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コーヒー焙煎

KOGU珈琲考具コーヒーロースターをレビューします【焙煎士の辛口評価】

困る人
困る人
自宅で焙煎してみたいけど、珈琲考具の回転式コーヒーロースターってどうなの?
ちゃんと美味しく焙煎できるの?
誰でもできるの?
難しくない?
他のコーヒーロースターと比較してどうなの?
アフロ焙煎長
アフロ焙煎長
こんな疑問にお答えします。
この記事を書いた人
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KOGU 珈琲考具コーヒーロースターの特徴

KOGU 珈琲考具コーヒーロースターの特徴
コーヒーマニアに人気のKOGU珈琲考具がリリースした回転式コーヒーロースター。さすがの機能性を備えてました。

珈琲考具とは

新潟にある下村企販というキッチン用具メーカーが展開するコーヒーアイテムのブランドです。ドリップポットやドリッパー、キャニスターなど機能性が高く、マニアの間で人気があります。

  1. 焙煎が簡単で楽。
  2. 焙煎が簡単で楽。
    家庭用コンロを使用して、簡単に焙煎できます。手網やフライパン焙煎に比べると、手が疲れません。
    火加減だけ気をつければ、誰でも簡単に焙煎できます。
     

  3. ムラなく焙煎ができる。
  4. ムラなく焙煎ができる。
    四角いドラム部分が攪拌効率をアップ。
    しかも、中に羽があり、攪拌を徹底してくれます。

    また、下部に網があり、それが発熱することによって熱効率が良く、豆がしっかりふくらみます。
     

  5. 分解できる。
  6. 分解できる。
    ネジをひとつ外すだけで分解ができます。
    キレイに中まで掃除ができるのが嬉しいですね。

 

珈琲考具ロースターはこんな人におすすめ

珈琲考具ロースターはこんな人におすすめ
自宅での焙煎は、
なんだかんだ手間がかかります。

その焙煎という手間も
楽しむことができる方には
おすすめできます。

珈琲考具ロースターはこんな人におすすめします

  • 家で日常的にコーヒーをたくさん飲む方
  • コーヒーの生豆は驚くほど安いです。
    スペシャルティグレードの豆でも1キロ1,000〜1,500円程度で手に入ります。その為、ロースター代はすぐに回収することができ、コスト的にお得です
     

  • 美味しいコーヒーが飲みたい方
  • コーヒーは焙煎してからの鮮度が重要。焙煎後3日目〜5日目が一番香りが強いと言われています。
    また、ガス火で焙煎するので、豆のポテンシャルをフルに引き出すことができます。
     

  • コーヒー豆の販売を副業で考えている方
  • 10分程で200gを焙煎することができます。ムラもなく焙煎も安定しており、再現性があります。
    コーヒー豆のネット販売や、小規模なカフェなど副業などにも十分使えます

 

こんな人はおすすめできません

逆に、次のような方には、このロースターはおすすめできません。

  • コーヒーの味にこだわりのない方

味に特にこだわりが無ければ、電気の焙煎機で安いものがAmazonなどで発売されています。ボタンひとつで焙煎することができて楽なので、そちらをおすすめします。豆の個性はある程度犠牲になりますが、十分に美味しく焙煎することができます。

 

珈琲考具コーヒーロースターの焙煎手順

珈琲考具コーヒーロースターの焙煎手順
珈琲考具コーヒーロースターの使い方・焙煎手順を順に解説します。

①生豆を投入
①生豆を投入
ドラムの横にあるフタをスライドして、豆を投入します。

②コンロの上にセット
②コンロの上にセット
私はガス火の熱がより攪拌されるように、100均一で買った網をコンロの上にセットしました。

③焙煎開始
③焙煎開始
まずは水抜きです。
火力は弱火で始めると良いでしょう。

珈琲考具のロースターは直火式なので、
特に水抜きには時間をかけた方が
失敗しにくいです。

生豆に含まれる水分を
ゆっくり4分程度かけて抜いていきます。

ここの工程はじっくり時間をかけても
風味に影響が少ないです。
たっぷり時間かけでも大丈夫。

④1ハゼ
水抜きが終了し、
豆の色が黄色く変色してきたら
本格的に焙煎開始です。

弱火〜中火の中間くらい
(やや弱火より)
に火力を少しだけ上げても良いです。

やがでポンポンと
豆が爆ぜる音がします。
これが1ハゼです。

⑤2ハゼ
1ハゼが終わり、
しばらくすると今度はパチパチと
少し高い音で豆の爆ぜる音が
聞こえてきます。
これが2ハゼです。

1ハゼ〜2ハゼの間は1分くらい
間隔があるのが理想的です。

1ハゼと2ハゼが
繋がってしまうことがありますが、
この場合は火力が強過ぎます。

⑥冷却
⑥冷却
狙った焙煎レベルで火を止め、
豆をザルに移し、
ドライヤーの冷風を使用して冷却します。

このとき、
チャフという豆の薄皮が
飛び散るので注意してください。
可能なら家の外でやると良いでしょう。

人肌以下まで冷却して、完成です。

 

焙煎のレベル

焙煎のレベル
それぞれの焼き上がりのタイミングを解説します。

シナモンロースト

1ハゼが始まったときが焼き上がり。

ミディアムロースト

1ハゼが終わりかけ、または終了時。

ハイロースト

1ハゼの終わりから2ハゼが始まるまでの中間地点。

シティロースト

2ハゼが始まったタイミング。

フルシティロースト

2ハゼのピーク。

フレンチロースト

2ハゼがピークアウトしたとき。

イタリアンロースト

2ハゼの終わりかけ、または終了時。

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珈琲考具コーヒーロースター使い方 3つのコツ

珈琲考具コーヒーロースター使い方 3つのコツ
普通に焙煎しても失敗することはあまりないと思いますが、3つのポイントを押さえることで、より確実に、よりやりやすくなります。

①火力は生豆量によって調節

100gの場合、ガスコンロの火力は弱めで十分です。
水抜きの工程は弱火でじっくりした方が、ムラが無くなるので、焙煎が成功しやすくなります。
弱火でスタートした場合、水抜きが終わったら少し火力を強める必要があります。火力が弱すぎるとハゼが上手く起こらない場合があるからです。

200g以上の場合は中火くらいでのスタートになります。量に応じて火力を調節し、焼き上がり時間はなるべく大きな変化がないように調節します。

②1ハゼ開始は7〜9分程度で

1ハゼは8分ほどで始まるのが理想的です。焙煎する量が少ないと早く、多いと遅くなります。7〜9分より早く始まった場合は火力が少し強いかもしれません。逆に遅く始まった場合は、火力が少し弱いかも。火力を調節する目安としてください。

③1ハゼの後半から火力を弱める

1ハゼが起こると豆の中の水分が失われるので、豆自体が発熱して焙煎が進んでいきます
ですので、このタイミングで少し火力を弱めても大丈夫。
火力を弱めると、1ハゼと2ハゼの間隔がとれるので、狙った焙煎レベルで焼き上げることがより容易になります。

焙煎したコーヒーを飲んでみた感想

焙煎したコーヒーを飲んでみた感想
普通に豆のポテンシャルが発揮されていました。

ムラも無く焙煎できており、味がクリア。水抜きも上手くいったようで、えぐみもありませんでした。風味も強く出ており、電気式の焙煎機のように個性が薄まることもありません。

本格的な直火式焙煎機と遜色無い焼き上がりです。これだと十分、商売用で使うことができますね。

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アウベルクラフトのコーヒーロースターとの比較

形が似ていて比較されることが多いアウベルクラフトのコーヒーロースター。

何が違うのでしょうか?

一番の違いは、
火からの距離。

アウベルクラフトの方が遠いです。

ただし、下側の四方を鉄板で囲み
火力がちゃんと漏れなく
伝わるような設計になっています。

これは、
「強火の遠火」
で、ムラなくしっかりと
焙煎をするという考え方かと思います。

珈琲考具のロースターは火からの
距離が短い分、
弱い火力で焙煎ができます。

どちらが良いかは
好みの問題かと思います。

アウベルクラフトのデメリットは、
取っ手の部分に熱が当たるので、
焙煎中は厚めの手袋をしないと
手が火傷しそうになること。

また、網部分の作りが弱く
使い込むと交換が必要になること。
(交換には対応してくれます)

そんなところです。
珈琲考具の方がつくりはしっかりしており、
金物メーカーの技術力の高さを
感じることができます。

比較動画もアップしています。

 

KOGU珈琲考具コーヒーロースターのメリットとデメリット

手回しコーヒーロースターは多くのメーカーが出品しています。

この珈琲考具は、
ドラム部分にパンチングで穴が空いており
「直火式」に該当します。

しっかりと強い火力が
豆に伝わることが特徴で、
ボティが強い風味に仕上がります。

珈琲考具コーヒーロースターのメリット

  • 火力が強い
  • アウベルクラフトと比べても、
    火に近い分、
    火力が強く伝わる傾向があり、
    パンチの強い風味に仕上がります。

  • 手が熱くならない
  • また、
    ハンドル部分が横に伸びており、
    焙煎中に手が熱くなりません。
    軍手をしなくても大丈夫な
    くらいです。
    ここはアウベルクラフトに比べて
    優れたポイントかと思います。

  • つくりが良く、丈夫
  • あとは、
    つくりがしっかりしていることです。
    金物製造メーカーだけあって、
    技術が高いです。

    パンチングで穴を開けられた
    ドラム部分は、かなり丈夫です。

    金網で作られたアウベルクラフトの
    ロースターよりは、
    長持ちするかと思います。

珈琲考具コーヒーロースターのデメリット

他の手回しコーヒーロースターと比べて、
いくつかのデメリットが考えられます。

  • 価格が少し高いかも
  • アウベルクラフトのロースターと
    比べると、
    若干お値段が高いです。

    それでも、ユニオンのロースターと
    比べると破格の安さですし、
    モノもしっかりとしています。

    個人的には、とても
    納得できるお値段でした。

  • 火力調節がピーキー
  • 直火式の為、さらに
    ドラム部分が火に近い為、
    どうしても火力調節が
    ピーキーです。

    少しの火力調節で
    大きな違いとなりがちです。

    その為、
    何回か焙煎してみて
    少し慣れが必要です。

    コツは、
    水抜きの工程を
    弱火でじっくりとやること。
    このポイントを抑えれば、
    失敗せずに済みます。

 

珈琲考具コーヒーロースターの購入方法

今回は「マクアケ」というクラウドファウンディングのサイトで、支援者を募集してました。
それに応募すると購入することができました。

通常、珈琲考具のシリーズは
東急ハンズのようなお店や、
楽天など通販で手に入れることができます。

楽天にeluluという
直営ショップを出店されており、
そこから購入することができます。

KOGU珈琲考具コーヒーロースターをレビュー まとめ

KOGU珈琲考具コーヒーロースターをレビュー まとめ
動画でも解説してみました。ハゼの音なども聞けますので、参考にどうぞ。

コーヒーを日々飲むことが習慣な方には良い焙煎器だと思いました。

これだけ容易に焙煎ができると、日常の中に焙煎を組み込むことができますね。コーヒーの生豆はかなり安いので、焙煎を始めると、思いっきり品質の良いコーヒーをたくさん買うことができます。

副業で商売にも十分使うことができると思います。200g程度なら一度に焙煎できますし、少し慣れれば、味の再現性も高いです。これなら少ない投資で始めることができますね。

手軽に本格的な直火焙煎の味を実現してくれた、この手回焙煎器、私とこれから長い付き合いになりそうです。

今回のレビューは以上です。


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