コーヒー豆

【保存版】コーヒー豆の種類や品種の全て。プロ焙煎士が解説します。

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アフロ
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こんにちは。
この記事では、コーヒー豆の種類や品種をトータルに解説します。

この記事の内容

  • コーヒー豆の見分け方
  • コーヒー豆の種類・銘柄
  • コーヒー豆の精製方法
  • コーヒー豆の品種

 

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コーヒー豆の種類や品種の見分け方

コーヒー豆の種類や品種の見分け方
一般的にレギュラーコーヒーとして飲まれている品種は、全てアラビカ種です。
ただしエスプレッソ用や缶コーヒー用などで、一部カネフォラ種(ロブスタ種)も使われています。

アラビカ種は品種改良などにより多くの品種が開発されており、今も増え続けています。
アラビカ種の中でも品種は数千種類あると言われています。

ただし、コーヒー豆選びにおいて品種が注目されることは、そんなにありません。
(※ゲイシャ種など特殊な場合は除く)

では、何をもってコーヒーの種類を見分けているのかというと、主に3つかと思います。

  1. 生産国・地域
  2. 銘柄
  3. 精製方法

この3つです。
(生産地域と銘柄は、同じ名称の場合も多いです。)

順に解説していきます。
記事の後半では、マニアックな情報になりますが、コーヒーの主な品種についても解説します。

 

生産国(地域)と銘柄から見るコーヒーの種類

生産国(地域)と銘柄から見るコーヒーの種類
マンデリンとかブルーマウンテンとか、誰もが一度は聞いたことがあるかと思います。
これらはコーヒーの「種類」というよりは、コーヒーの「銘柄」です。

一方で、ブラジルとかコロンビアなどもコーヒーの名称として使われますが、言うまでもなくこれは「生産国」です。
そして、コーヒー豆の種類とは何かというと、これら「銘柄」と「生産国(地域)」が入り混じって合わさったものになります。

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それでは、代表的なコーヒー豆の種類一覧と、その特徴を見ていきましょう。
  1. 南米
  2. 中米
  3. アジア
  4. アフリカ
  5. その他

の順に解説していきます。

 

【南米】

ブラジル

ブラジル
世界一の生産国、ブラジル。
ブラジルNo.2などの銘柄名で発売されることが多い。
ブラジルサントスとか言われることもあるが、サントスとはコーヒー豆を出荷する港のことで、正式な銘柄名ではない。

No.2はグレードを表しており、No.1は存在しないので、No.2が最高。
ただし、これは欠点豆の数が少ないという意味であり、美味しさを表すものではない。

風味の特徴
酸味が少なく、チョコレート感のあるコクが特徴。
いかにも「コーヒーらしい味」。

代表的な産地・銘柄
ミナスジェライス州(産地)
バイーア州(産地)
プレミアムショコラ(銘柄)
プレミアムボイア(銘柄)

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コロンビア

ブラジルと同じく、国名がそのまま銘柄名になっている国。
南米と中米の良さを両方あわせ持つ、ハイブリッドなコーヒーです。
高級コーヒー、エメラルドマウンテンも有名。

風味の特徴
ブラジルを似ていて酸味が少なくコーヒー感が豊か。
しかし、ややフルーツ感を感じる豆が多く、そこがブラジルと異なるところ。

代表的な銘柄・産地
エメラルドマウンテン(銘柄)
ピンクブルボン(銘柄・品種)
ウイラ(産地)
カウカ(産地)

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ペルー

ペルー産のコーヒーは特に銘柄名もなく、商社やロースターによって様々な名前が付けられている。
南米だが、比較的高い標高で自然が豊かな環境で栽培されている。
農薬など使用せず、実質有機栽培で生産されていることが多い。

風味の特徴
クセが無く、クリーンな味わいが特徴。
万人受けする味で、ブレンドのベースとしても優れている。

代表的な銘柄・産地
特になし

 

【中米】

グアテマラ

グアテマラSHBなどと表記されることが多い。
SHBは最高グレードで、これは標高によって区分けされている。
(中米では一般的なグレードの表記)
あとは農園名が銘柄名(商品名)になっていることも。

風味の特徴
地域によって変化が大きい。
中部アンティグアやアティトランは明るい香ばしさが特徴。
北部ウエウエテナンゴは重厚なコーヒー感。

代表的な銘柄・産地
アンティグア(産地)
ウエウエテナンゴ(産地)
エルインヘルト農園(銘柄)

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コスタリカ

コスタリカもSHBなど、標高にによるグレードで表記されることが多い。
また、農園名と精製製法が明記されることも。

ハニー製法が盛んに行われており、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーなどがある。
近年はアナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)と呼ばれる、特殊な精製方法も注目を集めている。

風味の特徴
中米らしいフローラルで明るい風味。
ハニー製法の豆は、熟度の高いフルーツ感やチョコレート感など、強い風味になることが多い。

代表的な銘柄・産地
タラス(産地)
ガンボア農園(銘柄)
イエローハニー(精製方法)
レッドハニー(精製方法)

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パナマ

ゲイシャ種で一気に世界の注目を集めた国。
フローラルで華やかな香り。
中米のコーヒーの魅力を凝縮した風味を持つ。
農園名が銘柄名になることが多い。

風味の特徴
クセはなくクリアだけど、個性もしっかりある。
柑橘系のフルーティさを持つコーヒーが多い。
ゲイシャ種は言うまでもなく、世界一の強烈な風味を持つコーヒー。

代表的な銘柄・産地
ボケテ(産地)
エスメラルダ農園(銘柄)
ゲイシャ(品種)

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【アジア】

インドネシア

インドネシア
インドネシアはマンデリンなど銘柄名で呼ばれることが多い。
昔から国内に流通しており、ファンも多い。
近年知名度が上がってきたネコのうんちコーヒー(コピルワック)も、インドネシア産。

風味の特徴
地域や銘柄による風味の差が大きい。
一般的に深煎りにすることが多く、強い香ばしさや豊かなコクが特徴。

代表的な銘柄・産地
マンデリン(銘柄)
トラジャ(銘柄)
バリアラビカ(銘柄)
コピルワク(銘柄)

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パプアニューギニア

小規模農園が多く、特に銘柄名や有名農園も無い。
AAなどのグレードが併記されることが多い。
これは欠点豆の混入数によって決められている。
(AAが最高で、A、X、PSCと続く)

風味の特徴
インドネシアと地理は近いが、風味はかなり異なる。
クリアでややスパイシーな香ばしい風味を持つ豆が多い。

代表的な銘柄・産地
シンブ(産地)

 

ベトナム

世界第2位のコーヒー生産大国だが、その多くはロブスタ種。
缶コーヒーなどで使われることが多い。
その強い苦味から、近年ではベトナムコーヒーとして親しむ人も増えている。
一部アラビカ種の生産も。

風味の特徴
ロブスタ種は強い苦味とコクが特徴。
アラビカ種はクセがなく、マイルドでやや薄めの風味。

代表的な銘柄・産地
特になし

 

【アフリカ】

エチオピア

エチオピア
コーヒーの原産国であり、コーヒーの歴史や文化の裾野が広い。
いくつかの代表的な産地があり、それぞれに有名な銘柄もある。
多様な個性を内包する国で、コーヒーの生産国のなかでは最も魅力的な国かもしれない。

風味の特徴
強烈な果実味を持つ豆が多い。
柑橘系・ベリー系・りんご・桃・カシス・パッションフルーツなど、色々な果実に例えられる。
一方で地域によっては、どっしりとした重厚な苦味やコーヒー感が特徴の豆も。

代表的な銘柄・産地
シダモ(産地)
グジ(産地・銘柄)
ハラー(産地・銘柄)
イルガチェフェ(銘柄)
ゲシャ(品種)

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タンザニア

キリマンジャロが圧倒的に有名なタンザニアですが、今では多様なコーヒーを生産している。
標高が高い地域が多いので、しっかりとした酸やボディがある豆が多い印象。
産地がそのまま銘柄名になっている。

風味の特徴
柑橘系のクリアな風味を持つ豆が多い。
エチオピアと比べると、熟度が高いフルーツに例えられることが少ない印象。

代表的な銘柄・産地
キリマンジャロ(銘柄)
アルーシャ(産地)
キゴマ(産地)
ウンゴロウンゴロ(産地)

 

ケニア

ケニアも他のアフリカの生産国と同様に小規模農家が中心。
そのため、ウォッシングステーションと呼ばれる組合のようなものが銘柄名になっていることが多い。
また、AAのようにスクリーンサイズによる等級も併記される。

風味の特徴
印象としては、エチオピアとタンザニアの中間。
多様な果実味を持ち、それでいてクリアな風味。
上質なものはカシスのような奥深い印象がある風味の豆も。

代表的な銘柄・産地
ニエリ(産地)
ムランガ(産地)
キリニャガ(産地)

 

ルワンダ

近年品質が上がって評価が高まっている国のひとつ。
小規模農家中心の生産で、共同組合やウォッシングステーションなどの生産者団体がコーヒー豆の名前になっていることが多い。

風味の特徴
上品でクリアなフルーティさが特徴。
エチオピアと比べるとやや落ち着いてマイルドな印象。

代表的な銘柄・産地
特になし

 

【その他】

イエメン

イエメン
エチオピアと並び、古くからコーヒーの栽培をしてきた国。
昔ながらの製法を守り、固有の雑多な在来種を生産している。
その為、明らかに他の国とは異なる独特の風味を持つ豆が多い。

風味の特徴
生産地域によって個性がかなり異なる。
果肉をつけたまま乾燥・保存をする為、ややワイニーで複雑な果実感がある。
一方で、フルーティ感が無くて野太いコクのある豆も。

代表的な銘柄・産地
モカマタリ(銘柄)
サヌア(産地)

 

ハワイ

ハワイコナで知られる高級コーヒーの産地。
カウアイ島、オアフ島、マウイ島で主に生産されている。
スクリーンサイズによって等級分けされており、大きなものからエクストラファンシー、ファンシー、NO.1、セレクト、プライムとなる。
ハワイ島で生産されているものは、ハワイカウと呼ばれる。

風味の特徴
チョコレート、ナッツ感のあるコーヒーで、コクが豊かだが雑味がなく上品。
欠点豆は丁寧に取り除かれ、粒が揃っており品質が良い。

代表的な銘柄・産地
ハワイコナ(銘柄)
ハワイカウ(銘柄)

 

ジャマイカ

コーヒーの王様、ブルーマウンテンの産地です。
ブルーマウンテン山脈の、限られた地域で生産され、厳格に品質をコントロールされたものだけがNO.1を名乗れます。

日本では抜群の知名度を持つブルーマウンテン。
昔、「英国王室御用達」というキャッチフレーズで日本に輸入され、ブランド化したという経緯があります。
ただし、海外での知名度はあまり高く無いようです。

風味の特徴
全くクセのない、透き通る上品な風味。
浅煎りでも酸味が少なく、ナッツ系のコクがあって満足度が高い。

代表的な銘柄・産地
ブルーマウンテン(銘柄・産地)
ハイマウンテン(銘柄)
プライムウォッシュト(銘柄)

 

キューバ

クリスタルマウンテンで知られるキューバ。
タバコと並び、同国の主要な輸出品になっている。
あまり技術革新が進んでいないが、それでも厳格に管理された品質の良いコーヒーを生産している。

スクリーンサイズによる等級分けがされており、最上級がクリスタルマウンテン。

風味の特徴
ハワイ・ジャマイカと同じように、島のコーヒーとしての特徴が強い。
酸味が少なく、濃厚な濃くを持つ。
ブルーマウンテンに非常に良く似た風味。

代表的な銘柄・産地
クリスタルマウンテン
ETL
TL

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精製方法から見るコーヒーの種類

精製方法から見るコーヒーの種類
では次に、コーヒー豆の精製方法を種類別に見ていきます。

コーヒー豆は収穫後、

  • どのタイミングで乾燥させるか?
  • どのタイミングで脱穀するか?
  • 乾燥前にどのくらい果肉を取り除くのか?

これらは各精製方法でやり方が異なります。
また、それぞれ風味の特徴があります。

精製方法で主なものは4つです。

  • ナチュラル
  • ウォッシュト
  • ハニープロセス
  • スマトラ式

これに加えて、近年は様々な精製方法が登場しています。
ハニープロセスでも、ホワイトハニー、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーと細分化が進みました。
また、嫌気性発酵(アナエロビックファーメンテーション)という特殊なやり方も広まってきています。

アフロ
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順に解説していきます。

 

ナチュラル(自然乾燥式)

ナチュラル(自然乾燥式)
最も歴史のある方式。
収穫後、コーヒーチェリーをそのまま天日干しにする方法。
中米や南米では、通常レンガやコンクリート造りのパティオ(庭)に広げて乾燥させる。
アフリカではアフリカンベッドと呼ばれる高床式で乾燥させる。
乾燥後に脱穀され、果肉が取り除かれて出荷される。

乾燥のプロセスで果肉が除去されていないことが影響し、風味が強く個性が際立つコーヒーになる。
一方で、味が濁りやすくクリアさが犠牲になる場合も。

 

ウォッシュト(水洗式)

ウォッシュト(水洗式)
収穫後、乾燥する前に果肉と豆の周りのぬめり部分(ミューシレージ)を水洗いで取り除き、コーヒー豆をキレイな状態にしてから乾燥させる方法。
その過程で異物や欠点豆が取り除かれ、風味が非常にクリーンな味わいに仕上がる。
水を大量に使用することが問題で、その排水は環境への害が懸念されることも。

 

ハニープロセス

ハニープロセス
コーヒーチェリーの外皮と果肉を除去する際に、ある程度の割合を狙って残し、そのうえで乾燥させる方法。
果肉を残す割合によって、名称が変わる。
少ない方からホワイトハニー(パルプドナチュラル)、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニー。
(厳密に言うと、ホワイトハニーとパルプドナチュラルでやり方に若干の違いはある)
中米で盛んに行われ、発展した製法。

果肉やミューシレージが残ることで、独特のコクや果実味があるコーヒーになる。
一方で、カビや欠点豆が多く発生する弊害があり、味が濁りやすい。

 

スマトラ式

主にインドネシアのスマトラ島で行われる方式。
やり方はウオッシュトと近いが、天候の影響で、乾燥の日数が少ない。
その為、豆のなかに水分が多く残り、やや緑色の豆となる。
マンデリンはこの製法。

パーチメントと呼ばれる脱穀前の殻の付いた状態で取引されることが多い為、品質鑑定がしにくい。
なので、マンデリンには品質が低いものが紛れていることが多い。

風味としては、オイル感のある口当たり、野太い苦味、などが特徴。

 

品種から見るコーヒー豆の種類

品種から見るコーヒー豆の種類
コーヒー豆はコーヒーノキと呼ばれる植物で、主に3つの品種があります。

  1. アラビカ種
  2. カネフォラ種
  3. リベリカ種

このうち、主に通常のコーヒーとして使われるものはアラビカ種です。
カネフォラ種は安価に生産できますが、苦味が強く、主に缶コーヒーの原料として使われます。
リベリカ種はほとんど生産されておりません。

その為、ここではアラビカ種にスポットを当てます。
アラビカ種も数千の品種に分かれます。
固有種・突然変異種・品種改良などによって無数の品種が生まれています。

品種の変遷を一覧にしてみました。
品種の変遷

主な品種をとりあげてみます。

 

ティピカ

ブルーマウンテン、コナなどの有名な銘柄にもなっている品種。
原種に近い。
ティピカからの突然変異として、ブルボン、スマトラ、マラゴジッペ、ケントなど多くの品種が誕生している。

ブルボン

ティピカ種がイエメンからブルボン島に持ち込まれ、突然変異したものと言われている。
ブルボンは一般的に風味が豊かと言われている。
ただし、病気に弱い。
ブルボンからの突然変異で、カトゥーラ、アマレロ、ブルボン・ポワントゥなど多くの品種に別れている。

アマレロ

ブルボンの一種で実が黄色く熟す。
ブルボンアマレロ、イエローブルボンとも言われる。

ムンドノーボ

ブラジルにてブルボンとティピカの交配によって生まれた品種。
病気に強く、ブラジルの主力のひとつ。

カトゥーラ(カツーラ)

ブルボン種の突然変異。
ブラジルで発見されたが、今はコロンビアの主力品種のひとつとなっている。

カトゥアイ(カツアイ)

カトゥーラとムンドノーボの交配によって作られた品種。
ブラジルの主力品種のひとつ。

マラゴジッペ

ブラジルにて発見されたティピカの突然変異。
大きな粒が特徴。

スマトラ

インドネシアに移植されたアラビカ種で、元はティピカと言われている。
マンデリンが有名。

アルーシャ

ティピカの突然変異種。
タンザニアのアルーシャにて発見される。

ケント

ティピカの突然変異。
インドで発見された品種。

ゲイシャ

パナマで生産されたものが有名。
当時のコンテストで世界最高得点を出して一躍スターダムに。
他の品種には無い、フルーツのような強烈風味を持っている。
エチオピアが原産で、近年ではエチオピアやマラウィでの生産も盛んになっている。

サン・ラモン

コスタリカで発見されたティピカの突然変異。
中米各地で少量の生産があるのみ。

パーカス

ブルボンの突然変異。エルサルバドルにて発見された。
粒が大きい。

パカマラ

パーカスとマラゴジッペを交配させた品種。
エルサルバドルで生産されている。
粒が大きい。

ジャバニカ

ニカラグアで栽培されている、インドネシアから移植された品種。
フローラルで柔らかい風味。

パーピュラセンス

ティピカの突然変異種で、葉などが少し紫がかっている。
ホンジュラスなどで少量生産される。

ビジャサルチ(ビラサルチ)

ブルボンの突然変異種。
コスタリカにて発見される。

コナ

主にティピカの一種で、ハワイ州のハワイ島西岸のコナコーストで生産されている。

ブルーマウンテン

主にジャマイカにて生産されている、ティピカの一種。

ブルボンポワントゥ

フランス領レユニオン島で発見された。
ブルボンの原種に近いとされる。
豆が硬く、風味が豊か。

SL28,SL34

ケニアの農業研究所おいてブルボンから品種改良されて作られた品種。

ルイルイレブン

ケニアの研究所にて開発。
複数の品種とカティモールをかけあわせ、病害への耐性が強い種。

ハイブリッドティモール

チモールで発見された、ロブスタとアラビカの交配種。

カティモール

ハイブリッドティモールとカトゥーラを交配させて作られた品種。

コロンビア

コロンビア生産者協会によって作られた、ハイブリッドカティモールとカトゥーラを交配させた品種。

カスティージョ

カティモールとカトゥーラなどを交配させて作られた品種。
カティモールやコロンビアよりも風味が良いとされる。

イカトゥ

カネフォラ種のコニロンとカトゥーラの交配種をもとにブラジルで開発された。

世界のコーヒー品種分布図

世界中のコーヒーの産地と、そこで栽培されている主なコーヒーの品種です。
図にしてみました。
世界のコーヒー品種分布図

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まとめ コーヒー豆の種類はこうやって見分けよう

まとめ コーヒー豆の種類はこうやって見分けよう
コーヒー豆の種類は、まずは産地に注目して重視します。
なぜなら、同じ品種でも生産する土地が異なれば、まったく個性の異なる風味になるからです。

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不思議ですね。
コーヒーに限らず農作物は、土壌の微生物群や標高、日射量や降水量など、環境によって味が変わります。

生産地によっておおまかに風味のキャラクターが決まり、あとは精製方法でその個性がどれだけ強調されるか、という部分になります。

同じ農園でも、精製方法違いの豆を生産している場合も多いです。
ナチュラルだと、個性は強調されるがクセが強いです。
ウォッシュトでは、個性はやや弱いがクリアな風味になります。

品種は、生産地・精製方法をみた後に少し気にすればいいかな、程度で大丈夫です。
(ゲイシャ種など、特殊な場合は除きます。)

コーヒーの種類の見分け方、選び方としては、こんなところでしょうか?
参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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