でも、この年代ならではの強みもあるんです。
この記事を読むと
40歳以上未経験の方の、カフェ開業に向けて必要なことが把握でき、リアルな道筋がつかめます。
40歳、未経験からのカフェ開業は可能か?
そんな人はいくらでもいますし、もっと年配の方で、例えば定年してから退職金でカフェをオープンさせる人も多いです。
確かに40代といえば働きざかり。
- 収入は減ってしまうのか?
- 家族を支えられるのか?
- 老後の資金は大丈夫か?
- もし失敗したら・・・。
私も40代。
いろいろと考えてしまうことは良くわかります。
でも、不安に思う方は、カフェ開業をギャンプルに感じているから。
独立・開業はギャンブルであってはいけません。
商売の筋力を鍛え、
成功体験を積み、
適切な自信を獲得できたら・・・。
開業はギャンブルではなくなります。
そのためには、「勉強や修行」ではなく、「チャレンジ」が必要です。
必要な期間は、2年程度。
取り組む時間もエネルギーも、40歳ならば、まだまだ残されています。
それどころか、かなり余裕です。
経験に裏付けされた、「個人で稼げる、という自信」は、人を豊かにします。
そうなると、収入の面でもサラリーマン時代よりは安心感を持てるでしょう。
40歳以上のカフェ開業は強みを活かそう
40歳以上の年代は、若い年代までとは異なるアプローチが必要です。
いまからカフェ開業に向けて知識や経験を積むのではなく、今まで培ってきた経験やスキルを活かしてマネタイズする方向に舵を切る。
そのワリキリが必要になってきます。
なぜか?
まずは、40歳以上でカフェ開業するメリット・デメリットを見てみましょう。
カフェ開業 40歳以上のメリット
- 家庭環境が少し落ち着く
- 実体験をともなうアウトプットができる
- 人生がけっぷち
ご家庭がある方は、お子様も成長され少し手から離れてきます。
今までやってきた経験があるので、人の役に立てるものが既に備わっています。
良く言われるのが、「過去の自分に向けて情報を発信しろ」です。
過去の自分をペルソナにすると、必ずその情報が刺さる人が出てくるからです。
もはや人生後がない感が出てきます。
行動の原動力になります。
カフェ開業 40代のデメリット
- 家族がいる方は決断が難しい
- アタマが固まってきてるので、自分を変化させることが難しい。
- 体力の低下
ご家庭がある方は出費も増える時期です。
その為、リスクを負うことが難しくなります。
新しいことをするとき、経験が邪魔をするケースが増えます。
柔軟さ・素直さはどうしても減ってきます。
体力が低下する年代であり、無理がきかなくなります。
若い年代と比べて、経験値が豊か。
その代わりに体力面が低下してきますよね。
資金面でも、40歳以上の方が多く用意できている傾向があります。
40歳からのカフェ開業は発信に強みを発揮する
40歳以上は、30代以下の年代とくらべても新しいものを吸収する力はどうしても落ちます。
新たに力や技術・知識を身につけることは可能ですが、若い年代と比べると時間もアタマのキャパシティも限られています。
しかし逆に、経験に裏打ちされた技術や知識を多く持っている年代です。
働き盛りの年代でもあり、情報を発信するだけのエネルギーも持ち合わせます。
その為、修行や勉強に労力を割くよりも、自分自身が今まで培ってきたものを活かすことを考えた方がいいです。
自分の長所をもって、それを世の中に対して発揮していく。
そのためには情報発信や集客のスキルが必要となり、それら最低限のスキルを身につける。
このような努力がコスパが高いです。
具体的には、
・SNS
・ブログ
・ユーチューブ
・音声配信
など、なんでも良いのですが、これらを通じて情報発信を行い、影響力を高め、集客に活かしましょう。
40歳以上の方がカフェ開業に向けて取り組むべきは、情報の発信と副業
以上のメリット・デメリットを踏まえて、40歳以上の方がカフェ開業に向けてやるべきことは、
「インプットよりもアウトプット」です。
今まで培ってきたものをアウトプットし、収益の基盤を作ろう
具体的な数字目標を挙げると、
情報発信で「開業前に、収益の基盤を5万でも確保すること」です。
これが40歳以上の方のカフェ開業に向けて、優先度が何より高いことです。
正直、コーヒーの勉強よりも優先度が高いです。
なぜなら、
- リスクが減り開業が現実的になります。
- 稼ぐことが商売のトレーニングになります。
- カフェ開業時の集客スキルが身につく
- 自分の経験や強みを活かして稼ぐことは、何より楽しい。
収益基盤が少しでもあれば、ご家族の説得もしやすいですよね。
商売に必要なスキルが身につきます。
個人で5万稼げる人なら、商売を上手にやれる可能性は高いです。
自信にもなります。
情報発信で影響力が出てくると、開業時の集客に活かすことができます。
マズローの5段階欲求説、一番上の「自己実現欲求」のレベルで商売をすること。
これは、これからの時代、成功の必要最低条件なのではないでしょうか?
今まで3年以上携わってきたものがあれば、人の役に立つ情報発信はできます。
また、情報発信でなくても、モノやサービスを売ることでもOKです。
自分の持てるモノを最大限に活用し、手持ちの武器で収益を生み出しましょう。
収益化 取り組むべきツール
自分の武器を活かして収益化を考えるときに、使えるツールは次の5点がメジャーです。
- SNS
- ブログ
- YouTube
- ネット通販
- 間借り
- イベント出店
・・・TwitterやInstagramは必須ですね。
今はラジオ配信・TicTokなど色々あります。
・・・情報発信の定番ですね。GoogleAdSense・アフィリエイトなどで収益化できます。
・・・今はブログよりYouTubeと言われています。
ノウハウも出そろってきているし、スマホ1台で始められます。
・・・baseやせどりなど、やり方の選択肢は多いです。
独自商品を作って売ることができればベスト。
・・・飲み屋などで、営業時間前の店舗を間借りすることも定着してきました。
開業を疑似体験できます。
・・・気軽に個人で出店できるイベントは地域毎にたくさんあります。
同業種は受け入れの枠が決まっていることがあり、コーヒーはライバルが多かったりします。
早めにアクション起こしましょう。
副業でスキルと資金と自信を獲得する
店舗を持たずに、副業で5万円程度の売上をつくることができたら、それはもうすごいことです。
成功の条件は3点。
- 安定的に売上を作れていること。
- 安定して新規客が獲得できていること。
- 一定の割合で新規客がリピートしてくれること。
これらができるようになれば、商売に必要な筋力・スキルが身についたということ。
開業できる準備が整いました。
必要な成功体験を積めましたので、適切な自信も得られ、自然とマインドが前向きになっていることかと思います。
収益基盤の確保とともに、やるべきこと
ブログやYouTubeで結果を出すには時間がかかると言われています。
全力でコミットしている人で1年、通常は2年以上と言われています。
その間、同時並行してやるべきことを挙げます。
繁盛店をとにかく観察
繁盛店の観察は重要です。
飲食で成功している方は当たり前のようにやっています。
実際に店舗に行って、自分で体験することが大事です。
見るべきポイントを細かく挙げるとしたら
- 立地
- 外観・内装
- メニュー
- 商品のパッケージ
- 1日の売上げを想像してみる
オフィス街・商業地・住宅街で客層が異なり、売るべき商品は変わります。
その地域を生活圏としている人々のライフスタイル、年収まで想像してみましょう。
その地域の客層にあった外観か、敷居が低い感じか、ブランド力を高めたい感じかどうか、お客様の年齢層に刺さる外観か、など。
メニュー表の作りはじっくり見ます。
文字のフォントや配色までチェックしましょう。
可能なら写真撮とりたいです。
商品のプライスカードも写真を撮っておきたいです。
後で役に立ちます。
テイクアウトカップの印刷、包装資材の素材や柄など、商品の統一感や雰囲気も。
売上げの内訳も計算してみましょう。
ドリンクが何杯、フードが何食でいくら、など。
想像で良いので。
どのような狙いで商売をしているのか考えてみて、エッセンスを抜き取り自分のものにしましょう。
可能であれば食品販売・飲食への転職
40代でも転職は十分可能です。
今の職場に未練がなければ、転職も視野に入れてみてください。
ただし、必須ではありません。
自分で情報発信に取り組んだり、副業をやったりする方が、重要です。
カフェをやりたいなら、飲食店への転職を。
できればカフェが良いですが、業態は何でも構わないと思います。
発注業者との付き合い方・レジの操作の仕方・スタッフとの連携のとり方、など細かいことを吸収していきましょう。
可能であれば、店長職をやって売上げ作りに挑戦すると完璧です。
コーヒー専門店をやりたいならば、食品の小売りをしている会社へ。
ここを間違う人が多いのですが、コーヒー専門店をやるのであれば、カフェよりも食品の小売店に行った方が、効果的です。
コーヒー豆も食品販売です。
カフェとは商売のやり方が異なります。
お客様の来店動機からして違うので、カフェとは異なったアプローチが必要なんです。
それを学ぶには、食品販売のお店、それも専門店で働くのが手っ取り早いです。
お菓子とかお茶とか、専門店はたくさんあります。
自分の強みを活かす。カフェ+○○で考えてみる
「カフェ+○○」を考える
自身の好きなことや、強みを活かして「カフェ+○○」で商売を考えてみるのも有効です。
40代は経験が豊富な年代なので、「+○○」を生み出せる何かしらを持っています。
それを活かさない手はないです。
上記の収益の基盤が、この「カフェ+○○」に当てはまると強いです。
「カフェ+○○」にすると、○○がある分、情報発信面でも強いし、集客にも繋がります。
その為、商売が安定します。
何より、自分が楽しい。
そして楽しいところに、人は集まってきます。
ただし、カフェと相乗効果を発揮する組み合わせにしないと、あまり意味がないどころか、危険です。
成功例でよくあるのは、
「カフェ+本」、
「コーヒー+陶器」、
「カフェorコーヒー+パン」
ですね。
カフェやコーヒーを「主」に、「従」となる本や陶器が、その店の特徴となってお客様に強い印象を与えてくれます。
失敗例としては、
「カフェ+アパレル」、
「カフェ+自転車」、
「カフェ+花屋」
などですね。
「主」がどっちなのか、分からないパターンです。
どっちも中途半端となり、お客様に選ばれない店になります。
例えば、本が好きな方であれば、書評ブログや書評YouTubeチャンネルの開設を検討されると良いかと思います。
そこで読者や視聴者を増やして影響力を高めつつ、SNSのアカウントも育てます。
その後に、カフェと本屋さんを組み合わせたお店の開業に繋げる、というルートがあります。
「+○○」を生み出す、自分の強みとは
自分の強みが何も無い・・・
なんていう方もいるかもしれません。
そのような人は、自分の強みを探す系の本はたくさん出版されているので、読んでみましょう。
過去をふり返って、できたことを書き出してみるもいいし、方法はたくさんあります。
ないって思い込んでいるのは自分だけで、客観的にみると何かしら武器となるものはあるハズです。
40年以上も生きているんですから!
また、今からでも強みを作るのは遅くはありません。
2年あれば強みはつくれます。
人生100年時代です。
今後も何十年と人生が続くなかでの、たった2年です。
投資効果、めっちゃ高くないですか?
捨てるものを決める
最後に、大切なことを書きます。
捨てるモノ、犠牲にするものを決めましょう。
40代は今までの経験があるので、アタマの中も生活も、目一杯詰まってしまってます。
新しいものを入れるスキマは、なかなかありません。
かといって、キャパシティを大きく増やせる年齢でもありません。
そこで、断捨離が重要になってきます。
自分のこれからにとって重要度の低いものに使う時間もお金も、切り捨てていきましょう。
捨てた分、そのスペースに新しいものが入ってきます。
私の場合は飲み会、家に持ち帰って仕事をする時間、家でダラダラTVなど見て過ごす時間を切り詰めました。
特にTVはもう5年以上見ていません。
(その変わりYouTubeの時間は増えているという・・・)
まとめ 40歳以上からのカフェ開業で失敗しないための鉄則
40歳以上の方のカフェ開業準備、失敗しないためにやるべきことの鉄則をまとめます。
- とにもかくにも情報発信
- 強みを活かして収益の基盤、5万をつくる
- 繁盛店をとにかく観察
- 強みをさらに伸ばし+○○を作る
- 捨てるべきものは捨てる
(SNS・ブログ・YouTubeなど)
(自分の店の商品ラインナップ・パッケージ・メニュー表やプライスカード、POP細かいところまでイメージできるように)
(カフェ+○○、の○○を考えてみる)
(人生の棚卸し、断捨離をすすめる)
これらを完璧にやらなくても大丈夫です。
カフェ開業は、初期投資を少なく抑えれば、大きく失敗することはありません。
まずはできるところから一歩踏み出してみましょう。
40歳以上でカフェ開業に向かう方に必要なものは、
- 集客力
- 自信
このふたつです。
「自分の強みを活かして収益を確保する」このことが実現できれば、一撃でその必要なふたつが手に入ります。
これが40歳以上の方のカフェ開業における、鉄則です。
しかも、これには飲食経験のある・なし、は関係ありません。
つまり、誰でも取り組めます。
人生100年時代。
後半戦は、まだ始まったばかりです。
どうか、自分を諦めず、もがき続けて、対岸まで辿り着きましょう。
私もコーヒー業界に身を置いていますが、未だ雇われの身で自分のお店を持っているわけではありません。
収益基盤の確保、自分の強みを活かすこと、これらはまさに今取り組んでいるところです。
一緒に頑張れる方がいたら、とても嬉しいです。是非連絡ください。笑
今日はこんな感じです。
長々とすみません。ここまで読んでくださってありがとうございました。