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小さなカフェ開業で年収はいくら?【売上と儲けのしくみを公開】

カフェ開業で年収はいくら?【売上と儲けのしくみを公開】アイキャッチ
なまけもの
なまけもの
カフェ開業した人の年収ってどうなの?
カフェって儲かるの?
最初はキビシイって聞いたけど・・・

カフェ開業についてググると、


カフェは大きくは儲かりません。
半年は赤字を覚悟しましょう。
小さなカフェの平均の日商は1万5千円程度です。
サラリーマンの方が儲かります。

って脅されますよね。

アフロ焙煎長
アフロ焙煎長
でも、大丈夫。
初年度で年収200万
2年目500万
3年目600万
カフェ1店舗でもこの程度の年収なら、十分狙えます。
ポイント抑えれば、ちゃんと儲かります。

そしてそのポイントとは、

小さく始めて、小さいお店でも大きな売上げを作れる商材で勝負する、です。

現在は人々のライフスタイルも大きく変化しました。昔ながらのやり方を教えるカフェの運営者や、カフェの学校の言うことを本気で信じていたら、危ういです。現在には現在のやり方があり、変化に対応できたカフェは大きく儲けることができます。

自己紹介
小さなカフェの作り方【準備期間3年・自己資金100万で開業する方法】
小さなカフェ開業のはじめ方【準備期間3年・自己資金100万で開業する方法】小さいカフェの作り方をイチから解説します。近い将来、開業したい方向け。 カフェ開業するには、何を勉強して、どんな準備して、いくらの自己資金をつくって、どのようにテナントを探して、何の機材をそろえて、どんなやり方で進めていけばいいのか? 現役運営者がまとめて解説します。...

カフェ開業 年収をざっくり計算してみる

カフェ開業 年収をざっくり計算してみる
カフェ開業で年収をざっくりと計算してみます。
まず、カフェのもうけを出します。

計算のやり方は、
売上ー原価ー販管費=利益
ですね。

小さいカフェをモデルとして計算してみます。

家賃20万、10坪、客席12席、1日の来客数70人、客単価700円と仮定。

これで1ヶ月あたりを試算すると、

売上150万
原価50万
販管費60万(アルバイト人件費含む)
経常利益40万

40万、利益が出ます。税金を支払ったとしても、十分に生きていける金額ですね。
これをカフェ開業12ヶ月目で達成します。

この時点で年収にすると単純計算で480万です。

実際には1年目は積み上げの期間であまり儲からずに200万、2年目はもっと儲かって500〜600万になると思います。

しかし、1日の来客数70人、月間150万という売上、利益40万とは、本当に現実的なのでしょうか?

小さいカフェの売上・原価・販管費

小さいカフェの売上・原価・販管費
詳しく見ていきます。
まずは1日70人の来客数。ここを店内喫茶だけくりあするには、それなりの席数が必要です。でもそうすると、店の広さがある程度必要となり、テナントの家賃や初期費用がかさみます。

そこで、注力するべき商材は、テイクアウトのドリンクとフード、コーヒーの豆売りです。これなら、小さい店舗でも来客数を稼ぐことができ、大きく売上をつくることができます。

今やコーヒーのテイクアウトは当たり前になりました。人々はおしゃれで美味しいコーヒーに価値を感じてくれています。また、外出自粛もあって、家でのコーヒー豆の消費が伸び続けています。この需要を拾わない手はありません。

1日の売上の内訳

1日の売上は50,000円です。

・ドリンク
【店内】コーヒー1杯 400円×30杯=12,000円
【テイクアウト】コーヒー杯 300円×30杯=9,000円

・フード
ランチメニュー 750円×15件=11,250円
ケーキ・焼き菓子など 300円×20個=6,000円

・コーヒー豆売り
コーヒー豆(100g)600円×20件=12,000円

以上で1日50,000円の売上です。

すると、月間で150万です。

平均的な数字にしましたが、立地によって売上は何かしら偏りが出ると思います。

純粋なカフェ営業にしてフードに力を入れると、客単価は跳ね上がります。逆にテイクアウトが強い店は、客単価は下がりますが客数が跳ね上がります。

コーヒーの豆売りを中心とするお店でしたら、豆売りでこの倍の売上を作れるでしょう。

原価の内訳

原価は売上の、だいたい25〜30%程度です。

コーヒーの原価

コーヒー1杯の原価を見てみます。

自家焙煎をしない場合のコーヒー豆(13g)・・・30円〜60円。
自家焙煎をする場合のコーヒー豆(13g)・・・15円〜20円。

テイクアウトの場合はカップやリッドなど費用がかかります。プラス20円みておきましょう。

自家焙煎をする場合、1杯400円の値段設定に対し、原価15円・・・。原価率4%以下!ですね。実際、こんなもんです。

テイクアウトの場合は、カップなどに加えてフレッシュや手提げ袋など、いろいろと費用がかさみます。しかも店内よりは安い値段設定にすることが多いです。それでも原価率は10%程度には収まります。

自家焙煎の場合は、豆も売りやすいです。ドリンクの原価も下げ、豆売りも売れる。それに引きずられるように、ドリンクの売上も伸びます。しかも焙煎は楽しいです。最強ですね。焙煎やらない理由がありません。

その他原価

フードは原価高いです。ケーキなど仕入れる場合は原価率60%以上かかる場合も。自家製で作ったとしても、30〜40%程度みておいた方がいいでしょう。

そんなこんなで、ドリンクやフードなどトータルしての原価率は25〜30%程度になります。売上150万に対し、原価は50万弱という計算になります。

販管費の内訳

販管費とは、正確には販売管理費のこと。家賃・光熱費・スタッフの給与など、店を運営するランニングコストと考えて良いでしょう。

今回のモデルでは60万を見込んでます。

販管費内訳

家賃 22万(消費税込み)
水道 5,000円
電気 30,000円
ガス 5,000円
ゴミ処理 7,000円
通信費 8,000円
有線放送 3,000円
クレカ・電子マネー手数料 20,000円
その他雑費 50,000円
アルバイト人件費 25万

約60万です。
週3日勤務のアルバイトを2人雇って、定休日なしで営業することを想定してます。

1日5万の売上なら、ひとりでもなんとか回せる売上です。ただ、ピークタイムや休憩時間でフォローが必要です。

店のオーナーが気合いでひとりで店を回すことも、もちろん可能です。アルバイトの人件費25万をゼロにできますが、その場合は定休日を設けることになるので、売上も単純に25万程度減る計算になります。

ただし、これは10坪以下の小さいお店の場合です。やはり、小さいお店で始めて、まずはテイクアウトと豆売りにしっかり取り組み、売上が確保できたらアルバイトを雇う・・・といった流れが安全です。

小さなカフェが黒字になるまでの期間は?

小さなカフェが黒字になるまでの期間は?
なまけもの
なまけもの
そうは言っても、150万売上るのって難しくない?
もしできたとしても、それまでにかかる期間は?
アフロ焙煎長
アフロ焙煎長
そんなに難しくはありません。
黒字化するのも、半年あれば十分です。
良い立地のテナントであれば、3ヶ月でいけますよ。

軌道に乗るのは1年が目安です。初月の売上がたとえ50万だとしても、きちんと積み上げることができれば1年後には売上が3倍程度になったりします。

小さなカフェでも150万は十分に可能です。

ちなみに、今回のモデルの店の場合、損益分岐点は100万くらいです。

1日3万円。客単価700円なら40名ちょいです。これくらいならイメージ湧きませんか?

これなら半年あれば十分可能です。今はSNSがあるから、うまく使えばもっと早いと思います。

カフェ開業 私の体験談

カフェ開業 私の体験談
ウチの1店舗目の初月の売上は約70万でした。正直もっといくと思ってましたので、ビビりました。このまま永遠にお客さんが来ないような気がして、めちゃくちゃ不安でした。

しかし、色々ともがくうちに、11ヶ月後に230万の売上を作れました。初月の3倍以上です。

それから毎年、売上は伸び続けています。(実は、この外出自粛の影響下にあっても売上は前年比でプラスです。)損益分岐点は150万の設定でしたので、それなりに儲かっています。

2店舗目はもっと上手くいきました。最初の試行錯誤をショートカットできたからです。ですので、わりかし再現性はあるのではないかと思ってます。

その時代、その街に合ったニーズは必ずあり、カフェは飲食メニューの他にも、売上を作れるものがたくさんあるからです。

カフェで売上をつくれるもの

・店内飲食
・テイクアウト飲食
・コーヒー豆売り
・関連器具
・オリジナルグッズ
・ギフト用品
・ポットサービス
・ネットショップ

この他にもいろいろ、それこそ無限です。

数打てば、その中からかならず売上の柱として育つものが出てきます。これらで店内飲食以上の売上をつくることは十分に可能です。

やりようはいくらでもある、ということです。

まとめ カフェ開業で年収はいくら?【売上と儲けのしくみを公開】

まとめ カフェ開業で年収はいくら?【売上と儲けのしくみを公開】
カフェ開業して年収は、半年で軌道に乗せたら初年度200万は可能です。そして2年目からは倍以上に十分できます。

3年間で7割の飲食店が撤退していく、と言われています。でもそんな数字に騙されないでください。

テナントの契約は2年とか3年が多いです。立地のよい場所ほど定期借家といって、自動更新できずにしかも期間が短い場合が多いです。

なので撤退する店は2年以内で撤退します。しかし、残る店は長期にわたって残ります。

カフェは何でもできる分、潰れにくい業種。長期的な営業は十分可能で、2年目以降はちゃんと儲かり、それなりの年収を稼げます。

カフェ開業しての年収は、一般的なサラリーマンよりは夢があります。1店舗だけなら一流企業と比べるとささやかかもしれませんが。

あと大切なのは、初期費用を抑えることですね。最小限ではじめて、儲けのなかから、内装や設備の投資をしていった方がいいです。

初期費用は、大きくかけても1,000万以内がいいですね。そのうち、借り入れは700万以内。そうすれば、無理なく返済できますし、上手くいけば3年程度での返済が可能となります。助成金が活用できれば、もっと楽になります。

店の運営は、当初の想定通りにはならないものです。試行錯誤するうちに、意外なものが売上をつくったりします。最初っから設備や内装をガチガチに固めると、柔軟な対応もできなくなってリスクが高いです。

内装費の削り方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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小さくはじめて大きく儲けましょう。今の時代はカフェ開業と副業とを組み合わせで、目指せ「3年で年収1,000万!」ですね。

今日はこんな感じです。
ありがとうございました!

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