階以上や地下では、テイクアウトのコーヒーを買いにだれも来ません。

間口が広い、というのはお店を認知してもらいやすいからです。
狭い店舗は、奥に細長く、間口の狭いテナントが多かったりします。
間口が広く、狭いテナントというのは、希少価値が高いです。
意外とここは重要だったりします。

 

テイクアウトカフェのありがちな失敗

テイクアウトカフェのありがちな失敗
テイクアウトに力を入れたカフェをやろうとして、ありがちな失敗を挙げてみます。

カフェの一部を改装してテイクアウト用の販売窓を設置

既存のカフェを改装して、テイクアウト販売用の出窓を設置する、という飲食店を度々見かけます。
ただし、9割がた失敗に終わっているのではないかと思います。

やはり、ぱっと見で一瞬でコーヒー専門店と思わせないとダメですね。
ただのカフェの一部、ではブランディングが弱いです。

また、レジカウンターが2つに分散されるのは、お店のオペレーションにかなりの負荷がかかります。
流行らないし、使いにくいので、テイクアウトの販売窓はやがて使われなくなりがちです。

値段が高く、満足度とのバランスが崩れている

品質の良いスペシャルティコーヒーをハンドドリップで抽出して、それなりの高い単価をとろうとするお店があります。

テイクアウトで単価を高く設定すると、その値段に見合った満足度をお客様が感じることは難しいです。
なぜなら、テイクアウトだからです。
席に座らない分、少し抑えめの価格設定にしないと、リピーターになってくれません。

スタバはテイクアウトでも価格が変わりませんが、あればスタバだから成り立っています。
ブランド力の無いお店がマネをするのは危険。

席に座れないのだから、その分コーヒーは価格を抑えた方が無難です。
ついで買いなどを誘う焼き菓子などの商品の販売で、客単価UPを狙いましょう。

テイクアウト用のカップなどの資材はどこで買うの?

テイクアウト用のカップなどの資材はどこで買うの?
テイクアウト用のカップやリッド(蓋)は、アスクルやアマゾン・楽天などで購入することができます。

専門店から安く買うこともできますが、購入単位が1,000個単位となります。
結構大きめの段ボールになりますので、場所をとられます。

最初は無理せずに通販で小ロットでの購入がおすすめです。

少し杯数が出るようになってきたら、カフェ用の資材を専門で取り扱う業者さんから、まとめて購入するのもアリです。
カフェグッズ
シモジマ
ニコノス

などが有名ですね。

テイクアウトカフェの開業は実際に儲かるの?

テイクアウトカフェの開業は実際に儲かるの?
テイクアウト専門のカフェは、実際に儲かるのか?

この疑問に答えるには、ケースバイケースなので難しいです。

ただし、
「利益を出しやすい」
ということは、言えるかと思います。

理由は、

  • 開業資金を抑えることができる
  • ランニングコスト(家賃・人件費など)を抑えることができる

からですすね。

少なくとも、失敗しにくい業態であることは確かです。

客単価が低くなりがちですが、それも工夫次第。
焼き菓子を販売したり、
コーヒー豆売りをしたり、
ドリップバッグを売ったり
客単価を上げる対策もとれます。

通常のカフェは、客席の席数によって1日の売上に上限があります。
しかしテイクアウトだと、上限がありません。

お客さんが来れば来るだけ、売れます。
なので、繁盛店になれば大きく儲けることも可能です。

リスクは少なく、
でも、夢のある業態と言えるかと思います。

今日の記事はこんな感じです。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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